GitHub Sparkは現在、Public Previewで提供開始されています!(ただし、まずはCopilot Pro+ または Copilot Enterprise ライセンスを持つ GitHub ユーザーのみが利用可能)
そして、もうすぐ GitHub Universe 2025 が開催されますね!🥳
今時点では、限られたユーザーのみが使える状態ですが、きっとUniverseでGA..いいえ全ての有償ユーザーがPublic Previewで利用できるようになるのではないでしょうか..(弱気)
そこで、願掛けもかねて本記事にてPublic Preview版のGitHub Sparkのことを赤裸々に記載したいと思います。
お時間がない方向け、5分でGitHub Spark まるっと把握できちゃう動画!📹
お忙しい方のために、5分の解説動画作らせていただきました。
この動画を見れば本記事は見ていただく必要ありません!(←えっ?w)
【祝・GitHub Spark 公開プレビュー記念🎉】アイデアからデプロイまでを数分で実現する神ツールの解説❗️
What is GitHub Spark?
GitHub Spark は、ユーザーがコードを記述したり展開したりすることなく、個々のニーズに合わせてカスタマイズしてデスクトップやモバイル デバイスからシームレスにアクセスできるアプリケーション (「Spark」) を作成および共有するための Copilot ベースのプラットフォームです。
Sparkは、アプリケーション開発のための自然言語中心の開発環境と、Sparkのニーズに合わせて拡張可能なフルマネージドのランタイム環境を提供します。Sparkを使用すると、インフラストラクチャを手動で管理したり、複数のツールを統合したりする必要がなくなり、開発に集中できます。
GitHub Sparkは、2024年のGitHub Universeで発表され、大変な注目を浴びていた機能になります。
そして、2025年の7月にPublic Previewとして提供を開始しました。
GitHubは、開発を民主化し10億人の開発者を支援するというビジョンを目指しているため、GitHub Sparkはまさにプロの開発者でなくても簡単に使えるようになっています。
ちなみに現時点で公式から出ているGitHub Sparkのユースケースは下記の2点になります。
- 自然言語を使ったフルスタックのウェブアプリケーションを構築できる
- 複雑なモックアップを作成したりすることなく、アイデアを迅速にプロトタイプ化できる
特徴
GitHub Sparkではアイデアをフルスタックのアプリへと変換し、公開して共有を実現するために下記の特徴を持っています。
- セットアップなど不要、自然言語でアプリを構築、ワンクリックでアプリを公開
- 自然言語、GUI画面での編集、またはGitHub Copilotによるアイデア(アプリ)のブラッシュアップ
- GitHub Modelsと連携し、OpenAI、Meta、DeepSeek、xAI などのLLMを活用したインテリジェント機能をアプリに追加可能
- リポジトリの作成、およびGitHub Codespacesとの連携による拡張
GitHub Sparkの使い方
使い方はとても簡単です。
まずは、https://github.com/spark にアクセスしてGitHub Sparkの画面を開きます。
公式からも初めてGitHub Sparkを使う方向けのドキュメントが提供されているので活用すると良いと思います。
使い始める前に、GitHub Sparkにかかるコストですが、利用するごとに(プロンプトを入力するごとに)プレミアムリクエストを4消費します。
新規作成
下記はGitHub Sparkのトップ画面です。
プロンプトを入力するフィールドと、画像も添付できますので、この2つを駆使して なるべく分かりやすく詳細に作成したいアプリのアイデアをAIに伝えます。
なお、現在使われているAIのモデルは『Claude Sonnet 4』になります。
AIからするとユーザーから送られてくるプロンプトと画像がアプリを作成する上で心のより所になります。
ここはあまり手を抜かずにいきましょう。ちなみに、伝えたい気持ちが強すぎて複雑なプロンプトになることも避けましょう、シンプルかつ必要な情報を漏れなく伝えるがベストです。
GitHub Sparkはアプリを作成する際に下記のテンプレートをベースに構築します。
https://github.com/github/spark-template
なお、AIは必ずしもユーザーの意図したアプリを作成してくれるとは限りません。仕様の誤解などがないか、動作確認をしっかり行うようにしましょう。
編集
新規作成されたアプリに少しずつ修正を加えていくのがゴールへの近道です。
左側の『Iterate』タブから自然言語でプロンプトを入力して、AIにアプリの修正を行ってもらいます。欲張らずに少しずつがコツです。
『Thema』、『Assets』タブおよび右上の一番左のボタンの機能で、GUIベースでアプリの修正を行うことができます。
(ちなみに、GUIベースの修正機能で、アプリの該当箇所を直接指定してAIに修正を依頼することもできます。該当箇所を指定するということは、修正範囲を絞っているということにもなるので、少しずつ修正するという行為に近いものにもなります。)
『Prompts』タブでは、アプリ内でAIの機能を利用している場合に、ここでプロンプトの管理が行えます。
コードなど直接触る必要なく、アプリの作成から修正までが行えるため、プロ開発者以外の多くのユーザーがここまでの作業を行えるということになります。
(GitHub Sparkには簡易なエディタもついているのでコードの修正も行うことは可能です。さらにGitHub Codespacesと連携ができるので、複雑なコードの修正も行えます。)
なお、『Data』タブではアプリ内で扱っている永続的なデータを管理することができます。
公開・共有
作成したアプリは右上の『Pblish』ボタンで公開することができます。
現時点では、公開範囲を「自分のみ」、「組織内」、「GitHubユーザー全て」のいずれかを選択可能です。
公開の際に、Dataのアクセス制御として、読み取り専用モードも選択できます。読み取り専用モードの場合は、ユーザーはアプリ内のコンテンツを作成、編集、削除できません。
拡張
GitHub Sparkの強みはGitHubの他の機能と連携ができるところですが、拡張としてGitHub Sparkで作成したアプリのコードをリポジトリを作成して出力することができます。
リポジトリに出力することで、プロ開発者もまじえてアプリ開発をさらに次の段階に進めたりといったことが可能です。
おわりに
GitHub Spark が使えることでユーザーは「アプリ」そのものに意識を集中させることができます。特にプロジェクトの初期段階、アイデアを創出するタイミングにおいてはプロトタイプ、アイデアを高速に具体の形にできることで、これまでよりはるかに効率よく最高の形に辿り着くことができるのではないでしょうか。
GitHub Universe 2025では様々な新しい発表が出ると予想されますが、GitHub Sparkにおいても新たなアップデートが発表されるかもしれませんね。
オンラインで参加可能な「Virtual pass」も提供されていますので、ぜひ事前に登録してみてください。現地参加される方は、現地でもお会いしましょう🤝