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Ardupilotドローン制作⑤ ~オプティカルフローセンサー・レンジファインダーの設定~

Last updated at Posted at 2024-02-21

オプティカルフローセンサーとレンジファインダーを搭載している
mateksysのオプティカルフローセンサー:OPTICAL FLOW 3901-L0Xを使い、Ardupilotに設定してみます。
前記事で未検証で不確実であったオプティカルフローセンサーの記述を削除し、本記事に改めて記述します

カスタムファームウェア

前記事で
Flywoo GOKU GN 745 AIOでは使えないみたいです。アプデ後はどうかな?
と書いていましたが

  • カスタムファームウェアビルダーで機能を付与してビルドすると有効化する模様です。
    • latestでビルドすると失敗することがままあるので、stableの最新バージョンで行うのがオススメ
    • MSPMSP OpticalFlowにチェックを入れる
    • デフォルトで選択されている機能のチェックは外さないが吉

ビルドしたファームウェアでFCを更新しましょう。
これまで設定していた値は消えないようなので、また一から設定し直しにはならない模様でした。

OPTICAL FLOW 3901-L0Xの接続

オプティカルフローセンサーをFCにつなげる
TX1/RX1にはんだ付けした場合、Mission Plannerでの設定手順は以下

  1. Mission Plannerの上部メニュー設定/調整をクリック
  2. フルパラメータ ツリーを開く
  3. SERIAL1の項目のツリーを開き、SERIAL1_PROTOCOLの値を32にする
  4. SERIAL1の項目のツリー内、SERIAL1_BAUDの値を115にする
  5. FLOW_TYPE の値を 7 に(MSP)
  6. FLOW_FXSCALER の値を -800
  7. FLOW_FYSCALER の値を -800
  8. オプティカルフローのマウント位置が機体中心からずれている場合、FLOW_POS_X,FLOW_POS_Y,FLOW_POS_Zの値を調整する。1cmの場合0.01

接続できたら、センサーからの数値が以下に表示されるようになる

  • フライト・データ
    • ステータス
      • opt_m_x
      • opt_m_y
      • opt_x
      • opt_y
      • opt_qua

このセンサーボードにはオンボードLidarも搭載されており、これを有効化したい場合は

  1. RNGFND1_TYPE = 32 (MSP)を設定
  2. RNGFND1_MAX_CM = 120 を設定して、レンジファインダーの最大範囲を 1.2m に設定

これによりレンジファインダーが有効化し、OSDにRNGFを設定すると、レンジファインダーからの高度が表示されるようになる。

接続できたら、センサーからの数値が以下に表示されるようになる

  • フライト・データ
    • ステータス
      • rangefinder1

(参考1)
(参考2)

機体調整

LOITERモードでオプティカルフローセンサーを利用する場合

  1. EK3_ENABLE = 1 EKF3 を有効にする
    1, EKF3 を使用するために、AHRS_EKF_TYPE = 3を設定する
  2. EK3_SRC_OPTIONS = 0 を設定。(FuseAllVelocities を無効)
  3. オプティカル フロー センサーに応じてEK3_FLOW_DELAYを設定
  4. EK3_SRC1_POSXY = 3 を設定(水平位置をGPSから得るに指定。オプティカル フロー センサーのみを使用する場合は 0 に設定でよい)
  5. EK3_SRC1_VELXY = 5 (水平速度をOpticalFlow から得るに指定。)
  6. EK3_SRC1_POSZ = 1 (垂直位置を気圧からから得るに指定。レンジファインダーを使う場合は 2 に指定)
  7. EK3_SRC1_VELZ = 0 (垂直速度センサーはなしに指定)
  8. EK3_SRC1_YAW = 1 (ヨー/方位をコンパスから得るに指定。)

(参考)

FlowHoldモードでオプティカルフローセンサーを利用する場合

フライトモードにFlowHoldを追加し、モード切替できるようにしておく

飛行!

