JiraとCursorのMCP接続で開発効率を爆上げする方法
はじめに
最近注目されているCursor IDEのMCP(Model Context Protocol)機能を使って、Jiraと連携する方法を解説します。この連携により、エディタ上で直接Jiraの課題管理ができるようになり、開発フローが大幅に改善されます。
🎯 この記事で得られること
- JiraとCursorのMCP接続方法
- 実際の設定手順(コード付き)
- よくあるトラブルの解決方法
- 実用的な使用例
📋 前提条件
以下の環境が整っていることを確認してください:
- ✅ Cursor IDEがインストール済み
- ✅ Jiraアカウント(Atlassian Cloud)
- ✅ 対象プロジェクトへのアクセス権限
- ✅ 基本的なJSON/環境変数の知識
🔑 Step 1: Jira APIトークンの取得
1-1. Atlassianアカウントにログイン
- Atlassian Accountにアクセス
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「アカウント設定」 を選択
1-2. APIトークン作成
アカウント設定 → セキュリティ → APIトークンを作成および管理
- 「APIトークンを作成」 をクリック
- わかりやすいラベルを入力(例:
cursor-mcp-integration
) - 「作成」 をクリック
- 🚨 重要: 生成されたトークンを必ずコピーして安全に保存
APIトークンは一度しか表示されません。必ず安全な場所に保存してください。
⚙️ Step 2: CursorのMCP設定
2-1. 設定ファイルの場所を確認
Cursorの設定ファイルは以下の場所にあります:
-
Windows:
%APPDATA%\Cursor\User\settings.json
-
macOS:
~/Library/Application Support/Cursor/User/settings.json
-
Linux:
~/.config/Cursor/User/settings.json
2-2. MCP設定の追加
設定ファイルに以下の設定を追加します:
{
"mcp": {
"servers": {
"jira": {
"command": "npx",
"args": ["@modelcontextprotocol/server-jira"],
"env": {
"JIRA_URL": "https://your-domain.atlassian.net",
"JIRA_EMAIL": "your-email@example.com",
"JIRA_API_TOKEN": "your-api-token-here"
}
}
}
}
}
2-3. 環境変数での設定(推奨)
セキュリティを考慮し、環境変数を使用することを強く推奨します:
# .env ファイルまたはシステム環境変数
export JIRA_URL="https://your-domain.atlassian.net"
export JIRA_EMAIL="your-email@example.com"
export JIRA_API_TOKEN="your-api-token-here"
設定ファイルでは環境変数を参照:
{
"mcp": {
"servers": {
"jira": {
"command": "npx",
"args": ["@modelcontextprotocol/server-jira"],
"env": {
"JIRA_URL": "${JIRA_URL}",
"JIRA_EMAIL": "${JIRA_EMAIL}",
"JIRA_API_TOKEN": "${JIRA_API_TOKEN}"
}
}
}
}
}
🔄 Step 3: 接続の確認とテスト
3-1. Cursorの再起動
設定完了後、Cursorを完全に再起動します。
3-2. MCP接続状態の確認
- Cursorのコマンドパレット(
Cmd/Ctrl + Shift + P
)を開く -
MCP
と検索 - 「MCP: Show Connected Servers」 を実行
-
jira
サーバーが一覧に表示されることを確認
3-3. 基本的な動作テスト
チャット機能で以下を試してみましょう:
現在のJiraプロジェクトの課題一覧を表示してください
💡 実用的な使用例
課題の検索と表示
JQL: project = "PROJECT_KEY" AND status = "In Progress"
新しい課題の作成
以下の内容でJira課題を作成してください:
- プロジェクト: MY_PROJECT
- 課題タイプ: バグ
- サマリー: ログイン機能の不具合修正
- 説明: ユーザーがログインできない問題を修正する
課題へのコメント追加
ISSUE-123に進捗状況をコメントとして追加してください:
「実装完了、テスト環境でのテストを開始します」
🔧 トラブルシューティング
よくあるエラーと解決方法
エラー | 原因 | 解決方法 |
---|---|---|
401 Unauthorized |
APIトークンが無効 | トークンを再生成して設定し直す |
403 Forbidden |
プロジェクトへのアクセス権限なし | Jira管理者に権限を確認 |
404 Not Found |
JiraのURLが間違っている | URLを正しい形式で設定 |
Connection timeout |
ネットワークまたはファイアウォール | プロキシ設定を確認 |
デバッグ方法
-
ログの確認
- Cursorの開発者ツール(
Help > Toggle Developer Tools
)でコンソールを確認
- Cursorの開発者ツール(
-
設定の再確認
# 環境変数が正しく設定されているか確認 echo $JIRA_URL echo $JIRA_EMAIL # APIトークンは表示しない(セキュリティ上の理由)
-
手動でのAPI接続テスト
curl -H "Authorization: Basic $(echo -n 'your-email:your-api-token' | base64)" \ https://your-domain.atlassian.net/rest/api/3/myself
🚀 応用的な活用方法
1. 開発ワークフローとの統合
// コミットメッセージにJira課題番号を自動挿入
git commit -m "ISSUE-123: Fix login validation bug"
2. 課題の自動ステータス更新
作業開始時:
ISSUE-123のステータスを「進行中」に変更してください
完了時:
ISSUE-123のステータスを「完了」に変更し、作業時間を2.5時間で記録してください
3. コードレビューとの連携
現在のブランチに関連するJira課題の詳細を表示してください
📈 メリットとベストプラクティス
メリット
- ✨ エディタとプロジェクト管理ツールの境界がなくなる
- ⚡ コンテキストスイッチの削減
- 🔄 リアルタイムでの課題情報同期
- 📊 開発進捗の可視化向上
ベストプラクティス
- セキュリティ: APIトークンは環境変数で管理
- 権限管理: 必要最小限の権限でAPIトークンを作成
- 定期更新: APIトークンを定期的に更新
- チーム共有: 設定方法をチーム内で標準化
🎉 まとめ
JiraとCursorのMCP連携により、開発者の生産性が大幅に向上します。初期設定は少し複雑ですが、一度設定すれば継続的にメリットを享受できます。
ぜひ試してみて、開発ワークフローの改善を実感してください!
📚 参考リンク
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