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kazuedaの活動記録2024Advent Calendar 2024

Day 5

GUDドライバを使ってESP32-S3-DEVKITCでLinux用USB接続2.8インチミニサブディスプレイ

Last updated at Posted at 2024-12-04

はじめに

 Raspberry pi picoとPimoroni Pico DisplayからGUDドライバ対応のミニサブディスプレイを作成しました。レポジトリ内を探索していると、ISSUESに興味深い書き込みがありました。
 ili9340用コントローラを搭載したLCDとESP32-S3でもミニサブディスプレイを作成できたとの情報です。pico-gudを移植していて、表示データが多いとクラッシュするので、解決するためのアドバイスを求めています。実際に、どのように動作するのか、ためしてみました。
 本稿には、「LILO&東海道らぐオフラインミーティング 2024-01-28」の発表内容を含みます。

ESP32-S3

 特徴として、OTG(On-The-Go)及びCDC(Communications Device Class)のサポートがあります。このサポートのおかげで、USB接続で利用できるガジェットとして使えます。

 私は、Freenove-カメラボードESP32-S3-WROOMを利用しました。

アプリケーションのビルド

 アプリケーションのビルド法は、レポジトリに記載されています。

私はUbuntsu環境で行いましたので、LinuxとMacOS用の手順に従いました。

その後、githubのレポジトリをクローンして、README.mdどおりに、対象ボードへの設定、ビルド、ボードへの書き込みを行います。

配線

 ここでは、「Freenove-カメラボードESP32-S3-WROOM」を利用する際の注意点を記します。
 レポジトリのREADME.mdの9番目の項目には、以下の表に示すように、USBケーブルとGPIO端子の接続方法が記載されています。

TFT LCD Connection ESP32-S3 GPIO
SCK GPIO 7
SDI (MOSI) GPIO 6
CS GPIO 11
DC GPIO 12
Reset GPIO 47
Backlight GPIO 48
USB D- GPIO 19
USB D+ GPIO 20

今回使用しているボードには、USB-OTG用のUSB C端子がありますので、GPIO19とGPIO20に配線せずに、このUSB C端子を使って、Linuxマシンに接続します。
 LCDの接続は、上記の表に従って行います。
image.png

UbuntuのSettingsからDisplaysを表示すると、私のLinuxマシン上では、「WAT 3”」と表示されます。
image.png

おわりに

ESP32-S3とLCDの組み合わせで、Linuxマシン用のUSB接続サブディスプレイを作成しました。
 ESP32-S3搭載のボードにはあらかじめ、LCDが接続されているボードもありますので、そのようなボードを使うと、コンパクトにまとまったサブディスプレイを作成できるかと思います。
 7インチぐらいの液晶付きのものがあると、実用度が上がると想像しています。

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