SPSS Modeler 18.5が2023/12/15にリリースされました。
合わせて
IBM SPSS Collaboration and Deployment Services V8.5
IBM SPSS Analytic Server 3.5
がリリースされています。
- 変更点
- 2024-04-15 ネイティブPythonサポートの記事のリンクを貼りました
- 2023-12-19 Modelerの新機能の説明文をわかりやすく修正。日本語の画面スクリーンショットに置き換え。Release Notesなどのリンクを追加。SystemRequirementリンク追加
- 2023-12-20 「Snowflakeで日時の増減の関数がSQLプッシュバックする」記事へのリンク。Windows Server 2022の記述も追加
- 2024-01-04 「MacOSにてファイルパスやファイル名に日本語が含まれるデータを利用しようとするとエラーが発生し、データが表示されない」をFAQとして追加
- 2024-01-09 Analytic Server 3.5の情報を追加
1. IBM SPSS Modeler 18.5 の新機能
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機能
- 18.4以前のバージョンの拡張ノードでPythonを使う場合は、「Python for Spark」のみの選択が可能であり、SparkのDataFrameにデータが読みこまれていましたが、新しくネイティブの「Python」が選択可能になり、pandasのDataFrameに読み込むことが可能になりました。 ネイティブ Python APIを使うと、Python for Sparkに比較して、初回の実行のオーバーヘッドが大幅に削減されます。詳しくは、マニュアルのネイティブ Python APIと「SPSS Modeler18.5の新機能の ネイティブ Python API」のQiita記事を参照してください。
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Python Spark の拡張出力ノードには、R のように 「グラフ出力」 タブが含まれるようになりました。 ネイティブ Python APIのグラフは 「グラフ出力」 タブには表示されません。
- 例えば、以下のようなスクリプトを使用してグラフを生成できるようになりました。
import spss.pyspark.runtime import numpy import pandas as pd import matplotlib.pyplot as plt import seaborn as sns ascontext = spss.pyspark.runtime.getContext() indf = ascontext.getSparkInputData() sns.pairplot(indf.toPandas(), hue='K') sns.pairplot(indf.toPandas(), hue='Age') plt.show()
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多くの新しい date_add および time_add 関数が式ビルダーで使用できるようになりました。これにより、式を作成する際の柔軟性がさらに向上します。この関数はSQLプッシュバックでSQLに書き換えれます。 詳しくは、 日時関数を参照してください。DB2とSnowflakeではSQLプッシュバックすることを確認しました。
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自動分類ノードと自動数値ノードで、 「アンサンブル分布グラフの計算」 という新しい設定を使用できます。 この設定はデフォルトではオフになっており、生成される自動モデル出力にアンサンブル分布グラフを含めるかどうかを制御します。 また、 「予測変数の重要度を計算」 設定がデフォルトで選択されないように変更されていることにも注意してください。 両方の設定をオフにすると、自動モデル化のパフォーマンスが大幅に向上します。
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言語サポート:
- Python 3.10.7
- R 4.2.2
- Apache Spark 3.4
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OSサポート:
- Windows Server 2022
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9
- macOS Sonoma 14.0
- SUSE 15
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データソース
- DB2 11.5.9
- Oracle 21C
- SQL Server 2022
- Apache Hive 3.1.3
- Apache Impala 4.0.0
- SPSS Modeler Client から、ネットワーク・ドライブを介して OneDrive 上のファイルを参照できるようになりました。
- WEBDAV を使用したファイル参照がサポートされるようになりました。
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HWサポート :
- Apple M1 Pro
2. Collaboration and Deployment Services 8.5新機能
このリリースの新機能
- OSサポート:
- Windows Server 2022
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9
- DBサポート
- IBM DB2 11.5.9
- Microsoft Azure SQL Managed Instance
- その他
- IBM WebSphere Liberty プロファイル 23.0.0.9
- Python 3.10.x、 3.11.x 、 3.12.x (仮想環境)
- 機能:
- サーバー・サイドで多要素認証 (MFA) を実施できるようになりました。 強制される場合、クライアント・アプリケーションからのログイン要求は、ユーザーの秘密鍵ファイルと整合するユーザー名とパスワードによって検証される必要があります。
- 分析データ・ビューのパフォーマンスは、 JDBC オーバーライドで最適化されました。
- 複数のセキュリティー問題が解決されました。
3. Analytic Server 3.5新機能
3.5 の新機能
- プラットフォーム
- Cloudera Data Platform (CDP) Private Cloud Base 7.1.8 のサポート
- Apache Spark 3.3 のサポート
- IBM Spectrum Scale 5.1.x のサポート
- R 4.2.2 のサポート
- Ubuntu 20.04 のサポート
- インストール
- インストール・ロジックが最適化され、インストール・ステップの数が削減されます。
4. リンク集
4-1. マニュアル
IBM SPSS Modeler V18.5 資料
IBM SPSS Collaboration and Deployment Services 8.5 の資料
IBM SPSS Analytic Server3.5 の資料
SPSS Modeler 18.5 documentation PDF版
IBM SPSS Collaboration and Deployment Services 8.5 documentation PDF版
IBM SPSS Analytic Server 3.5.0 Documentation PDF版
TBC
4-2. System Requirement
IBM SPSS Modeler 18.5 - Detailed System Requirements
IBM SPSS Collaboration and Deployment Services 8.5.0.0 - Detailed System Requirements
IBM SPSS Analytic Server 3.5 - Detailed System Requirements
4-3. 発表レター、リリースノート、フィックス・リスト、ダウンロード情報
発表レター
IBM SPSS Modeler 18.5、 IBM SPSS Analytic Server 3.5、および IBM SPSS Collaboration and Deployment Services 8.5 は、データ駆動型の意思決定をより効率的に行い、 IBM Watson® Studio との統合を容易にする、コーディングなしのロー・コード予測分析プラットフォームを提供します。
Release Notes - IBM SPSS Modeler 18.5
IBM SPSS Modeler 18.5 Fix List
Downloading IBM SPSS Modeler 18.5
パーツ番号がわかります
SPSS Collaboration and Deployment Services 8.5 Fix List
Downloading IBM SPSS Collaboration and Deployment Services 8.5
4-4. 主なライセンス情報
IBM SPSS Modeler Professional 18.5(5725-A64)
IBM SPSS Modeler Server Professional 18.5 (5725-A65)
IBM SPSS Collaboration and Deployment Services 8.5 (5725-A72)
- バンドル・プログラム:
- IBM Db2 Standard Edition VPC Option 11.5
- IBM WebSphere Application Server 9.0
IBM SPSS Collaboration and Deployment Services - Real Time Scoring 8.5 (5725-A72)
IBM SPSS Analytic Server 3.5 (5725-L19)
4-5. ソフトウェアライフサイクル:リリース日やEOS予定
IBM SPSS Modeler 18.5.x
IBM SPSS Collaboration and Deployment Services 8.5.x
IBM SPSS Analytic Server 3.5.x
5. FAQ
MacOSにてファイルパスやファイル名に日本語が含まれるデータを利用しようとするとエラーが発生し、データが表示されない
SPSS Modelerのリリース履歴 - Qiita
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