今回は
思えばもうこんな季節ですね。この記事は長野高専AdventCalender 2024のために作った記事です。2年ぶりの参戦となりますが、みなさんどうぞよろしくお願いします。
さて、カレンダーで予告した通りみんなが技術系の内容を書きまくってる中で僕は「技術系は絶対に書かない」と宣言しましたので、今回は高専にいる大多数向けの記事になると思います。高専にいる時のマインドセット的な感じです。おそらくこのカレンダーに参加してる皆様には無縁のこととは思いますが、見ている人に伝われば嬉しいな。
あれ?誰だっけ?
軽く自己紹介
・長野高専(2023年卒)→ 大学編入(同じ分野で、院進予定)
・高専在学時の成績:20 - 29位くらいだった(4,5年らへんで下がってた)
・プログラミングアンチ
僕の記事である「Dラン学生の進路選択」を見てもらえればここら辺は詳しく書いてあります。ちなみに高専から大学進学は非常におすすめですので、進路迷ってる方はぜひ考えてみてください。
なんで去年アドベンいないの?
まあ、人生いろいろあるよね
本題
なぜ苦しいのか?
高専にいる(いた)ということを話すと、大学でも、どこでもこう言われることが多くある。
「え、めっちゃ優秀な人なんだね!!!」
「高専から大学に行く人はほんと優秀」
嘘である。
実際に学科の内容をガチってる人が2割にも満たず、一部成績などが優秀な人間がいて、その他が一般的な人間ではないか。彼らが思っている優秀な人はこの2割のことを指すのであってその他でない。
そもそもなんで高専に入ったのだろう?
「ちょっとその分野に興味があったから」
「将来やりたいことの分野と方向性が似てたから」
「他の人より早くその分野の勉強がしたかったから」
確かに普通と比べて少しは勉強ができる人間しか入れないので多少は優秀かもしれない。
しかし入学してから、その分野が本当に好きで、ずっと開発やら勉強やらを好きでやってるやつとどれだけ差を見せつけられただろうか?
僕ら(その他)が惰性で、過去問やら生成AIなど小細工で「効率よく勉強する」とかいう訳のわからない御託を並べて課題をやっつけ仕事で終わらせている中、彼らは楽しんでるのである。
残念だけど、高専に入って本当にその分野に向いてる人間なんて一握りだ。その他は別の分野で頑張るかイヤイヤ言いながらその分野で勉強を進めていずれは仕事として苦しみながらやることになるのだ。この事実を、学年が上がれば上がるたびに実感してきた。
つまり、僕らは
- 自分と専門分野のミスマッチ(ex. 思ってたのと違ったなど)
- 能力不足(ex. 自分より好きで極めてる人がいる)
この2つのせいで、苦しい思いをしているのではないか?上を見たら正直キリがない。それでも身近にそれに優れている人間をみると、どうしても比べてしまわないだろうか?
自分の価値は自分で決めよう
僕は情報専攻のくせに、めっぽうプログラミングが苦手だった。実際に成果物として作るのは好きだったが、思ってたものと自分の手札が一致しなくて毎回幻滅してた。それに比べて、周りは僕のを上回るとんでもない成果物を作ったりしている。同じ専攻なのにここまで差が出たのかと絶望した。
しかし、考えてみてほしい。
そこのプログラミングができる彼/彼女も人間だ、全てのことで君を上回ってることはないはずだ。君の方がちょっと知見がある分野(専門内容じゃなくてもいい)があるはずだ。比較して苦しんでるのは、相手の強みと自分の弱点を戦わせているからなのだ。なんとも無駄ではないか。
しかし、僕はこれを高専時代にやってしまっていた。自己肯定感は下がるし、人生つまんないなとすら思ってた。
だから、無理に戦う必要なんてないんだよ
彼らはたまたまその分野の勉強やそれに関連したものが好きだっただけだ。本当にたまたまだ。彼らは彼らで、自分は自分。もし絶望してるなら、自分のちょっと強い分野を極める方に集中した方がいいだろう。別に高専に関係なくたっていい、とにかく「これなら打ち込めそう!」て思えるものに集中しよう。もしないんだったら、とにかく気になるもの全てに片足を突っ込んでみよう。
