この記事ではDateDiff関数の使い方と注意点について解説します。
他のよく使うVBA関数一覧はこちら。

DateDiff関数の使い方と注意点

DateDiff関数は、2つの日付の差を指定した単位（年・月・日・時間など）で取得する関数です。
期間の長さを計算する際に非常に便利です。

構文

DateDiff(時間単位, 日付1, 日付2[, 最初の曜日[, 年の開始週]])

時間単位 : 差を取得する単位を表す文字列。以下のような指定があります。

設定説明

"yyyy" 年

"q" 四半期

"m" 月

"y" 通年での日数

"d" 日

"w" 曜日単位（日曜日から土曜日）

"ww" 週

"h" 時

"n" 分

"s" 秒
日付1 : 開始日（Date型または日付として解釈可能な文字列）
日付2 : 終了日（同上）

最初の曜日 : 週の開始曜日（省略可）

定数	値	週の開始日
vbUseSystem	0	システム設定に従う
vbSunday	1	日曜日（デフォルト）
vbMonday	2	月曜日
vbTuesday	3	火曜日
vbWednesday	4	水曜日
vbThursday	5	木曜日
vbFriday	6	金曜日
vbSaturday	7	土曜日

年の開始週 : 年の第1週（省略可）

定数	値	説明
vbUseSystem	0	システム設定に従う
vbFirstJan1	1	1月1日を含む週を第1週（デフォルト）
vbFirstFourDays	2	4日以上含む最初の週を第1週
vbFirstFullWeek	3	最初の7日間すべて含まれる週を第1週

戻り値 : 日付1から日付2までの差を、指定単位で整数値として返す

使用例

日数の差を取得する

Sub Sample()
    Debug.Print DateDiff("d", #1/1/2025#, #1/10/2025#)
End Sub

▶ 出力結果

年や月の差を取得する

Sub Sample()
    Debug.Print DateDiff("yyyy", #4/1/2020#, #4/1/2025#)
    Debug.Print DateDiff("m", #1/1/2025#, #4/1/2025#)
End Sub

▶ 出力結果

5
3

時刻の差を取得する（時間・分・秒）

Sub Sample()
    Debug.Print DateDiff("h", #10:00:00#, #15:30:00#)
    Debug.Print DateDiff("n", #10:00:00#, #10:30:00#)
    Debug.Print DateDiff("s", #10:00:00#, #10:00:10#)
End Sub

▶ 出力結果

5 
30 
10

⚠️注意

差分は「整数値」で返される

小数点の差があっても切り捨てになります。

Sub Sample()
    Debug.Print DateDiff("d", #7/10/2025#, #7/11/2025 23:59:59#)
End Sub

▶ 出力結果

1日23時間59分59秒差があっても「1日」と判定されます。

負の値も返る

日付1が日付2より未来の場合は負の値になります。

Sub Sample()
    Debug.Print DateDiff("d", #1/10/2025#, #1/1/2025#)
End Sub

▶ 出力結果

-9

文字列を渡す場合は、日付として解釈できる形式にする必要がある

Sub Sample()
    On Error Resume Next

    Err.Clear
    Debug.Print DateDiff("d", "2025.07.10", "2025/07/11")  ' ピリオド区切り
    If Err.Number <> 0 Then Debug.Print "2025.07.10 : エラー：" & Err.Description

    Err.Clear
    Debug.Print DateDiff("d", "明日", "2025/07/11") ' 自然言語
    If Err.Number <> 0 Then Debug.Print "明日 : エラー：" & Err.Description

    Err.Clear
    Debug.Print DateDiff("d", "2025/13/01", "2025/07/11") ' 不正な月（13月）
    If Err.Number <> 0 Then Debug.Print "2025/13/01 : エラー：" & Err.Description

    Err.Clear
    Debug.Print DateDiff("d", "2025/07/32", "2025/07/11") ' 不正な日（32日）
    If Err.Number <> 0 Then Debug.Print "2025/07/32 : エラー：" & Err.Description

    On Error GoTo 0
End Sub

▶ 出力結果

2025.07.10 : エラー：型が一致しません。
明日 : エラー：型が一致しません。
2025/13/01 : エラー：型が一致しません。
2025/07/32 : エラー：型が一致しません。

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参考リンク

DateDiff 関数（Microsoft Learn）