はじめに
MSXで大容量メディアを使う場合、古くはハードディスクを含め、コンパクトフラッシュカード、TFカードなどが利用されています。
2025年に購入可能なカートリッジとして、「MegaFlashROM SCC+SD」や「Carnivore2」、「Sunrise IDE Clone」があり、そのうち自作可能なものとして、「Carnivore2」と「Sunrise IDE Clone」があります。
「Carnivore2」は表面実装の部品を使用するのに対し、「Sunrise IDE Clone」はスルーホール部品のはんだ付けで作製できるだけでなく、丁寧な説明が公開されているので、「Sunrise IDE Clone」を作製しみました。
Sunrise IDE cloneの情報
msx-solisさんのgithubページには、ガーバーデータとディスク上で使用するプログラムなどが用意されています。
capsule5000のページには、古い版の画像と、ディスク上で使用する
使い方はスペイン語ですが、組み立て方法、ファイルの書き込み方法を含めて丁寧に解説されています。
ガーバーデータは、2022b版の基板を使いました。
基板の表面を見ると分かるように、スルーホール部品で組み立て可能です。

基板の裏面です。細いピンのはんだ付けにのみですので、容易にはんだ付けできます。

部品購入の小ネタ
DIPサイズのEEPROMのAM29F10は中古市場を探す必要があります。
あるいは、後継のPLCCタイプのものは新品で入手可能ですので、このチップを変換アダプタ経由で基板に搭載する方法もあります。
ロジックICは、MSXMakersのサイトの写真に写っている部品をできるだけ集めるのがよいようです。
ROMライタを使ったチップへの書き込み
このカートリッジでは、2種類のGALおよびROMの3つのICへの書き込みが必要なります。
GALは同じ型番のものを使っていますので、IC1とIC2のどちらのファイルを書き込んだか区別できるようにしておくといいようです。
CF-IDEアダプタ
大容量メディアとして、CF-IDEアダプタを使用しました。
様々な形状のものがありますが、コネクタがストレートのものを利用しています。
ノーブランドのものはうまく認識しませんでしたので、変換名人の商品を使っています。
また、色々な実験をする場合、CFカードを2枚搭載可能なCF-IDEアダプタの利用も便利です。
おわりに
2021b版の基板を使うことで、動作するSunrise IDE Cloneを入手することができました。
ICの入手に工夫がいりますが、MSXMakersの情報を参考に部品を集めると、動作品を制作することが可能です。