14
19

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Angularとは

Last updated at Posted at 2020-05-31

この記事で学べること

・Angularとは
・JavaScriptフレームワークの比較
・環境構築
・Angularの基本構成
・ログイン画面の実装(Angular+Firebase)


Angularとは


Angularは、Googleが開発しているSPA(Single Page Application)のJavascriptフレームワークです。
最近ではReact, Vue が人気が高いですが、
Angularの一番の特徴は、フルスタックなフレームワークであると言うことです。  

React や Vueも同じJavaSqriptフレームワークですが、 React や Vue はライブラリでAngularはフレームワークだと言われることがあります。
その言葉の通り、React, Vueは他のライブラリと併用して開発することが多く、AngularはAngular内のライブラリのみで構成されていることが多いです。


JavaScriptフレームワークの比較


  • HTMLとJSの関係について
  • Angularは、HTMLとJavaScript(TypeScript)を分割してかきます

  • Reactは、JavaScriptの中にHTMLを書きます

  • Vueは、HTMLにJavaScriptを書きます
  • 各フレームワークの性能について
  • Reactが性能面で総合的に有利
  • Angularは起動に不利だが、実行性能(フレームレート)は良好
  • Vueは大量にコンポーネントを配置するような場面においては不利

性能について、フレームレート、メモリ使用量、ライブラリ容量、ライブラリの起動時間により比較したサイト
Vue・React・Angularのパフォーマンス比較検証


Angularの環境構築


インストール方法(angular-cli)

$ npm install -g @angular/cli

Angular-Cliをインストールすることにより、ターミナル上で ng コマンドが使用可能になります。
プロジェクトやコンポーネントのひな形を生成してくれます。

Angular CLIのコマンド

// 新規プロジェクトの作成
$ ng new <project-name> 

// コンポーネントの作成
$ ng generate component <my-component> 

// ローカルサーバーの起動(cnrl+Cでサーバーの停止ができます)
$ ng serve 

詳しくは下記サイトを参考にしてください
<参考サイト>
Angular入門 未経験から1ヶ月でサービス作れるようにする その1. インストール


Angularの基本構成


プロジェクトのフォルダ構成

プロジェクトを作成すると以下のようなフォルダが作成される。

プロジェクトのフォルダ構成
├── src
│   ├── app
│   │   ├── app.component.css
│   │   ├── app.component.html
│   │   ├── app.component.spec.ts
│   │   ├── app.component.ts
│   │   └── app.module.ts
│   ├── assets
│   ├── browserslist
│   ├── environments
│   │   ├── environment.prod.ts
│   │   └── environment.ts
│   ├── favicon.ico
│   ├── index.html
│   ├── karma.conf.js
│   ├── main.ts
│   ├── polyfills.ts
│   ├── styles.css
│   ├── test.ts
│   ├── tsconfig.app.json
│   ├── tsconfig.spec.json
│   └── tslint.json
├── e2e
│   ├── protractor.conf.js
│   ├── src
│   │   ├── app.e2e-spec.ts
│   │   └── app.po.ts
│   └── tsconfig.e2e.json
├── node_modules
│   ├── ...
├── README.md
├── angular.json
├── package.json
├── tsconfig.json
├── tslint.json
└── yarn.lock
ディレクトリ名 役割
src ソースコードを置くディレクトリ
e2e e2e(end to end) テスト(実際にブラウザを動かしてページのテストを行うもの)のコードを置くディレクトリ
node_modules nodeのモジュールが置かれるディレクトリ。基本的には触らない

srcディレクトリ内のフォルダ構成

src ディレクトリの内部のディレクトリは以下の構成になっています。

ディレクトリ名 役割
app アプリケーションのソースコードを置くディレクトリ
assets 画像などの静的ファイルを置くディレクトリ
environments 開発環境と本番環境などの環境ごとに変動させたい値を格納するファイルを置くディレクトリ

基本的にappフォルダに各コンポーネントごとにフォルダ分けし、ソースを格納していく形となります。


よく使うソース

ファイル名 役割
app.component.ts 作成されたプロジェクトの起点となるファイル。最初はこのファイルが動く
app-routing.module.ts ページ遷移のルーティングを行うファイル
package.json nodeのパッケージを管理するファイル。バージョン、ngコマンドの設定が記載
angular.json Angularの設定ファイル。が記載

