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MSX用マッパーRAMとシリアルポート搭載カートリッジを作製する話

Last updated at Posted at 2025-12-13

はじめに

MSX用の64 KBのRAMを搭載したカートリッジの情報を調べていると、1つのカートリッジに512KBのマッパーRAMとシリアルポートを搭載しているカートリッジを見つけました。

本体にシリアルポートがないMSXマシンでも、外部と通信できるようになりますので、色々応用できそうです。
しかも、シリアルポートの数が2つあります。
早速作ってみました。

マッパーRAMのみに使う場合

シリアルポート用の部品にPC16552DVが必要ですが、マッパーRAMとして利用する場合、部品点数はIC4個と0.1 uFコンデンサ4個となります。
基板の表面の図で示すと、赤枠内に部品を搭載するとマッパーRAMになります。
image.png
ICの個数と型番は、1個のASC4008、1個の74LS688と2個の74LS670です。
ついでに、裏面をみると、PLCCソケットのはんだ付けが大変かもしれません。
image.png

MSX-DOS2とともに利用

このカートリッジ上のRAMを利用するには、MSX-DOS2とともに使う必要があります。
この理由は、カートリッジ上にRAMを初期化する機構が搭載されていないからです。
MSX1上で使う場合、BERR 232インターフェースカートリッジとの併用が推奨されています。

64 KB RAMとしての利用を妄想

カートリッジに搭載しているAS6C4008は512K×8の容量があるので、ICのA16-A18がバンクを担当しています。
A16-A18の端子をGNDに接続すると64 KBのRAMとして使用できます。
さらに、ラッチにつながっているA14、A15の端子をカートリッジ端子のA14、A15端子に直結します。
回路図を見ると、ラッチの端子を使って配線できるようです。

時間ができたら試してみようと思います。

おわりに

MSX用マッパーRAMとシリアルポート搭載カートリッジを作製しました。
MSX-DOS2との併用で、512 KBのメモリを利用可能になります。
今後は、64 KBのRAMとしての利用とシリアル通信に挑戦します。

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