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LinuC102試験対策 〜ネットワークの基礎編〜

Last updated at Posted at 2021-08-14

はじめに

LinuC102試験「ネットワークの基礎(主題1.07)」で出題されるネットワーク知識、コマンド、オプションについてざっくりまとめてみました。
模擬試験、本試験前に振り返る用として活用できれば幸いです

infoに個人的な覚え方を記載しております。

ネットワークの基礎(主題1.07)

主な通信プロトコル

変数 説明
IP 機器へのアドレス付与によって機器やネットワークを識別したり、パケットの分割や統合を行い目的地までパケットを届ける、インターネット通信の中の核をなすプロトコル
TCP パケットの再送、到達確認などの制御を行う信頼性の高いコネクション型のプロトコル
UDP コネクションレス型のプロトコル。複雑な制御をしない分TCPと比べデータ転送速度が速い
ICMP パケットが到達できなかった場合のエラーメッセージ制御メッセージを通知するプロトコル。pingやtracerouteコマンドでも用いられる
ARP IPアドレスからMACアドレスを求めるプロトコル

IPアドレスの「クラス」

クラス 範囲 サブネットマスク 用途
A 0.0 ~ 127.255 255.0.0.0 大規模
B 128.0 ~ 191.255 255.255.0.0 中規模
C 192.0 ~ 223.255 255.255.255.0 小規模
D 224.0 ~ 239.255 マルチキャスト
E 240.0 ~ 255.255 実験用

+128、+64、+32、+16の順でクラスが上がっていくという風に覚える

プライベートアドレス

クラス 範囲
A 10.0.0.0-10.255.255.255
B 172.16.0.0-172.31.255.255
C 192.168.0.0-192.168.255.255

プライベートIPアドレスの情報だけを暗記して、プライベートIP以外がグローバルIPアドレスと覚える方が効率的
語呂合わせで覚える→「イナニ、イロサイ、イクニイロハ」(語呂になっていない笑)

ポート番号の割り当て

種類 範囲 説明
ウェルノウン,システム 0-1023 システムやroot権限を持つプロセスに割り当てられる
レジスター,ユーザー 1024-49151 よく使われるプログラムに割り当てられる
ダイナミック,エフェメラル,プライベート 49152-65535 自由に使用可能
※ポート番号の最大値、最小値特に覚えておく

代表的なウェルノウンポート(システムやroot権限を持つプロセス)

番号 プロトコル TCP/UDP 用途
22 SSH TCP リモートホストの遠隔操作(暗号化あり)
25 SMTP TCP 電子メール送信
53 DNS TCP/UDP 名前解決
80 HTTP TCP コンテンツの送受信(暗号化なし
123 NTP UDP 時刻の同期
443 HTTPS TCP コンテンツの送受信(暗号化あり

UDPを使用するプロトコル覚えておく(DNS)

ネットワーク関連の設定ファイル

ファイル名 設定内容 書式
/etc/hostname ホスト名を設定(Debian系) ホスト名のみを記述
/etc/sysconfig/network ホスト名を設定(RedHat系)、ネットワーク昨日の有効/無効、デフォルトゲートウェイなどの設定
/etc/hosts IPアドレスとホスト名の対応づけ IPアドレス  ホスト名 (別名のホスト名)」
/etc/nsswitch.conf 名前解決やサービス名解決の際の問い合わせ順序の指定 hosts: 優先順位順に表記 , service:優先順位順に表記 
/etc/resolv.conf 名前解決に利用するDNSサーバの指定や、ドメインの設定 nameserver DNSサーバのIPアドレス,      search ドメイン名検索リスト domain 自ドメイン
/etc/services サービス名とポート番号の対応付け

「/etc/nsswitch.conf」の設定に従って検索を行うのはgetentコマンド

IPv4とIPv6の主な違い

IPv4 IPv6
表綺例 192.168.100.1 2004:a80:e01:a8::3
種別 10進数 16進数
アドレス帳 32bit 128bit
区切り 8bit(3桁)ごとに.(ドット) 16bit(4桁)ごとに:(コロン)
アドレス自動割り当て DHCPなどの技術を併用して実現 自動割り当て機能を標準で実装
セキュリティ 別のプロトコルを平用して実現 暗号化通信を標準で実装
アドレスの省略表記 不可 可能
ループバックアドレス 127.0.0.0/8の範囲 0:0:0:0:0:0:1または::1

※IPv6での省略方法は高確率で出題されるのでしっかり覚えておいた方がいいらしいです
参考:https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/ipv6-text-representation.html