そこで得られる
「意外とこれ好きかも!」
「これまじで向いてないな」
という経験はかけがえのないものになるだろう。それを元にして少しづつ、少しづつでいいから本当にやりたいことを探していくのだ。もちろん、すぐ見つかるわけなんてない。でも君たちには5年間も時間があるから、それを使って少しづつ探していってほしい。
こんな偉そうなこと言ってるけど、僕もまだ見つかってません。
高専という狭い世界で囚われてる君へ
もし、入ってみて
「思ってたのと違う」
「分野は合ってるけどこれがやりたいわけじゃないんだよなあ」
「周りが優秀すぎて辛い」
と思っているならば、ぜひ考え直してほしい。君は別にその分野に囚われる必要なんてない。たまたま中学でそう判断しただけで間違っていることなんてザラだ。いくらでも道なんてある。とりあえず5年間耐えて大学編入で他の分野に行くもよし、途中で退学して高卒認定とって別の大学行くでもよし(実際にいる)、その分野で自分が向いているものを積極的に探すでもいいのだ。
僕は、5年間で全くプログラミングに打ち込みたいなんて思わなかった。でも、こうやって大学に行って卒業研究などをしている中で楽しみながらプログラミングに打ち込み始めている。高専で学ぶ内容が全てじゃないんだよ。あくまでその分野の基礎的な内容だし、本当に自分が楽しいと思っている分野を勉強していないだけかもしれない。
君の価値は分野に精通している度合いで決まるわけじゃない、学力で決まるわけじゃない、君が少しでも情熱があることに取り組めてるかで決まるんだよ。そして結局自分の価値を決めるのは自分なんだよ。やりたいことがないなら探しなよ、探してるだけでも楽しいんだよ。何も考えないでボケッと過ごしてたら5年間なんて一瞬だよ?少しでもこれ楽しいかもって思ったらとにかく手を動かすんだよ。
「でもこの分野苦手だし...」
「自分の知識じゃ無理だ」
「僕には難しそう」
逃げないでほしい。もし専門分野に少しでも関連がある内容なら学科で優秀な子に助けを求めればいいし、教えて貰えばいいじゃん。先生だっていつでも聞いてくれるよ。全く関係ない分野でもとにかく突っ込んで行きなよ。僕なんていろんなことに手を出しすぎて中途半端を極めすぎたよ。それでも少しでも楽しいかもと思ったものに突っ込みまくってきたから、知見は広がったし一周回ってプログラミングの勉強をしているよ。この前なんて全く関係ないけどビジネスコンテストに応募したけど書類選考で落ちたよ。(多分またやる)
とにかく
高専で苦しんでる人は多いと思います。ただ、ぜひとも分野にとらわれないでいろんな方面に視野を広げてほしい。そしてできれば、自分にとってプラスになることに手を動かしてほしいなと思いました。5年間で僕はゲームとか結構やっていましたが、強いてプラスになったことなんてマウス使ってウィンドウの❌ボタンを押すのが早くなったくらいです。なので、
- 自分の色が出しやすい
- 将来の自分に役立ちそうなもの
この2点を参考にして、高専の貴重な5年間を使って打ち込めるものを探してもらえれば思います。もちろん、ゲームを否定するわけではありません。ただ、せっかく高専にいるんだし学生ならではの挑戦ができる環境に身を置いているんだから、その時・そこでしかできないことに取り組んでほしいなって思います。僕はもっと高専時代にプログラミングへの知見を広げて、蓋をせずもっと色々触ったりすればよかったなて後悔してます()
最後に
ここまで見てくれて本当にありがとうございます。高専特有の悩みは尽きないし、白黒を明確につけるのは難しいと思います。ただ、苦しい時ほど周りを見てほしい。こんなにも色んな道が用意されているんです。別に高専にずっと居続けることが美学じゃない、その後も同じ勉強を嫌々しなくたっていいんです。とにかく、心の底から自分でやりたいものを探し続けてほしいなと思います。
拙い文書ではありましたが、ここまで読んでくれたあなたにいいことが起きるように。
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