ESP-WROOM-02 の開発キットを使ってみる (第1回) -- Mac に繋いで AT コマンドを叩くまで #Arduino

Introduction

このところ急に電子工作熱が出てきて、ネットで色々調べてたら「ESP-WROOM-02」というWiFiモジュールがArduino的な使い方も出来るとかで、Web屋的にもちょっと面白そう。
で、もう既に記事もたくさんあって、だいぶ周回遅れですが、秋月 ¹ で開発キットを買ってきたので試してみることにしました。

1. 用意したもの

ESP-WROOM-02 開発キット (AE-ESP-WROOM-02-DEV) @ 秋月電子(1,280円) ²

メインで必要なのはこれだけ。

ブレッドボードには、写真撮影用に挿したふりをしてるだけですｗ

その他は、

Mac (MacBook Pro 15" 2018)
USB Type C ←→ USB Type A 変換アダプタ @ USB 3.0 使えるやつ
USB Type A ←→ Micro USB (Micro-B) 変換ケーブル @ そのへんにあったやつ
Arduino IDE 1.8.9 ³

といったかんじ。

2． Macと繋いでみる

といっても、開発キットの中に入ってる説明書 ⁴ にも書いてある通り、ESP-WROOM-02 の Micro USB コネクタに、コンピュータから USB ケーブルで繋ぐだけです。

そして、Arudino IDE を起動して、メニューの ツール > シリアルポート から /dev/cu.usbserial-xxxxxxxx を選択。
次に、メニューから ツール > シリアルモニタ と開きます。

で、改行コードを CRおよびLF、通信速度を 115200bps としてから、このあたり ⁵ ⁶ を参考に、以下のATコマンドを叩いていきます。
(ATコマンド…懐かしい響きだな…)

起動確認： `AT`

AT

OK

ファーム/SDK のバージョンチェック： `AT+GMR`

AT+GMR

AT version:1.3.0.0(Oct 28 2016 11:29:39)
SDK version:2.0.0(6ccde98)
compile time:Mar 31 2017 14:50:03
OK

IP アドレス/MAC アドレス確認： `AT+CIFSR`

AT+CIFSR

+CIFSR:APIP,"192.168.4.1"
+CIFSR:APMAC,"xx:xx:xx:xx:xx:xx"

OK

3. WiFi に繋いでみる

次に、WiFi に接続をしてみます。
こちらも、Arduino IDE のシリアルモニタから AT コマンドで行います。

WiFi モードの確認：`AT+CWMODE?`

AT+CWMODE?

+CWMODE:2

OK

(1=子機、2=親機、3=子機+親機)

WiFi モードの設定：`AT+CWMODE=n` (n: 同上)

AT+CWMODE=1


OK

アクセスポイントのリスト表示： `AT+CWLAP`

(認証方式、SSID、信号強度、MACアドレス、etc.) ⁶

AT+CWLAP

+CWLAP:(<認証方式>,<SSID>,<信号強度>,<MACアドレス>, …
+CWLAP:(<認証方式>,<SSID>,<信号強度>,<MACアドレス>, …
+CWLAP:(<認証方式>,<SSID>,<信号強度>,<MACアドレス>, …
+CWLAP:(<認証方式>,<SSID>,<信号強度>,<MACアドレス>, …
…

OK

アクセスポイントに接続： `AT+CWJAP="<接続先WiFiのSSID>","<password>"`

AT+CWJAP="<接続先WiFiのSSID>","<password>"

WIFI CONNECTED
WIFI GOT IP

OK

AT+CIFSR (前掲)

AT+CIFSR

+CIFSR:STAIP,"192.168.xxx.xxx"
+CIFSR:STAMAC,"xx:xx:xx:xx:xx:xx"

OK

最後の結果で、 IP アドレスが払い出されているのが確認出来ると思います。
試しに、同じネットワークに繋がっているマシンのターミナルから、この IP アドレスに向かって ping を投げて、返事が返ってくれば OK です。

さーて……では、なにを作ろうかなー。(続く、と思う)

Postscript

店頭でパーツを物色してたら、10歳ぐらいの子がラズパイの箱を抱えてて、「あー…最近のキッズは、ラズパイとかから電子工作に入門するんだなぁ…」と衝撃を受けた、~~電子工作おじ~~ かつての電子工作キッズなのであった。

References

http://akizukidenshi.com/ ↩
「ESP-WROOM-32」というのもあって、店員さんにも確認されましたが、今回は stable な感じのするこちらでｗ ↩
https://www.arduino.cc ↩
http://akizukidenshi.com/download/ds/akizuki/AE-ESP-WROOM02-DEV.pdf ↩
ATコマンド集 — ESP-WROOM-02-Note 1.0 documentation ↩
ESP-WROOM-02_AT – スイッチサイエンス ↩

ESP-WROOM-02 の開発キットを使ってみる (第1回) -- Mac に繋いで AT コマンドを叩くまで

Introduction

1. 用意したもの

2． Macと繋いでみる

起動確認： AT

ファーム/SDK のバージョンチェック： AT+GMR

IP アドレス/MAC アドレス確認： AT+CIFSR