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業務で役に立った生成AIの活用方法

Last updated at Posted at 2025-12-17

はじめに

 記事をご覧いただきありがとうございます。ニッセイ情報テクノロジー株式会社プロダクト・サービス事業推進室の松本と申します。入社してから8か月経ち、業務に少しずつ慣れてきました。これまでは、Javaでの新人研修を3か月、ReactとReduxでの演習を4か月行ってきました。そして現在はJavaでの開発業務に参画しています。
 入社してからほとんど毎日業務の中で生成AIを活用してきました。今回は、これまでの8か月間で役に立った生成AIの活用方法について3つ紹介させていただきます。

1.メール文・チャット文作成

 1点目は、メール文やチャット文の作成です。新人にとってメールの文章を考えるのは、簡単に見えて意外と難しかったり、時間がかかる作業なのではないかと感じています。私自身文章を考えることに苦手意識があるので、メールやチャットの文を考えることに時間を費やしてしまう傾向があります。
 特に、伝え方の面で、言い回しなど、相手に応じた適切な敬語や丁寧さの調節をすることが難しいと感じることが多かったです。
 また、文章が冗長になってしまい、うまく意図が伝わらないといった問題もありました。
 その際に、生成AIを活用することでメール文の作成や書き方の習得を効率化していました。
 最初は、自分と相手の立場や用件、本文の内容などについて送信して型を作ってもらい、その型でメールを作成していました。慣れてきてからは、自分でメールの文章を考え、トーンや細かい言いまわしの部分を修正してもらうようにしています。
 そのような流れで、AIを活用して文章表現をブラッシュアップし、今後はメール作成以外でも生かしていくことが理想であると考えています。

2.環境構築時・コーディング時のエラー解消

 2点目は、環境構築時やコーディング時のエラー解消です。IT未経験の私が環境構築やコーディングをする際に直面した最初の課題は、エラーコードを読み解くことでした。エラーコードを見ても何が問題なのかわからないため、解読に時間がかかってしまうという問題が多発しました。
 その際に、生成AIを活用することで、問題解決のスピードの向上や、なぜそのエラーが起きているのかについての理解を深めることができました。
 エラーコードをAIに送信すると、エラーの原因や解決方法についての提案が送られてきます。基本的には送られてきた解決策を1つずつ試しています。
 ただ、AIの提案を過信せず、提示されたエラー原因や解決策は必ず自分自身で確認することが重要であると考えています。AIから送られてきたエラー原因・解決方法については、1つずつ自分自身でブラウザで関連情報を調べる等精査を行うことが望ましいです。AIから得られる情報は便利ですが、あくまで発想の始発点として捉えています。こうした検証プロセスを経ることで、単なる問題解決にとどまらず、システムの仕組みを深く理解し、知識を定着させることができると考えています。

3.学習時の不明点解消

 3点目は、学習時の不明点解消です。入社までITに触れたことがほとんどなかった私は、Javaの研修中やReactとReduxでの演習中ずっと頭の中の疑問と格闘していました。特に、用語や概念の理解が課題でした。その用語について調べるために別の用語を調べ、さらにその用語を理解するために別の用語を調べて...といったように終わりのないループに陥り調べる時間が長く、学習効率が悪いという問題がありました。
 その際に、生成AIへのプロンプトを工夫することで、紛らわしい用語などをスムーズに理解できるようにしていました。具体的には、「○○について小学生・中学生でもわかるように説明して」といった指示をすることで、用語を調べるためにまた別の用語の理解をすることといった流れをいったんスキップして、その用語そのものについて理解することができました。また、このような指示をすると、比較的身近な例えで説明してくれるようになると感じているので、初めて学ぶ分野についてはかなり有効なのではないかと感じています。
 また、実際に学んだことを理解できているかについて確かめる際にもAIを活用していました。AIに「○○について問題をつくって」いったような指示をすると、その用語に関連する内容について何問か問題を作成してくれます。難易度(初級/中級/応用など)に合わせた問題の作成も可能なため、レベルに合わせた理解ができました。
 そして、この方法の最大のメリットは、問題を解く中での疑問点について、無限に質問が可能であることだと考えています。参考書や問題集では、解説を見てもわからない場合、疑問をその場で完全に解消することは難しいです。一方で、AIを活用した場合は、理解できるまで何度でも質問を繰り返すことができるので、疑問をその場で解消できます。よって、学習の停滞を防ぎ、効率的かつ深い理解を得ることが可能になります。

おわりに

 今回は、この8か月間の業務において生成AIを活用してきた中で役に立った方法について紹介させていただきました。生成AIには、機密情報や個人情報、著作物の入力リスクや、ハルシネーション等の誤情報が出てしまうリスクがあり、すべてをAIに頼るというのは難しいため、うまく使いこなすためには様々な工夫が必要であると感じています。これからも生成AIのよりよい活用方法を探しながら、業務に生かしていきたいと思います。

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