コンポーネントの設定


app.componet.ts
@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})

@Component という記述は、おまじないのようなものと思っておきましょう。コンポーネントのTypescriptにつけるおまじないです。
中で指定されている3つの要素は、それぞれ下記を示しています。

要素 役割
selector このコンポーネントがHTMLから参照されるときのタグ名 (今回の場合、 <app-root></app-root> となる)
templateUrl このファイルのHTMLファイルのパス
styleUrls このファイルのCSSファイルのパス(配列なので、複数指定可能。共通のCSSを利用したいときなどに複数にすることがあるが、基本的には一つだと考えましょう)

この宣言により、 app.component.ts , app.component.html , app.component.css の3つのファイルが連携できるということになります。


ルーティングの設定方法


app-routing.module.tsは以下のような構成になっています。

app-routing.module.ts

import { NgModule } from '@angular/core';
import { Routes, RouterModule } from '@angular/router';
import { SignUpComponent } from './sign-up/sign-up.component';
import { PortalComponent } from './portal/portal.component';
import { HomeComponent } from './home/home.component';

const routes: Routes = [
  { path: 'signup', component: SignUpComponent },
  { path: 'portal', component: PortalComponent },
  { path: 'portal/:id', component: HomeComponent },
  { path: '', redirectTo: '/portal', pathMatch: 'prefix' },
];

@NgModule({
  imports: [RouterModule.forRoot(routes)],
  exports: [RouterModule]
})
export class AppRoutingModule { }

解説

解説と言いつつ、 @NgModule 以下の行は、とりあえずおまじないと思って無視しましょう。
重要なのは、 const routes: Routes です。
ここで、ルーティングの定義を行っています。

{ path: 'portal', component: PortalComponent },

まず、これは、http://localhost:4200/portalの URL(サーバにあげればホスト名は変わります)を 先程作成した PortalComponent にマッピングする、という意味です。

{ path: 'products/:id', component: ProductDetailComponent },

次に、この行ですが、これは、 http://localhost:4200/portal/xxxHomeComponent にマッピングするという意味です。
上記の :id は、コンポーネントからパラメータとして取得できるので、その内容によってコンポーネントの状態を変更させたい場合に利用します。

portal の id をURLから取得することで、最終的には API を叩いてその idportal の情報を取得して表示する、というコンポーネントにしたいと思っています。

{ path: '', redirectTo: '/products', pathMatch: 'prefix' },

最後にこの行ですが、上で説明した2つのURL以外のURLが指定されると、自動的に /portal にリダイレクトさせるという意味です。


ルーティングを有効な状態にする

app-routing.module.ts はプロジェクト上に存在しているだけでどこからも参照されていないため、ルーティングの設定が完了していません。
Angularでは大きくmodule単位で管理されており、利用したい機能のModuleをimportすることでアプリケーション側で利用できるようになります。
app.module.tsに以下の記述を追記してapp-routing.moduleを参照するように設定してください。

app.module.ts
import { BrowserModule } from '@angular/platform-browser';
import { NgModule } from '@angular/core';

import { AppRoutingModule } from './app-routing.module';// 追加
import { AppComponent } from './app.component';
import { SignUpComponent } from './sign-up/sign-up.component';
import { PortalComponent } from './portal/portal.component';
import { HomeComponent } from './home/home.component';

@NgModule({
  declarations: [
    AppComponent,
    SignUpComponent,
    PortalComponent,
    HomeComponent
  ],
  imports: [
    BrowserModule,
    AppRoutingModule // 追加
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule { }

参考サイト
Angular入門 未経験から1ヶ月でサービス作れるようにする その2. ディレクトリ構造とコンポーネントの基礎


Firebaseとは


Firebase とは Google が提供しているモバイルおよび Web アプリケーションのBaaS(バックエンドサービス)です。

Firebaseの機能としては、認証(Authentication)、データベース(Database)、ストレージ(Storage)、ホスティング(Hosting)、Functionsなど便利な機能がたくさんあります。


では、今までの基礎を踏まえて以下のような順序でログイン画面の実装に入っていきます。
・プロジェクトの作成
・firebaseセットアップ
・firebaseインストール
・ログイン画面/ホーム画面の作成


