射的ゲームの製作編は「toioで射的ゲームの作り方(前編)」をご参照ください。
こちらはtoioで作ってみた!友の会(非公式)の加藤さん、豊田さん、田中さん、水田さんと一緒にTsukuba Maker Faire 2020に展示させていただいた顛末記となります。
注:2020年2月15日、16日の話です。まだCOVID-19の蔓延が始まったばかりで、マスクや手洗いなどで十分対策可能との認識でした。どのみち私は花粉症でマスク装着でした。幸いTsukuba Maker Faire 2020でCOVID-19の症状を発症した人はいません。
- 田中さんの展示 toio とAIカメラ UnitV & M5StickC で実現した完全自律サッカーロボット
- 豊田さんの展示 音を使ってtoioを動かす
- 水田さんの展示 M5stackとtoioでサイコロふり
- 加藤さんの展示 toioで作ってみた!友の会(非公式)の紹介
#備品の調達と荷造り
Tsukuba Maker Faire運営で用意してもらえるのはAC100V電源コンセントとテーブルだけとのこと。テーブルは奥行き45cmしかなく、toioのマット(約60cm角)を置くには心もとないため、60cm角折りたたみテーブルを持ち込むことにしました。
なにぶん初めての展示側としての参加です。何度かMaker Faire Tokyoには客として参加したのでだいたいのところはわかりますが、展示側のノウハウはさっぱりありませんので何が必要なのだかさっぱりわからない。会場の近くにはコンビニや100均ショップあるらしいので、足りないものは現地調達でいいかなあと思ったのですが、当日に買いに行く時間があるかどうかわからないので、思いついたものは一通り持っていくことにしました。
また、射的ゲームだけでは飽きられるかなぁとガンプラを載せて動かす台とtoioを3倍速く回す用の器具(無人展示用に間欠的に回転を始めるスクリプトも用意しておいた)持ち込むことにしたので荷物の量がエライことになりました。
持ち込み機材メモ
- windows10 ノートPC 2台(1台はバックアップ)
- Raspberry Pi3B、ACアダプタ、LANケーブル(PCとの接続用)
- RasPi用microSD x2
- Raspberry Piの中のソフトウェア類はすぐ復元できるように別途USBフラッシュメモリにも保持
- HDMIモバイルモニタとUSBコンパクトキーボード
- sshログインでのRasPiの操作ができない場合に使うため用。
- 本当に何にも動かなくなった場合はノートPCで動画再生してこのモニタに出しての展示も想定。
- toio core cube 4個 (2個づつ使う、使ってないほうの組を充電)
- toioコンソール(充電用) 2個、ACアダプタ2個 実はこれを持っていくのを忘れ、田中さんのtoioコンソールに間借りして充電させていただくことに。
- toioプレイマット 1枚
- AC100Vテーブルタップ
- テーブルクロス代わりの色画用紙
- 両面テープ、セロテープ、養生テープ類
- マーカー、ネームペン、カッターなどの文房具
- 60cm角折りたたみテーブル
- ウェットティッシュ(不特定多数の人に触ってもらう展示なので、随時ふき取りを行った。)
-
PIXOO
スコア表示に使うつもりが間に合わなかったので単純に「toioで作ってみた!友の会(非公式)」の文字をずっとスクロール表示 - キャンデー 3袋 (遊んでくれた子供にあげる用)
- 射的用
- レゴ(的用) 適量
- 輪ゴム銃 2丁
- 輪ゴム 一箱
- 輪ゴム飛び跳ね防止ガード用ダンボール片数枚 (amazonの段ボールの中敷き流用)
- ガンプラをDualshock4で操作用 (toioをGamepadで操作する簡単ツールを作った話をまんま使わせていただいた)
- SDガンプラ 2〜3体
- 3Dプリンタ製 ガンプラ乗せ台2個
- ガンプラ用アクションベース 支柱 2セット
- DUALSHOCK4 2個、microUSBケーブル2本
- 3倍速回転用
- 3Dプリンタ製 toio core cube 縦積み台 4個
- 3Dプリンタ製 toio core cube 縦積み用タガ(円筒)4個用、3個用
荷物が大変なことに。伝説の配達人を呼びたいレベル。そして明日は雨との天気予報。うーむ。
#1日目(2月15日)
前日に現地入りして荷物を搬入することもできましたが、なんとか手持ちで持っていけるレベルなので当日の朝9:00の会場入りをめざして出発。
つくば着~現地まで
セットアップ
9:00すぎに現地着。加藤さん、豊田さんと合流してセットアップ開始。会場にはテーブルがあるだけで、さてどうしたもんかとおもいつつ、とはいえ各人それぞれが自前の出し物を出すということ以外はあんまり決まっておらず、会の性格そのままのゆるーい感じで各人、展示物のセットアップを開始。水田さんと田中さんはちょっと遅れてやってくる予定。
そうこうしているうちに田中さんが大量の荷物とともに登場。その中に123x70cmの巨大なテーブルがあったのでそちらも使っての展示となりました。ブースがたまたま一番端だったので通路に向かった空きエリアに持ち込みテーブルを入れて5つの展示をすべて展開できることに。
一日目 12:00-18:00
1日目は12:00から開場。さて、ウケるかどうか不安でしたが...
