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CES 2026 で見えてくる「Build with HERE」が変える二輪モビリティの未来

はじめに:25日間への感謝

メリークリスマス!🎄

そして HERE Advent Calendar 2025 を支えてくださった、すべての執筆者・読者の皆さまへ。
今年も本当にありがとうございました。

今年の Advent Calendar を通じて、HERE のコア技術から、パートナー様との緊密な協業、そして現場でのリアルな試行錯誤まで、多角的な知見が共有されてきました。

最終日となる本記事では、2026年のHEREグローバルでのスタート地点である CES 2026 を見据えながら、パイオニア株式会社様との二輪向けソリューションにおける
「現場で成立するアーキテクチャ」 と、その根底にある 「Build with HERE」 の思想について、少し先の未来を紐解いてみたいと思います。

CES 2026年はここから始まる

CES はもはや単なる「展示会」ではありません。
次のモビリティの前提条件が更新され、定義される場になっています。

CES 2026 - HERE Technologies イベントページ
https://www.here.com/learn/events/ces-2026

CES 2026 では、以下のテーマがより現実的な 「実装(Implementation)」 として語られることになるでしょう。

  • ソフトウェア定義車両(SDV) の深化
  • コネクテッドモビリティ の標準化
  • AI × 位置情報 による体験のパーソナライズ

HERE にとって CES 2026 は、単なるビジョンではなく、具体的な成果を示す場です。そして、その進化の最前線において、二輪モビリティは極めて重要な役割を担っています。

二輪モビリティが直面する「現実的な制約」

二輪車向けのコネクテッドナビゲーションには、四輪とは異なる、非常にシビアな制約が存在します。

  • クラスターの処理能力・コスト制約 四輪ほど高機能な SoC(System on a Chip)を車体側に搭載しにくい。
  • 電力と熱のトレードオフ スマートフォンの発熱やバッテリー消費が、ライダーの走行体験に直結する。
  • 過酷な通信環境 ツーリングにおける郊外・山間部での通信の不安定さ。
  • 情報のミニマリズム ライダーの安全のため、視線移動を最小限に抑える「引き算」の情報提示。

これらは机上の空論ではなく、「現場で成立する構成」でなければ解決できない課題です。ここで重要になるのが、「どこで処理し、どこに表示し、何を渡すか」 というアーキテクチャの最適解です。

パイオニア × HERE:この構成が何を変えるのか

パイオニア様は、CES 2026 に向けて二輪向け次世代ソリューションを発表されています。

パイオニア、二輪車のUXを革新する「Pioneer Ride Connect」を「CES 2026」で公開
~ 「HERE SDK」との統合で、グローバル市場へ展開 ~パイオニア株式会社:二輪車向け次世代ソリューションの開発について

2025年 12月 22日 パイオニア株式会社

1222-1-1.jpg
https://jpn.pioneer/ja/corp/news/press/index/3001/
より

このソリューションでは、 BLE(Bluetooth Low Energy)を活用した独自のスクリーン・プロジェクション技術 が採用されています。このアーキテクチャの狙いは極めて明確です。

  • スマートフォン側での統合処理 地図描画やコネクテッドサービスなどの重い処理は、高性能なスマートフォン側で完結。
  • BLE によるシームレスな表示 処理結果のみを、低消費電力な BLE を用いて車載クラスターへ転送・投影。
  • 全体最適の追求 クラスター側の負荷を下げ、スマホの電力消費を抑えつつ、車載部品コストの最適化を同時に実現。

つまり、 「すべてを車載に寄せず、すべてをスマートフォンに閉じ込めない」 という、実用性に徹した設計判断がなされています。


HERE は「完成品」ではなく「成立させる土台」を提供する

このエコシステムの中で、HERE が担っている役割は 「完成された UI」そのものではありません。

HERE は、

  • グローバルに整備された高精度な地図データ
  • 鮮度の高いリアルタイム交通情報
  • オンライン/オフラインをシームレスに繋ぐ HERE SDK

を提供します。

パイオニア様は、この堅牢な土台の上に、

  • 二輪に特化した UX デザイン
  • クラスター表示に最適化された表示ロジック
  • BLE スクリーン・プロジェクション という独自技術

を組み合わせ、完成度の高いプロダクトを構築されています。

これこそが、HERE が理想とする 「Build with HERE」 ── 関係する技術者がそれぞれの強みを活かし、最適解を作るための 最高のキャンバス(土台)を提供する という考え方の体現です。

CES 2026 で、この構成が示すもの

CES 2026 という文脈でこの取り組みを見たとき、重要なのは個別の機能以上に、 「制約の厳しい二輪領域で、グローバル展開を前提としたコネクテッドサービスを“実装”している」 という事実そのものです。

この 「実装可能な未来のひな型」 は、二輪にとどまらず、

  • 四輪の特定領域(マイクロモビリティなど)
  • 専門車両
  • ウェアラブルデバイス連携

といった他のモビリティ領域にも、大きな影響を与えていくはずです。

おわりに:2025年から2026年へ

HERE Advent Calendar 2025 は本日で終了となりますが、 位置情報の先にある未来への旅は、まだ始まったばかりです。

CES 2026 を皮切りに、HERE はこれからも技術者の皆さまと共に、モビリティの未来を 「構想」ではなく「実装」 し続けていきます。

今年も、HERE Advent Calendar を支えてくださった皆さまへ、改めて深く感謝申し上げます。

どうぞ素晴らしいクリスマス、そして良いお年をお迎えください。

Build with HERE.

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