基本的なネットワークコマンド

コマンド 説明
①dig DNSサーバへ問い合わせ、登録情報の表示、ホスト名からIPアドレスへの変換
②ifconfig インターフェイスの設定や表示
③ifup/ifdown インターフェイスをアップ/ダウンする
④netstat ローカルネットワークの情報を表示
⑤ping ICMPパケットを使って通信確認を行う
⑥route ルーティングテーブルの設定や表示
⑦traceroute リモートホストまでの経路情報、を表示
⑧whois ドメインの管理者や所有者情報などの登録者情報を表示
⑨nslookup DNSサーバーに問い合わせてやりとりが正しく行われるか確認、ホスト名からIPアドレスへの変換
⑩host NSサーバに問い合わせて名前解決を行う、ホスト名からIPアドレスへの変換
getent /etc/nsswitch.conf」(名前解決の優先順位)の設定に従って検索を行う、ホスト名からIPアドレスへの変換

①digコマンド(dig [オプション] [@DNSサーバ] 名前 [検索タイプ])

NSサーバへ直接問い合わせて、指定した名前に関するDNSサーバからの応答 を表示するコマンド
DNSに関するデバッギングツールとしても使用できる

オプション 説明
a IPアドレス(デフォルト)
any 全ての情報
mx メールサーバの情報
ns ネームサーバの情報
soa ゾーン(ドメイン範囲)の情報
txt テキスト情報

②ifconfigコマンド

インターフェイスの設定や表示を行うコマンド

オプション 説明 設定例
netmask サブネットマスクを指定 ifconfig eth0 netmask 255.255.255.0
up インターフェイスを有効化 ifconfig eth0 up
down インターフェイスを無効化 ifconfig eth0 down

ifconfigコマンドを実行しても、何も影響がない場合もある

④netstatコマンド

ネットワークのソケット(TCP/IPの世界を結ぶ入り口)の情報を表示するコマンド
・オプションを併用する事で、ホストの様々なネットワーク情報を表示できます。
・表示は出来ますが、設定は一切出来ない

※DNSサーバに障害などがあると、名前解決が出来ずに、結果が表示がされない場合あり

オプション optionの意味
-r ルーティングテーブルを表示
-i ネットワークインターフェイスの統計情報を表示
-n サービス名の名前解決をせずにアドレスやポート番号をそのまま表示

⑤pingコマンド(ping [オプション] 宛先、ping6 [オプション] 宛先)

宛先アドレスに到達可能かを確認するコマンド

テーブルを作成し、テキストを入力していきたいのですが、テキスト

オプション optionの意味 説明
-c count(回数) 疎通確認用のパケットの送信回数
-i interval(間隔) 疎通確認ようパケットの送信間隔
-n numeric(数値で) 結果表示時の形式をホスト名ではなくアドレスで表示)

⑥routeコマンド(route [オプション])

ルーティングテーブルの表示、追加、削除するコマンド

処理 説明
ルーティングテーブルへの追加 route add [オプション]
ルーティングテーブルからの削除 route del [オプション]
オプション 説明
-host 対象のホストのアドレスとみなす
-net 対象のネットワークアドレスとみなす
netmask サブネットマスクを指定
gw ゲートウェイを指定
default gw デフォルトゲートウェイを指定
-F ルーティングテーブルの表示
-C ルーティングキャッシュを表示
-n 名前解決せずルーティングテーブル表示

IPアドレスを指定しない場合は、「route del default」のみでデフォルトゲートウェイの削除は可能
表示に非常に時間がかかる場合は-nを使用する(名前解決でつまづいている可能性あるため)

⑩hostコマンド(host [オプション] ホスト名またはIPアドレス [DNSサーバアドレス])

オプション 説明
-t 問い合わせる情報の指定(type)digと同じくサーバーなどの指定ができる
-v 詳細な出力

DNSサーバに問い合わせて名前解決を行うコマンドにおいてnslookup、dig、hostがあるが、
出力する情報が最も少ないのはhostコマンドである。

ssコマンド

ネットワークのソケット(TCP/IPの世界を結ぶ入り口)の情報を表示するコマンド、netstatの後継。

オプション optionの意味
-a 全てのソケットを表示
-n サービス名の名前解決をせずにアドレスやポート番号をそのまま表示
-p ソケット使用中のプロセスを表示
-t TCPソケットを表示
-u UDPソケットを表示

ipコマンド(ip オブジェクト コマンド [値])

ipコマンドは、オブジェクト(機能)に対して、コマンド(処理)を指定する形式で実行する。
オブジェクトやコマンドは短縮して指定することも可能

・代表的なオブジェクト

オブジェクト 説明
addr IPv4、IPv6アドレス
link ネットワークデバイス、インタフェースの状況
neighbour IPv4のARPキャッシュ、IPv6のNDキャッシュ
route ルーティングテーブル

・代表的なコマンド

コマンド 説明
add 値の追加
del 値の削除
show 現在の状態の表示
set インタフェースを有効化・無効化など

インタフェースを有効化・無効化するには、linkオブジェクトにsetコマンドを発行

ネットワークの疎通確認に使う代表的なコマンド

オプション IPv4用 IPv6用
宛先アドレスに到達可能か ping ping6
宛先アドレスまでの経路を確認 traceroute traceroute6
宛先アドレスまでの経路と経路上の最大転送単位 tracepath tracepath6
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