はじめに
就職や転職を考えているWebエンジニアのみなさん、どんなことを勉強していますか。プログラミング言語を勉強した後の悩みといえば、どのフレームワークを使用すれば良いかではないでしょうか。フレームワークの選択はキャリアに影響する大切なポイントです。そこで今回は、フロントエンドとバックエンド開発などで需要が高いフレームワークを4つピックアップしました。それぞれのフレームワークの特徴などを解説していきます。あなたのスキルアップの参考にしてみてください。
フロントエンドで人気なフレームワーク
1. React
ReactはFacebookが開発したJavaScriptのライブラリで、ウェブのフロントエンド開発で広く使われています。動的なWebアプリケーションを手軽に作ることができるため、特に人気のあるフレームワークの一つです。Reactは他のライブラリやフレームワークに比べて学習が難しいとされていますがその理由はReactの独特なプログラミングスタイルとコンポーネントベースの設計にあります。しかしこの機能のおかげで、大規模なアプリケーションも効率的に開発することができます。
主な特徴
- コンポーネントベースのアーキテクチャ: UI部品を独立したコンポーネントとして設計し、これらを組み合わせて複雑なユーザーインターフェースを構築します。各コンポーネントは独立してテストや再利用が可能で、大規模なプロジェクトでも管理しやすいです。
- 宣言的なプログラミングスタイル: アプリケーションの状態とUIの更新を明確に分離し、コードの予測可能性と可読性を高めます。
- Virtual DOMの使用: 変更があった部分のみを効率的に更新することで、アプリケーションのパフォーマンスを向上させ、より良いユーザー体験を提供します。
初心者が気をつけたいポイント
Reactを習得するためには、JavaScriptに関するしっかりとした基礎知識が必要です。特に最新のJavaScriptの機能や非同期処理にまつわる機能の理解が求められます。それに加えてReact特有のJSXやコンポーネントのライフサイクル、状態管理などの新しい概念も学ぶ必要があります。
キャリアでの重要性
Reactのスキルは、現代のweb開発において非常に高い需要があります。習得することで、開発者はフロントエンドエンジニアとして、多くの企業から求められるようになります。また、Reactに限った話ではないのですが、言語やフレームワークは進化し続ける技術であるため、常に学び続けることがエンジニアとして欠かせません。Reactは投資価値が非常に高く、Web開発の可能性を広げる強力なツールです。これを習得するのは間違いなくキャリアアップへの近道です。
公式サイト: React
2. Vue.js
Vue.jsは、直感的なAPIと簡潔な設計が特徴のJavaScriptフレームワークで、特に初学者にとって学びやすい環境です。ReactやAngularと比較して習得難易度は低いです。シンプルな構文と明確なドキュメンテーションを使用するので理解しやすいです。すぐにでも案件に!と思う方にはおすすめです。
主な特徴
- 効率的なUI構築: Vue.jsのライブラリはVue層に焦点を当てて設計されており、データバインディングとコンポーネントシステムを通じて、UIの構築を効率的かつ直感的に行うことができます。
- モジュール性と再利用性: コンポーネントはモジュール化されており、再利用可能です。これにより、コードの保守性が向上し、大規模プロジェクトの管理が容易になります。
- 逐次的に採用可能: Vue.jsは柔軟なアーキテクチャを持っており、既存のプロジェクトに部分的に導入することが可能です。これにより、プロジェクト全体を一度に書き換えることなく、徐々にVueを統合していくことができます。
初心者にオススメ
Vue.jsもコミュニティが広く、多くのプラグインや拡張機能が利用可能です。公式サポートされているVue RouterやVuexを使えば、シングルページアプリケーションのルーティングや状態管理も簡単に追加でき、より複雑なアプリケーションの開発がスムーズに進みます。
キャリアでの重要性
Vue.jsのスキルは、新しい開発者から経験豊かなプロフェッショナルまで幅広い層に受け入れられ、国際的なプロジェクトでの採用例も増加しています。その柔軟性とアクセシビリティにより、多くの企業がVue.jsを求めており、開発者としての市場価値は高いです。
Vue.jsを学ぶことで、開発のスキルセットを拡張し、最新のフロントエンド技術を駆使することができるようになります。これにより、キャリアの幅が広がり、より多くの案件を掴むことが可能です。
公式サイト: Vue.js
バックエンドで人気なフレームワーク
3. Django
DjangoはPythonをベースにした人気のWeb開発フレームワークです。最近ではPythonが注目されることが増えたのでこれを推してみました。こちらのフレームワークは開発に必要な多くの機能が最初から組み込まれているため、セキュリティ、データベース管理、ユーザー認証の設定など、追加のツールやライブラリを探す手間を省け、即座にプロジェクト開発に着手できます。
主な特徴
- 豊富な機能: Djangoは管理インターフェース、ORM(オブジェクトリレーショナルマッピング)、フォームハンドリングをはじめ、豊富な機能を標準装備しています。これにより、開発者は一般的なweb開発のタスクを簡単にこなすことができます。
