こんにちは!
今日(2025年11月21日)、Google DeepMindから新しい画像生成AI 「Nano Banana Pro」 が発表されました。(技術的な名称は Gemini 3 Pro Image です)
先日発表されたばかりの「Gemini 3」の頭脳(推論能力)を画像生成に応用したモデルなのですが、これが「画像生成AI界隈の長年の悩み」を解決するとして話題になっています。
具体的に何がすごいのか、公式情報をもとに解説します。
Nano banana proに、解説記事をホワイトボード風にしてもらいました。
1. 概要
Nano Banana Pro とは
Nano Banana Pro は、Gemini 3 Proをベースに開発された、Googleの最上位画像生成モデルです。
これまでの画像生成AIは「絵はうまいけど、常識がない」ことがありましたが、Gemini 3の推論能力を組み込むことで、現実世界の物理法則や文脈を深く理解できるようになりました。その結果、単にきれいな絵が出力されるだけでなく、「意図通りにコントロールできる」 ツールへと進化しています。
参考 : The Keyword: Introducing Nano Banana Pro
2. ここがすごい!3つの進化ポイント
特に注目すべき進化は、以下の3点です。
- AI特有の「謎文字」からの卒業
- キャラの顔が変わらない「一貫性」
- 「後から補正」できるスタジオ品質の編集
① AI特有の「謎文字」からの卒業
これまで画像生成AIでポスターや看板を描かせると、文字が「謎の呪文」になってしまうのが常でした。
Nano Banana Proは、Gemini 3の言語理解能力を使うことで、指定したテキストを正確に描写できるようになりました。
複雑なスペル、ポスターのキャッチコピー、商品のラベルなどはもちろん、植物の育て方を解説する図解(インフォグラフィック)のような、「正しい情報」 が求められる画像も生成可能です。
② キャラの顔が変わらない「一貫性」
「同じキャラクターで別のシーンを作りたいのに、生成するたびに顔が変わる...」というのもよくある悩みでした。
Nano Banana Proは、最大14枚もの参考画像を読み込ませることで、キャラクターの顔や服装、製品のデザインなどを固定したまま生成できます。しかも、最大5人のキャラクターを描き分けることが可能です。
これにより、ラフスケッチから製品の完成予想図を作ったり、同じ登場人物で絵コンテを描き進めたりといった、実務レベルの使い方ができるようになります。
引用 : The Keyword: Introducing Nano Banana Pro
③ 「後から補正」できるスタジオ品質の編集
プロのクリエイターにとって嬉しいのが、生成後の微調整機能です。
「構図はいいけど、もう少しカメラを右に振りたい」「背景を夕方にしたい」といった要望に対し、画像を再生成することなく、ローカル編集(部分補正) で対応できます。
カメラアングル、被写界深度(ボケ味)、照明、カラーグレーディングなどを、まるで写真編集ソフトのように操れるため、こだわりの1枚を作り込むことができます。
実家のワンちゃんの写真をNano banana proに編集してもらいました。
↓元画像。

3. 今すぐ使うには?
一般ユーザーの方
Geminiアプリから利用可能です。
画像を生成するモードを選び、モデルの設定を「思考モード」に切り替えてください。

※無料版でも試せますが、回数制限を超えると軽量版のNano Bananaに戻ります。
企業・開発者の方
- Google Workspace: GoogleスライドやVidsに順次機能が追加されます。
- 開発者: Gemini APIやGoogle AI Studio、そして新プラットフォームの Google Antigravity から利用可能です。
安全性について
生成された画像には、Googleの電子透かし技術「SynthID」が埋め込まれており、AI生成かどうかの判別が可能です。また、一般利用の場合は目に見える透かしも入りますが、開発者向け(AI Studio)やUltraプランなどのプロユース環境では、制作物の邪魔にならないよう透かしは削除されます。
4. まとめ
つい2日前にGemini 3が発表されたばかりでしたが、今日の朝起きてびっくりです。。
週末はGemini 3、Antigravity、Nano banana proをじっくりためしたいです。三連休でよかった!
皆さんも、ぜひGeminiアプリでNano banana proを体験してみてください!