プロジェクトの作成


まずAngularプロジェクトを作成したいディレクトリにて、以下のコマンドを実行します。
今回はプロジェクト名をlogin-sampleとします。(AngularCliがインストールされている前提で行います)
作成プロジェクトに階層を移動し、起動を確認てみましょう

// Angularプロジェクトの作成
ng new login-app
// ローカルサーバーの起動(cnrl+Cでサーバーの停止ができます)
$ ng serve 

image.png

ローカルサーバーを起動してこの画面がでたら、プロジェクトの作成完了です。


Firebaseのセットアップ


https://firebase.google.com から始めてみましょう。
右上の Go to console をクリックします。
(Googleアカウントでログインします。ない人は作りましょう)

image.png


アプリの作成


Firestoreのプロジェクト内にアプリを作成します。

歯車のアイコンをクリックし、「プロジェクトを設定」を開きます。

▼下の方になる「マイアプリ」のところのwebのボタンをクリックします。
image.png

下記のように設定し、「次へ」ボタンを押下。(その他の項目は特別設定することがないため、ボタンを押下で進んでしまって良い)
image.png

アプリの登録が完了したら、表示が変化します。構成のラジオボタンをクリックします。
すると、アプリケーション側で利用するFirebaseの設定情報が表示されるので、コピーしておきます。(environment.ts設定時に使用します)

image.png


Angularアプリケーションとfirebaseを連携させる

Angularで利用するFirebaseの公式Angularライブラリをインストールします。その際にプロジェクトを選択する際は、先程作成したtodo-demo-app-angularを選択します。

// Firebase CLIをインストール
npm install -g firebase-tools
// Angularで利用するFirebaseの公式Angularライブラリ
yarn add firebase
ng add @angular/fire@next
// angularfire2のインストール
npm install firebase angularfire2 --save
// firebaseの起動
firebase login

ng add @angular/fire@next実行時にfirebaseを利用するプロジェクトを指定する必要があるため、
今回作成したlogin-appを指定してください。
つまづいた場合は下記サイトを参考にしてみてください。

FireBaseの設定/インストールについてまとめられているサイトFirebaseの始め方


各設定ファイルの修正

app.module.tsにfirebaseで使うライブラリのインポートを記載します。

app.module.ts
import { AngularFireModule } from 'angularfire2';// 追加
import { AngularFireAuthModule } from 'angularfire2/auth';// 追加
import { environment } from '../environments/environment';

@NgModule({
  declarations: [
    AppComponent,
    SignUpComponent,
    LoginComponent,
    HomeComponent,
  ],
  imports: [
    BrowserModule,
    AppRoutingModule,
    AngularFireModule.initializeApp(environment.firebase),// 追加
    AngularFireAuthModule,// 追加
  ],

先程コピーしたFirebaseの設定情報を参考にアプリケーションに追加します。
これで、アプリケーションからFirebaseに対して操作することができます。
設定情報はenvironment.tsenvironment.prod.tsの両方に追記しておいてください。

environment.ts
export const environment = {
  production: false,
  firebase: {
    apiKey: "XXXXXXXXXX",
    authDomain: "XXXXX",
    databaseURL: "XXXXX",
    projectId: "XXXXXX",
    storageBucket: "XXXXX",
    messagingSenderId: "XXXX",
    appId: "XXX",
    measurementId: "XXX",
  },
};

FirebaseHostingにデプロイ

動作確認も兼ねてFirebase Hostingにデプロイしてみましょう。

方法はとても簡単でfirebase deployするだけです。設定などはインストール時に自動的に設定されています。
デプロイが完了したら表示されたURLにアクセスしてみましょう。
ローカルサーバー起動時と同じ画面が表示できていれば完了です。


