Monacaで開発するアプリは、Single Page Application(SPA)のため、HTMLの<a>等で外部サイトに画面遷移をした場合、遷移先のページに前のページに戻るリンクが設定されていないと、アプリに戻ることができません。
このような場合、InAppBrowserプラグインを使用することで、この問題を解決することができます。
InAppBrowserプラグインは、Monacaの基本Cordovaプラグインに含まれており、Basicプランから利用することができます。
InAppBrowserプラグインの使い方
まず初めに、対象のプロジェクトの「Cordovaプとラグインの設定」から、InAppBrowserプラグインを有効にします。
プロジェクトでInAppBrowserプラグインが利用できるのは、devicereadyイベント発行後になります。
<script>
  document.addEventListener("deviceready", onDeviceReady, false);
  function onDeviceReady() {
    alert("InAppBrowserプラグインが利用できます");
  }
</script>
InAppBrowserプラグインでは、起動させるプラウザーを選択することができます。
| target | 用途 | 
|---|---|
| _blank | InAppBrowserを開きます。 | 
| _system | システム標準のWebブラウザーを開きます。 | 
| _self | ホワイトリストに対象のURLが登録されている場合には、Cordova WebViewを開きます。 それ以外の場合には、InAppBrowser を開きます。  | 
<a>からInAppBrowserプラグインを利用する
次のようにaタグを設定した場合、Monacaのページからアプリへ戻ることができません。
<a href="https://ja.monaca.io/">Monaca</a>
次のように設定することで、InAppBrowserが起動します。
<a href="#" onclick="openMonaca();">Monaca</a>
<script>
  function openMonaca() {
    window.open("https://ja.monaca.io/", '_blank', 'location=yes');
    return false;
  }
</script>
InAppBrowserでは、前の画面に戻るためのGUIを提供しているので、<a>で画面遷移をしてもアプリに戻ることができます。
InAppBrowser.executeScript
InAppBrowserプラグインでは、InAppBrowserの画面上で、指定のJavaScriptコードを実行することも可能です。
<script>
  // backgroundColorをblueに変更する。
  function openMonaca() {
    var ref = window.open("https://ja.monaca.io/", '_blank', 'location=yes');
    ref.addEventListener('loadstop', function() {
      ref.executeScript({
        code: "document.body.style.backgroundColor='blue';"
      }, function() {
        alert("Success!!");
      });
    });
    return false;
  }
</script>
InAppBrowserプラグインでは、この他にもOSごとの様々な設定等がありますので、詳しくは、InAppBrowserプラグインを参照してください。