LOITERモード

!!注意
明るく、地面に何かしらがある環境で行うこと。
暗い・地面が均一である場合、オプティカルフローは上手く機能せず、機体がどこかに高速ですっ飛びます
異常を感じたらすぐStabilizeモードに戻せるようにしておくと良いかも

  1. 明るく、地面が散らかっている部屋に行きます
  2. Stabilizeモードで離陸します
  3. LOITERモードに変更します
  4. 正常に機能すれば、屋内でもピタホバしてくれます

FlowHoldモード

フライトモードにFlowHoldを追加し、モード切替で実行
飛ばした結果、ここにあるように、確かにLOITERモードでオプティカルフローを使った時より制御が微妙で、機体が震えまくった。
使わない方が良さそう。

LOITERモードの使用センサーの切り替え機能

FlowHoldモードが微妙だったので、LOITERの使用センサーのセットを切り替えられるように設定を行います。
セットは3つ設定することができます

第1セットを元に戻す

  1. EK3_SRC1_POSXY = 3 を設定(水平位置をGPSから得るに指定。)
  2. EK3_SRC1_VELXY = 3 (水平速度をGPSから得るに指定。)
  3. EK3_SRC1_POSZ = 1 (垂直位置を気圧から得るに指定。)
  4. EK3_SRC1_VELZ = 3 (垂直速度センサーはGPSから得るに指定)
  5. EK3_SRC1_YAW = 1 (ヨー/方位をコンパスから得るに指定。)

第2セットをオプティカルフローセンサーを利用するものにする

  1. EK3_SRC2_POSXY = 3 を設定(水平位置をGPSから得るに指定。オプティカル フロー センサーのみを使用する場合は 0 に設定でよい)
  2. EK3_SRC2_VELXY = 5 (水平速度をOpticalFlow から得るに指定。)
  3. EK3_SRC2_POSZ = 1 (垂直位置を気圧からから得るに指定。レンジファインダーを使う場合は 2 に指定)
  4. EK3_SRC2_VELZ = 0 (垂直速度センサーはなしに指定)
  5. EK3_SRC2_YAW = 1 (ヨー/方位をコンパスから得るに指定。)

セットを切り替えるプロポのスイッチを設定する(3posスイッチ推奨)。

  1. スイッチのRC番号を調べる。(意図したものに設定する)
  2. RCn_OPTION = 90 とする(nはプロポスイッチに対応するRC番号)

飛行

プロポのスイッチを変更することで、どのポジションに設定されたかがOSDのメッセージに表示される。

  • LOW : 第1セット
  • MIDDLE : 第2セット
  • HIGH : 第3セット

オプティカルフローは第2セットに設定したので、MIDDLEの状態でLOITERモードに入れるとオプティカルフローを用いて位置を固定する。
LOWにすると第1セットを選択するので、これまで同様GPSを用いて位置を固定して飛行する

参考

実際に飛ばしての気づき

  • EK3_SRC2_POSXYは0でよい感。屋内なのでGPS使わない
  • EK3_SRC2_POSZは1でよい。レーザー測距Liderだと設定でも2mまでの高度が限界なので、低い位置でしかOptical flowの位置固定飛行ができなくなる

  • EK3_SRCのセットで機体の制御が変わる
    • SRC1のセット(GPS利用)は割と屋内外で安定している(屋内では余計な値が取れないため悪さしない?)
    • SRC2のセット(オプティカルフロー利用)は結構安定しない。機体があらぬ方向にすっ飛ぶことがまま起こる
  • ので、オプティカルフローのセンサー利用は起動してみてダメだったらすぐGPS利用に戻すと事故を防止できる。
  1. 通常のGPS系統利用設定で離陸
  2. altholdでしばらく空中に留める
  3. オプティカルフロー系統に切り替え
  4. 挙動を見る。メッセージ消えるまで待ったり
  5. 機体が流れず、大丈夫そうならloiterに切り替える
  6. ダメそうならオプティカルフローは無理なので、利用センサーのセットをGPS系統に戻せばとりあえず落ちないように扱い切れるはず

成功例

オプティカルフローのキャリブレーション

ここにやり方がありますが、未実施

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