こんにちは。
Google から、公式ドキュメントを AI が直接参照できるようにする Developer Knowledge API と、それを AI エージェントで利用するための MCP サーバー が公開されました。
本記事では、Cloud Shell 上の Gemini CLI を使って、Developer Knowledge APIのMCPサーバーを連携する方法を解説します。
1. 概要
MCP(Model Context Protocol)とは
MCP は、Gemini などの LLM が外部のデータソースやツールと連携するためのオープンな標準プロトコルです。
従来、AI ツールごとに必要だった個別のつなぎ込み(統合)を、共通の規格で標準化することを目指しています。
MCP サーバーが提供する機能は、主に以下の 3 つに分類されます。
- Resources: ドキュメントや API レスポンスなどの「データ」
- Prompts: 特定のワークフローを定義した「テンプレート」
- Tools: 検索やクラウド操作など、AI が呼び出して実行できる「関数」
2. 利用の前提条件
本手順を進めるには、以下の環境が必要です。
- Google Cloud プロジェクトが作成済みであること
- Cloud Shell が利用可能であること
- API キーの作成権限があること
3. 利用方法
Cloud Shell を使い、Gemini CLI に MCP サーバーを登録するまでの手順を解説します。
API の有効化とプロジェクト設定
まず、対象のプロジェクトで Developer Knowledge API を有効化します。
# プロジェクトの設定
gcloud config set project PROJECT_ID
# API の有効化
gcloud services enable developerknowledge.googleapis.com
API キーの作成と制限
認証に使用する API キーを作成します。
gcloud services api-keys create --display-name="DK API Key"
- 出力された API キーを控えておいてください。
- Tips: セキュリティのため、Google Cloud コンソールの「認証情報」から、このキーの使用を「Developer Knowledge API」のみに制限することを強く推奨します。
MCP サーバーの有効化
リモート MCP サーバーとして利用できるように設定します。
gcloud beta services mcp enable developerknowledge.googleapis.com
# エラーが出る場合は beta コンポーネントを更新してください
# gcloud components update beta
Gemini CLI への登録
Cloud Shell に組み込まれている Gemini CLI に、MCP サーバーを登録します。
gemini mcp addコマンドではうまくいかなかったので、setting.jsonファイルを直接編集します。
nano ./gemini/settings.json
以下を貼り付けてください。(APIキーは発行したAPIキーを使用してください。)
{
"mcpServers": {
"google-developer-knowledge": {
"httpUrl": "https://developerknowledge.googleapis.com/mcp",
"headers": {
"X-Goog-Api-Key": "YOUR_API_KEY"
}
}
}
}
4. 動作確認
Gemini CLIを起動します。
gemini
BigQueryのテーブルを作成方法について聞いてみます。
How do I Create BigQuery table
回答はこちら。
search_documentsが利用されていることが分かります、
parentに回答に使用した公式ドキュメントが記載されます。
5. まとめ
Gemini CLI と Developer Knowledge MCP サーバーを組み合わせることで、常に最新の公式ドキュメントに基づいた開発が可能になります。
ぜひ皆さんの開発環境でも試してみてください。