おー、クリーパー だ!となかなかの反応。そして輪ゴム鉄砲が置いてあるので何するものかすぐに理解してもらえた。
射的ゲーム営業中
射的ゲーム、なかなか子供たちの食いつきがいいのは目論見通りだが、輪ゴムはすぐに撃ち切ってしまうので装填しないといけない。小さい子にはちょっとむつかしいのでこちらで装填して渡さないといけないのちょっと面倒。大人たちに原理説明(振動検知して当たり判定してるんですよーとか)しながら、子供の相手をしつつひたすら輪ゴムの装填と使った後の輪ゴム銃のふき取りを続けることに。
あっという間に一日目終了。訪れる人が切れず休む暇もなく...というか飯も水分補給もできなかった。大入りだったのはありがたいけど。
懇親会
なんで1日目に懇親会なのかなと思ったけど、2日目終わったら展示物の解体と会場からの撤収作業があるから懇親会どころじゃないからですね。
懇親会の様子 コロナビールで乾杯この懇親会での飲食が本日の昼飯兼晩飯。ああ、五臓六腑に染み渡る。疲れたー。
懇親会でのプレゼン会、飛び入り発表もありでなかなか楽しかった。懇親会終わってビジネスホテルに宿泊。明日は10:00-17:00の長丁場。今日の感じだと昼飯とか無理そうなので、カロリーメイトやSoyJoyといったエナジーバー食品を買っておいた。
二日目(2/16)
昨日の経験から昼に店で食事をとったりはできそうにない、ということで朝食でカロリー充填。とはいえつくばで朝からやってる食事処は少なく、ラーメンの山岡家ぐらい。
もつ煮味噌ラーメンのカロリーで一日のりきるぞー
雨という天気にもかかわらず、二日めもお客さんがたくさん訪れる。
なかばあきらめていたとはいえ、ほかの展示を見ることもできない。が、お客さん対応が楽しい。かんたんモードでは、輪ゴムが当たってtoio core cubeがすーっと移動すると特にインテリジェントに「逃げ」てはいないのだが「あっ逃げた!」と勝手に解釈してくれたり。演出が意図通りに効いている。また、子供の反応もいろいろで、ヒットして的が回転中(やられたー表現)のときは回りおわるまで待ってくれる子がいるかと思えば、執拗に3点バーストを決めてくる子もいたりする。(やられたー表現のときにヒットしても無効)
また、toio core cubeよりも連発式の輪ゴム銃のほうに興味をしめす大人もいたりした。
二日めもほぼ休む暇もなくひたすら輪ゴムの装填作業で終わった。
発生したトラブル
- 持っていったPCのうちの片方が有線LANネットワーク設定の変更ができず、RasPiにsshログインできない
- 予備のPCで代行。
- コンセントが抜けてノートPCがバッテリー切れになってシャットダウンする。
- 持って行ったPCのACアダプタが抜けやすい仕様だったので発生。加藤さんがコンセントにテープ止めしてくださり対処。
- toio core cubeのバッテリー消費はあまり問題にならなかった
- 2個x2セットでローテーションして使ったが、充電したのは数回以下だと思う。BLE通信をあまりしない仕様にしたのが良かったのかもしれない。
- BLE通信でとれるバッテリー量の値はあまり減らない?ほとんど100%で、80%以下になったことがない。
- とはいえ長時間つかっているとなにかしらおかしな挙動になる。RasPiとtoio core cubeとのBLE通信がうまくいっていないような感じ
- RasPiの再起動で対応
- 輪ゴム鉄砲への輪ゴムの装填が地味に面倒。装填時にミスって輪ゴムが明後日の方向にとんでいくことも
- 田中さんの顔面に輪ゴムがヒットという惨事も発生。すみません。申し訳ないです。
- 100均で買った輪ゴム、安いのはいいんだけど3回ぐらい使うと伸びてしまって威力がなくなるというトラブル
- 数はたくさんあったので3回使ったら新しいものを使うことで対処
終了、撤収
結局ガンプラを載せて動かす台は5分ぐらい出した程度、toioを3倍速く回すは展示せずで、あとは全部「toioで射的ゲーム」を展示。軽いトラブルはありましたが、展示ができなくなるような故障はなく最後までやりきれました。新作ネタでやりきれたので満足です。
終了のあいさつ撤収
名残惜しくも展示物の解体と撤収作業を開始。Popパネルや輪ゴムの飛散防止用の段ボール板の類は捨てて荷物を減らそうと思っていたが、ゴミは一切捨てられず持ち帰ること、とのルールだった。まあ事業ごみとして引き受けたら大変なことになるからしかたない。折りたたんだり、荷物少な目だった水田さんに少しひきとっていただいたりしてなんとかなりました。
さいごに
疲れたけど楽しかった。またやりたい。早くCOVID-19が収束しますように。
こういう機会を作ってくれたtoioで作ってみた!友の会(非公式)に感謝です。
あと、田中さん、輪ゴムで顔面ヒットしてしまってほんとすみません。