アプリケーションの実装


Angular Materialを導入

UI部分の実装工数をへらすために、Angular公式が提供するUIフレームワークのAngular Materialをインストールします。
インストールの際に対話形式でいくつか質問されます。
custom theme:基本となるカラーテーマを選択します。今回はIndigo/Pinkとしておきます。
他きかれることは基本的にYesで問題ないです。

ng add @angular/material

Angular Materialはいろんなところで利用するためモジュール化しておきます。
Angular Materialの見た目を使いたいときは、MatIconModuleのようなモジュールをimportする必要があります。
importすることで、対象のモジュールにぶら下がるComponentの中でAngular Materialの見た目がつかえるようになります。
機能ごとにモジュールを分割していくと都度Angular Materialをimportする必要がでてきて面倒なので、まとめてimportするためのmaterial.moduleを作っておきます。

ng g module material

使いたいAngular Materialのmoduleをimportしておき、exportsに列挙していきます。

material.module.ts
import { NgModule } from '@angular/core';
import { CommonModule } from '@angular/common';
import { MatIconModule } from '@angular/material/icon';
import { MatButtonModule } from '@angular/material/button';
import { MatFormFieldModule } from '@angular/material/form-field';
import { MatInputModule } from '@angular/material/input';
import { MatToolbarModule } from '@angular/material/toolbar';
import { DragDropModule } from '@angular/cdk/drag-drop';

@NgModule({
  declarations: [],
  imports: [CommonModule],
  exports: [
    MatToolbarModule,
    MatIconModule,
    MatButtonModule,
    MatFormFieldModule,
    MatInputModule,
    DragDropModule,
  ],
})
export class MaterialModule {}

作成したMaterialモジュールをAppModuleにimportしてAppModuleに紐づくcomponetでAngular Materialを利用できるようにしておきます。
他に追加しているのはAngularMatelialで使用したいモジュールになります。

app.module.ts
import { BrowserModule } from '@angular/platform-browser';
import { NgModule } from '@angular/core';

import { MaterialModule } from 'src/app/material/material.module';// 追加
import { FormsModule } from '@angular/forms';// 追加
import { BrowserAnimationsModule } from '@angular/platform-browser/animations';// 追加
import { MatTabsModule } from '@angular/material/tabs';// 追加

import { AppRoutingModule } from './app-routing.module';
import { AppComponent } from './app.component';
import { AngularFireModule } from 'angularfire2';
import { AngularFireAuthModule } from 'angularfire2/auth';

import { environment } from 'src/environments/environment';
import { SignUpComponent } from './sign-up/sign-up.component';
import { LoginComponent } from './login/login.component';
import { HomeComponent } from './home/home.component';

@NgModule({
  declarations: [
    AppComponent,
    SignUpComponent,
    LoginComponent,
    HomeComponent,
  imports: [
    BrowserModule,
    FormsModule,// 追加
    AppRoutingModule,
    AngularFireModule.initializeApp(environment.firebase),
    AngularFireAuthModule,
    MaterialModule,// 追加
    BrowserAnimationsModule,
    MatTabsModule,// 追加
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [AppComponent],
})
export class AppModule {}

ここで記載しているSignUpComponent,LoginComponent,HomeComponentは画面で使用するコンポーネントです。
次はこのコンポーネントにどういう役割を持たせ、構成していくのか説明して行きます。


今回はSignUpComponent,LoginComponent,HomeComponentの三つのコンポーネントを使用してログイン+home画面の実装をして行きます。
役割は以下です

コンポーネント名 役割
LoginComponent ログイン画面を生成するコンポーネント
SignUpComponent Signup機能を実装するコンポーネント。
ログインコンポーネントの子要素
HomeComponent ログイン後に遷移するhome画面

完成画面のイメージは
image.png
のような形です

まずコンポーネントを生成します。

// ログインコンポーネントの生成
ng g component login
// サインアップコンポーネントの生成
ng g component signup
// ホームコンポーネントの生成
ng g component home

はじめに表示する画面としてログインコンポーネントが表示されるよう、ルーティングと大元となるコンポーネントのapp.component.htmlの修正をします

app.component.html
<router-outlet></router-outlet>
app-routing.module.ts
import { NgModule } from '@angular/core';
import { Routes, RouterModule } from '@angular/router';
import { SignUpComponent } from './sign-up/sign-up.component';
import { LoginComponent } from './login/login.component';
import { HomeComponent } from './home/home.component';

const routes: Routes = [
  { path: 'home', component: HomeComponent },
  { path: 'signup', component: SignUpComponent },
  { path: 'login', component: LoginComponent },
  { path: '', redirectTo: 'login', pathMatch: 'full'},
];

