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freee-mcpで確定申告の経費登録をやってみたら、8時間の作業が30分になった

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Last updated at Posted at 2026-03-06

はじめに — 確定申告の経費登録、つらくないですか?

個人事業主として確定申告の時期を迎えるたびに思うことがあります。

経費登録がつらい。

レシートをかき集めて、1枚ずつ金額と勘定科目を確認して、freeeに手入力して、領収書の画像を添付して。去年は丸一日、約8時間かけてこの作業をやっていました。

今年、freeeが公式にリリースした freee-mcp を使ってみたら、この作業が 30分 で終わりました。

freee-mcpとは

freee-mcpは、freee APIをClaude CodeやClaude Desktopから直接呼び出せるMCPサーバーです。2026年3月にfreee公式としてOSS化されました。

できること:

  • 💰 取引(経費)の登録・一覧取得
  • 📋 勘定科目・取引先の確認
  • 🧾 経費申請の作成
  • 📊 請求書の管理

つまり、Claudeに「ChatGPT Proの3,000円を通信費で登録して」と言うだけで、経費が登録されます。

セットアップ(5分で終わります)

npx freee-mcp configure

これだけです。対話形式のウィザードが立ち上がり、以下を自動でやってくれます:

  1. OAuth認証 — ブラウザでfreeeにログイン、事業所を選択
  2. Claude Codeへの自動追加.claude.json に設定を書き込み
  3. Claude Desktopへの追加 — 設定ファイルに自動追記

つまづきポイント: --resume を忘れずに

freee-mcpのセットアップ後、Claude Codeを再起動する必要があります。ここで注意:

# ❌ 新しいセッションを開くと、それまでの会話コンテキストが消える
claude

# ✅ --resume で前のセッションを復帰させる
claude --resume

MCPサーバーは再起動時に読み込まれるので、--resume で復帰すればセットアップ前の会話を維持したまま、freee-mcpが使える状態になります。

実際に経費登録してみた

Before: 手動入力(去年)

  1. レシート・PDFを1枚ずつ確認
  2. freeeの画面を開く
  3. 日付、金額、勘定科目、取引先を手入力
  4. 領収書画像をアップロード
  5. 確認して保存
  6. → 1件あたり3〜5分 × 100件以上 = 約8時間

After: freee-mcp経由(今年)

Claudeに領収書のPDFやJPGを渡して、こう言うだけです:

この領収書を経費登録して。
勘定科目はよしなに判断して。

Claudeが画像を読み取り、金額・日付・取引先を抽出し、適切な勘定科目を判断して、freee APIで登録してくれます。基本的にEnterを押しているだけで経費が登録されていきます。

freee-mcpで経費登録している実際の画面
Claude Codeが領収書を読み取り、金額・勘定科目を提案。過去データとの突合せも自動で行う。

✅ 電気代 7月分 ¥8,432 → 水道光熱費
✅ ChatGPT Pro 8月分 ¥3,000 → 通信費
✅ Amazon書籍 ¥2,640 → 新聞図書費
✅ スカイマーク航空券 ¥15,800 → 旅費交通費

100件以上の経費が約30分で完了しました。

比較

項目 手動入力 freee-mcp
所要時間 8時間 30分
勘定科目判断 自分で調べる Claudeが判断
入力ミス ある ほぼない
領収書読み取り 目視 AI画像認識
精神的負荷 高い ほぼゼロ

93.75%の時間削減。 確定申告の最大の苦行が、ほぼ消えました。

freee-mcpの良いところ

1. 勘定科目の判断が賢い

「タクシー代」と言えば旅費交通費、「AWS利用料」と言えば通信費。過去の取引パターンも参照してくれるので、自分で勘定科目を調べる手間がなくなります。

2. 一括登録ができる

7月分の経費をまとめて登録して。
電気代 ¥8,432
水道代 ¥3,210
ガス代 ¥4,567

このようにまとめて伝えれば、一気に登録してくれます。

実際にAmazonの購入履歴60件を渡したところ、カテゴリ別に自動整理した上で、勘定科目の振り分けを提案してくれました。

Amazon60件の自動分類
60件をカテゴリ別に整理し、勘定科目の判断が曖昧なもの(贈答品など)は事前に確認してくれる。「2024年を参考に」と過去データ突合せも自動。

3. 確認しながら進められる

Claudeは登録前に「この内容で登録していいですか?」と確認してくれます。勘定科目が怪しい場合は「消耗品費と雑費、どちらが適切ですか?」と聞いてくれるので、安心して任せられます。

4. 過去データとの突合せで精度を担保

補足すると、私は去年まで個人事業の方にも税理士をつけていました。そのため、freeeには税理士が確認済みの過去の取引データが蓄積されています。

今回のfreee-mcp経由の登録でも、Claudeに「去年の同月の経費と比較して、勘定科目や金額に違和感がないか確認して」と頼むことで、税理士が作った過去データを基準にしたダブルチェックができます。

過去データとの突合せ画面
2024年の登録データを自動で参照し、勘定科目・取引先・税区分を踏襲。値上げ(¥2,948→¥3,278)も把握した上で12件一括登録を提案してくれる。

AIに丸投げするのではなく、過去の正しいデータと突合せることで、信頼性を担保しながら効率化できるのがポイントです。

☕ コラム: 強制コーヒータイム

一括で経費を登録していると、突然こんなエラーが出ることがあります。

API Error: Rate limit reached

最初はfreee APIのRate Limit(300回/分)かと思ったのですが、原因はClaude側のセッション制限でした。

私の場合、PDF領収書6件(各約400KB)を一気にReadで読み込んだのが原因です。PDFは画像データとして大量のトークンを消費するので、270個のAPIツール定義 + 領収書6枚分の画像トークンでセッション制限に一発で到達しました。Claude Maxプラン($100/月)でも、使用量35%の状態で発生します。

Claude APIのRate Limitエラー
freee-mcpのツール呼び出しすべてがRate Limitで弾かれている状態。freee APIではなくClaude側の制限。

使用量35%でもRate Limit
Maxプラン($100/月)で使用量35%の状態。プラン上限ではなくセッション単位の制限に引っかかっている。

リセットまで約48分。つまりClaude側が「ちょっと飛ばしすぎですよ、コーヒーでも飲んでください」と言ってくれているわけですね。ありがたく休憩しましょう。

回避策: PDFは2〜3件ずつ読み込む。 一気に6件渡すのではなく、分割してトークン消費を分散させれば制限に引っかかりません。CLI Skill化すればツール定義のオーバーヘッドもなくなるので、さらに余裕が生まれます。

まとめ

freee-mcpは確定申告の経費登録を劇的に効率化してくれます。8時間→30分は誇張ではなく、実際の体験です。

個人事業主で確定申告に毎年苦しんでいる方は、今すぐ試す価値があります:

npx freee-mcp configure

ただし、使ってみて気づいた落とし穴もあります。次の記事では、freee-mcpのトークン消費量について書きます。便利すぎて気づかないうちに、思わぬコストが発生していた話です。

→ 次回:「freee-mcpで確定申告を自動化したら、トークン代がfreeeの月額より高くなりそうだった話」


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