- 強固なセキュリティ: DjangoはデフォルトでSQLi(SQLインジェクション)、XSS(クロスサイトスクリプティング)、CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリー)などの攻撃から保護する機能を有し、安全なwebアプリケーションの構築が可能。
- スケーラビリティ: 高トラフィックの条件下でも性能を維持できる設計がされており、小規模から大規模なアプリケーション開発に適しています。
初心者にとってのメリット
Djangoの機能は包括的であり、習得難易度はやや高めです。しかしPythonのわかりやすい構文と詳細なドキュメントにより、初心者もアクセスしやすくなっています。広範なコミュニティのサポートもあり、開発中に遭遇する問題の解決方法は見つけやすいはず。
キャリアでの重要性
Djangoのスキルを身につけることは、特にデータ駆動型のwebアプリケーションを開発する企業において高く評価されます。Pythonの人気と共に、Djangoを使用するプロジェクトは増加しており、開発者としての市場価値は高いです。
Djangoの習得には努力と時間が必要ですが、それに見合うだけの価値があり、高品質でメンテナンスしやすいアプリケーションを作成する能力はこれからのエンジニアに求められる技術です。
公式サイト: Django
4. Laravel
Laravelは、PHPを用いたフレームワークで、特に直感的なAPIと現代的な設計が特徴です。最近の需要ではやや低めですがこれは学習することが前提である場合が多いからです。開発現場で使用されることも多く使用頻度が高いフレームワークなので未習得の人はぜひ習得しましょう。Laravelはプログラミングにおける一般的な設計パターンであるMVC(モデル-ビュー-コントローラー)アーキテクチャを採用しています。
主な特徴
- モダンな設計: Laravelは読みやすく、管理しやすいコードを実現するために、最新のプログラミング技術と設計原則を採用しています。
- 便利なツールセット: 認証、ルーティング、セッション管理など、webアプリケーションの開発に必要な多くのツールがすでに組み込まれています。
- 強化されたセキュリティ: Laravelはセキュリティを非常に重視しており、SQLi(SQLインジェクション)、XSS(クロスサイトスクリプティング)攻撃などからアプリケーションを保護するための機能をがあります。
初心者にとってのメリット
Laravelの習得難易度はやや高めです。しかしわかりやすい構造と広範なドキュメンテーションにより、基本的なPHPの知識があれば比較的容易に取り組むことができます。また、PHPのフレームワークの中ではコミュニティが広く、広範囲にわたるチュートリアルが利用可能です。新しい開発者がスキルアップできる環境が整っているのも良いポイント。
キャリアでの重要性
Laravelの知識は、特にカスタマイズが多く求められるプロジェクトや、セキュリティが重視されるアプリケーションでの開発で価値があります。Laravelを学ぶことによって、PHP開発者としての市場価値を高め高単価の案件習得が可能です。
Laravelを習得することは、時間がかかりますが投資した時間は必ずキャリアアップに繋がりますよ。
公式サイト: Laravel
フレームワークの需要と供給
React、Vue.js、などのフロントエンドで使用するフレームワークは日本では人気が高く良く耳にしますよね。モバイル開発の需要が増えていることが要因の1つです。特にReactは、Meta社によって開発され続けており、多くの高単価プロジェクトで採用されています。需要の高いフレームワークを習得することで案件、職場選びの選択肢も広くなるはずです。そして技術的なスキルだけでなく、プロジェクト管理やチームでのコミュニケーション能力など、周辺スキルの向上も同時に求められることが多いため、継続的な学習と努力は欠かせません。フレームワークに対する深い理解と実践的な経験を積むことで、将来のキャリアにおいて大きなアドバンテージが見込めます。
おわりに
就職や転職を考えているWebエンジニアのみなさん、どのフレームワークを勉強するか選べましたか?プログラミング言語を選んだ後、次に進むべきステップとしてどのフレームワークを使うかがキャリアに大きな影響を与えます。今回ご紹介したReact、Vue.js、Django、Laravelは、それぞれに特徴があり、需要も高いフレームワークです。自分の興味やキャリアの目標に合わせて、最適なフレームワークを選ぶことが、スキルアップへの道です。ぜひ自分に合ったフレームワークを選んで、エンジニアとしてのキャリアを築いていきましょう。
採用拡大中!
アシストエンジニアリングでは一緒に働くフロントエンド、バックエンドのエンジニア仲間を大募集しています!
少しでも興味ある方は、カジュアル面談からでもぜひお気軽にお話ししましょう!
お問い合わせはこちらから↓
https://official.assisteng.co.jp/contact/
参照:
SOKUDAN Magazine https://magazine.sokudan.work
ITmediaニュース記事 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2207/28/news145.html
PR TIMES記事 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000045678.html