@NgModule({
  imports: [RouterModule.forRoot(routes)],
  exports: [RouterModule]
})
export class AppRoutingModule { }

app-routing.module.tsのpath設定でpath指定がなかったとき、また各コンポーネントがpathに入力されたときは、そのコンポーネントが表示させるよう設定します


ログイン画面の作成


ログインコンポーネントでは以下の処理を実装して行きます
・email,passを使用したログイン機能
・タイトルバーの実装
・signupボタンが押下された場合、signupコンポーネントにフォームを出しわけ機能

今回はAngularマテリアルのライブラリを利用して画面を作成して行きます

login.component.html
<mat-toolbar>
  <label>{{title}}</label>
  <span class="spacer"></span>
</mat-toolbar>
<div class="login">
  <mat-tab-group mat-align-tabs="center">
    <mat-tab label="Login">
      <form
        #loginForm="ngForm"
        (ngSubmit)="login(loginForm)"
        class="login-form"
      >
        <mat-form-field class="email-width">
          <mat-label>Email</mat-label>
          <input
            type="email"
            ngModel
            name="email"
            matInput
            placeholder="半角英数字4文字"
          />
        </mat-form-field>
        <mat-form-field class="pass-width">
          <mat-label>Pass</mat-label>
          <textarea
            type="password"
            ngModel
            name="password"
            matInput
            placeholder="半角英数字6字以上"
          ></textarea>
        </mat-form-field>
        <button mat-raised-button type="submit" color="primary">Login</button>
      </form>
    </mat-tab>
    <mat-tab label="Signup">
      <app-sign-up [title]="title"></app-sign-up>
    </mat-tab>
  </mat-tab-group>
</div>

使用しているAngularMaterialの機能は以下です

angular material 役割
mat-toolbar ツールバー表示
mat-tab-group タブに応じた画面表示ができる。ログインコンポーネントとsignupコンポーネントの出しわけを行う
mat-form-field フォームのデザインを整える

今回詳しくは説明しませんが、気になりましたら公式ページから調べてみてください
https://material.angular.io/


login.component.ts
import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { AuthService } from '../service/auth.service';
import { NgForm } from '@angular/forms';

@Component({
  selector: 'app-login',
  templateUrl: './login.component.html',
  styleUrls: ['./login.component.css']
})
export class LoginComponent implements OnInit {
  title = 'Login';

  constructor(private authService: AuthService) { }

  ngOnInit() {
  }

  login(loginForm: NgForm): void {
    this.authService.login(loginForm.value.email, loginForm.value.password);
  }

}

login.componet.tsで行う処理は画面側からのemail,passwordの受け渡しと、titleの文字の設定です。

ここまででローカルサーバーを起動すると、以下のような画面になるはずです。
(loginメソッドのauthServiceのloginメソッドを呼び出す処理をコメントアウトして起動)
image.png

login.component.cssに以下ように追記します。

login.component.css
.login {
  position: relative;
  height: 50%;
  width: 405px;
  margin: auto;
  margin-top: 5%;
  padding: 60px 60px;
  background:  no-repeat   center center #BCFBFF;
  background-size: cover;
  box-shadow: 0px 30px 60px -5px #000;
  border-radius: 4px;
  text-align: center;
}
.login-form {
  min-width: 150px;
  max-width: 500px;
  width: 100%;

  margin: auto;
  padding-top: 10%;
}
.sigunup-label {
  color: rgba(255, 255, 255, 0.2);
}
h2 {
  padding-left: 12px;
  font-size: 22px;
  text-transform: uppercase;
  padding-bottom: 5px;
  letter-spacing: 2px;
  display: inline-block;
  font-weight: 100;
}
h2:first-child {
  padding-left: 0px;
}
.email-width {
  width: 100%;
}
.pass-width {
  width: 100%;
}
.signup-form {
  background: no-repeat   center center  #E1FF4A;
}

cssについては詳しく説明しません。
cssを適用した状態で起動すると、以下のような画面になります。
image.png

次にauth.service.tsの実装をして行きます。
login、signupの処理を実装します。
まずauth.serviceを生成し、実装して行きます。

ng g service service/auth
auth.service.ts
import { Injectable } from "@angular/core";
import { AngularFireAuth } from "angularfire2/auth";
import { Router } from "@angular/router";
@Injectable({
  providedIn: 'root',
})
export class AuthService {
  user$ = this.afAuth.user;

