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Bluetooth Low EnergyAdvent Calendar 2014

Day 11

Bluetooth 4.2 クイックリファレンス 日本語

Last updated at Posted at 2014-12-11

この投稿はBluetooth Low Energy Advent Calendar 2014の11日目の記事です!

お世話になっております(??)
@kazuphです。

本日は先日発表されたBluetooth 4.2についての仕様の日本語訳になります。

Core Specは分量が多すぎるため(2,500ページ!!)、今回はQuick Reference Guideと、FAQの日本語訳を行いたいと思います。

今日はQuick Reference Guideだけ。

ちょっと意訳してる部分もあるので、間違いあれば指摘をいただけると助かりますm(_ _)m

それでは行きましょう。

BLUETOOTH® CORE SPECIFICATION 4.2 QUICK REFERENCE GUIDE

Bluetooth 4.2は、Bluetooth Smartに刺激的な新機能と恩恵を提供するBluetoothの核となる仕様への重要なアップデートです。

これらは顧客に対して良好なUXを提供している開発者やメーカーにとって重要な利点となるでしょう。

Bluetooth 4.2は、Bluetooth Smartをよりスマートに(元からスマートなのにね^^)、より速く、そしてIoTにとって理想的な無線技術にするものです。

Bluetooth 4.2がもたらすもの

1) IoTを実現

  • 利点・優位点
    • 柔軟なインターネット接続機構
      • 電力効率良くデバイスをインターネットへと拡張
  • 機能
    • 低電力IP(IPv6/6LoWPAN)
      • IPSP(Internet Protocol Support Profile)によって2014年12月に利用可能に
    • Bluetooth Smart インターネットゲートウェイ(GATT)
      • HPS(HTTP Proxy Service)とRESTful APIによって2015年初めに利用可能に
  • で、ユーザーにとって何が良いの?
    • インターネットに繋がるデバイスを通してBlueooth Smartに接続されている各種センサーがネットにアクセスできるようになるよ!(送信も受信もね)
◆訳者コメント

今までは各BLEデバイスが送ってくる情報を、スマフォやその他のBLE搭載デバイスが「代わりに解釈した上で」インターネットに送ってきたわかけですが、今回の4.2の仕様によってIPを持ったBLEデバイスと直接情報をやりとりできる基盤ができたわけです。

実際にはそれができるBLEとWi-Fiを搭載したゲートウェイデバイスの登場待ちなわけですが、RESTも用意されればハードの世界にさらに簡単にWebの概念を導入できるようになるわけで、今まで以上にIoT機器を作成しやすい時代に突入するのかなと思います。

2) Bluetooth Smart、、、でさえSmartに!(すでにスマートなのにね^^)

  • 利点・優位点
    • 業界をリードするプライバシー
      • 追跡からBluetooth Smartデバイスを守ります
    • より良い電力効率
      • すでに低電力なBluetooth Smartデバイスの電力効率をさらに良くする改善手法を導入します
    • より高いセキュリティ
      • FIPS1準拠の暗号化が機密データを保ちます
  • 機能
    • LE プライバシー 1.2、LE Secure 接続
  • で?
    • Bluetooth Smart による位置追跡は、所有者か信頼されるグループのみが追跡できる(しかもとても省電力でね)。
    • Bluetooth SmartLockやその他のスマートホームデバイスは、ペアリングすることによって業界水準のセキュリティをユーザーにもたらすことができる
◆訳者コメント

FIPSに準拠してるっていうのは、一つの安心材料になるのではないでしょうか?少なくとも人に説明するときには便利ですね。FIPSにもレベルがあるので、どのレベルに準拠しているか見ないとだめですが、、、

あとBLEが用意するセキュリティ機能を使うには、ペアリングしないといけませんが、少なくとも4.0の仕様だとペアリングするときの鍵交換からスニフ(傍聴)していれば、中身の通信も平文で見れるみたいです。この辺、4.2でどう改善されているかは気になりますが、これはとっても偉い人に教えてもらいたいところでもあります。

Perytons BLE プロトコルアナライザをつかってみた - UIEvolution K.K. Staff Blog

そしてすごいなあと思ったのは、Perytons のツールは暗号化されたデータをばっちり復号して表示します!(中略)結局のところ、通信経路上を鍵の元ネタや鍵自体が通るので、スニフしているツールは鍵を求めてデータをばらすことができちゃうわけです。もちろん PIN code を使ってもわかってしまいます。

3) Bluetooth Smartをより速く

  • 利点・優位点
    • スループットの増加
      • 以前に比べて、パケットサイズは10倍で2.5倍の転送速度になった
  • 機能
    • LE Data Length Extension
  • で?
    • BluetoothデバイスのOver The air2による無線ファームアップデートが、今までの2.5倍の速度でできるようになってかつ確実になったよ!
◆訳者コメント

訳していて結局ファームアップデート高速化だけがメリットなの?って思いましたが、音声データとか他の大容量データの送信も速くなるって言ったとして、それだったら昔のClassic Bluetoothを使えばもっと高速じゃんって言われそうなので、いい感じの表現を選んだってことでしょうか?

BLEは特に大容量通信を求めるようなものではないと思いましたが、通信方式を改善させたいというのはわかるので、BLEの用途にあった状態でギリギリまで最適化してほしいと思いました。


今日はここまで!

明日の担当も僕です!

お楽しみに!

注釈
    1. 連邦情報処理規格。略称FIPS (Federal Information Processing Standard(s)) は、アメリカ国立標準技術研究所 (NIST) が発行している標準規格で、軍事以外全ての政府機関及び請負業者による利用を目的として米国連邦政府が開発した公式発表の情報処理標準規格である。(出典
    1. 無線で使うってこと
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