PATHを通すとは
本来、コマンドはフルパスで実行しなくては実行できないが、
PATHを通すことで、PATHの部分を省略してコマンドを実行することができます。
なぜPATHを通すのか
普段何気なく使っているコマンド(ex.ls
, cat
)の実態はプログラムです。
多くは/bin
や/sbin
配下に設定されています。
※bin
とは主にユーザーが使用するコマンドの実行ファイルが格納されているディレクトリです。
ではなぜls
コマンドのみで実行されるのか。
それはPATHが通っているからです。
PATH変数を参照してみましょう。
% echo $PATH
/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin:/usr/local/sbin
上記の結果は、左から優先して実行されます。
% which ls
/bin/ls
ls
コマンドの実態は、/bin配下にありPATHを辿っていけばたどり着くため、ls
のみで実行可能というわけです。
ここでもしPATHが通っていなかった場合はwhichコマンドでエラーとなります。
PATHの通し方
.zshrc
に
$ export PATH=$PATH:通したいPATH
を追記します。
ここではexport
コマンドを使い、PATH変数にPATHを追加しています。
$PATH
は、今までのPATHを表しています。