  constructor(private router: Router, private afAuth: AngularFireAuth) {}

  signUp(email: string, password: string) {
    this.afAuth.auth
      .createUserWithEmailAndPassword(email, password)
      .then( auth =>  auth.user.sendEmailVerification()) // メールアドレス確認
      .then(() => alert('メールアドレス確認メールを送信しました。'))
      .catch((error) => {
        console.log("Something is wrong:", error.message);
      });
  }

  login(email: string, password: string): void {
    this.afAuth.auth
      .signInWithEmailAndPassword(email, password)
      .catch((error) => {
        console.log("Something is wrong:", error.message);
      });
    this.router.navigate(["/home"]);
  }
}

今回はFirebase Authenticationを利用してlogin,signup処理を実装します。

Firebase Authenticationとは

Firebase Authenticationは、Firebaseが提供するマルチプラットフォームログイン機能です。
自分で実装するとかなり面倒なユーザー管理機能ですが、Firebase Authenticationはその機能を無料で利用することができ、かつユーザーIDのデバイス間共有も容易にしてくれる優れものです。
今回はその中のメール&パスワード認証機能を利用します。

AngularFireAuthのメソッドであるcreateUserWithEmailAndPassword()と、その返り値にあるfirebase.Userが持つメソッドsendEmailVerification()を使って、アカウント作成用のメソッドを作成します。

ここで使用したAngularFireAuthのメソッドをまとめておきます。

メソッド名 機能 戻り値
createUserWithEmailAndPassword(email, password) メールアドレスとパスワードでアカウントを作成する firebase.auth.UserCredential
sendEmailVerification(actionCodeSettings) メールアドレス有効化メールを送信する void
signInWithEmailAndPassword(email, password) メールアドレスとパスワードでログインする firebase.auth.UserCredential

サインアップ画面の作成


サインアップコンポーネントの実装をします。
サインアップコンポーネントはログインコンポーネントと処理内容として変わりがないので、説明を省略します。

signup.component.html
<form #signupForm="ngForm" (ngSubmit)="signup(signupForm)" class="signup-form">
  <mat-form-field class="email-width">
    <mat-label>Email</mat-label>
    <input
      type="email"
      ngModel
      name="email"
      matInput
      placeholder="半角英数字4字"
    />
  </mat-form-field>
  <mat-form-field class="pass-width">
    <mat-label>Pass</mat-label>
    <input
      type="password"
      ngModel
      name="password"
      matInput
      placeholder="半角英数字6字以上"
    />
  </mat-form-field>
  <button mat-raised-button type="submit" color="primary">Signup</button>
</form>
signup.component.ts
import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { AuthService } from '../service/auth.service';

@Component({
  selector: 'app-sign-up',
  templateUrl: './sign-up.component.html',
  styleUrls: ['./sign-up.component.css']
})
export class SignUpComponent implements OnInit {

  constructor(private authService: AuthService) { }

  ngOnInit(): void {
  }
  signup(signupForm): void {
    this.authService.signUp(signupForm.value.email, signupForm.value.password);
  }

}
signup.component.css
.signup-form {
  min-width: 150px;
  max-width: 500px;
  width: 100%;

  margin: auto;
  padding-top: 10%;
}
.login-label {
  border-bottom: 2px solid #1161ed;
}
.sigunup-label {
  color: rgba(255, 255, 255, 0.2);
}
h2 {
  padding-left: 12px;
  font-size: 22px;
  text-transform: uppercase;
  padding-bottom: 5px;
  letter-spacing: 2px;
  display: inline-block;
  font-weight: 100;
}
h2:first-child {
  padding-left: 0px;
}
.email-width {
  width: 100%;
}
.pass-width {
  width: 100%;
}
.passcheck-width {
  width: 100%;
}

ホームコンポーネントの実装は今回想定していないため、ページ内の処理は特別記載しません。
これでローカルサーバを起動すると画像のような画面が表示されていれば完成です。
image.png


今回説明したのはAngularの基礎の一部です。
もし興味が湧きましたら、さらに調べAngularの知見を増やしてみてください!
Angularの基礎がまとまっている記事は以下です。
今日から始めるAngular
Angular+Firebase Authenticationで認証機能を導入する

14
19
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
14
19

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?