3
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

[Oracle Cloud] OCI Bastionを利用してPrivate Subnet上でWeb公開されているインスタンスにブラウザから接続する

Posted at

踏み台Windowsを作らないとダメ?

専用線接続やIP-Sec VPNなどで閉域接続しているのであれば問題ないですが、クラウド上に単体で存在しているPrivate Subnet内にアクセスするためには踏み台サーバーが必要です。

こんな環境があるとします。
image.png
この環境の時にWebLogic Server上のアプリをWebブラウザで見たい時にはどうしましょうか。

一つパブリックサブネットを作成して、そこにWindowsインスタンスを踏み台として作成して、Windows上のWebブラウザからアプリにアクセス、という形が多いと思います。
image.png
この方法が一番わかりやすいですが、Windowsの構築とインスタンス費用と維持管理が必要になります。

Oracle Cloudには OCI Bastionという踏み台用のサービスがあり、無料です。
これを使えば手元のPC等からPrivate Subnet上のアプリケーションにWebブラウザでアクセスすることが可能です。
image.png
OCI BastionのSSHポート転送の機能を使います。

OCI Bastion のポート転送セッション

無料で使える踏み台サービスのOCI Bastionですが、SSHポート転送を使うパターンとしてドキュメントに例示されているのが、リモートデスクトップ接続、Oracle Net Services、MySQLとなっています。
しかし、「SSHでほとんどのTCPサービスおよびプロトコルをトンネルできます」とも記載されており、要はSSHポート転送(ポートフォワーディング)なので、ブラウザからのアクセスにも応用できます。

今回はセッションの作成からのお話で、OCI Bastion基本的な使い方は割愛しています。
OCI Bastionの基本的な使い方については下記記事に詳細を記載いただいています。

セッションの作成

下図の通りセッションを作成します。
image.png
今回はわかりやすいようにIPアドレスとしています。
ポートは繋ぎたい宛先の7003としています。

SSHポート転送のコマンド実行

image.png
SSHコマンドをコピーして、コマンドを作成します。
コマンドとしては下記のようになります。

ssh -i "C:\path\to\ssh.key" -N -L 17003:10.0.100.9:7003 -p 22 ocid1.bastionsession.oc1.us-chicago-1.amxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxo6ro3a@host.bastion.us-chicago-1.oci.oraclecloud.com

・ -i の後にセッション作成時アップロードしたsshキーのパスを記載
・ -L の後に任意のローカルポート(今回は17003)を記載

下図のようにPowerShellでコマンドを実行し、エラー無く、プロンプトが返ってこなければOKです。
image.png

ブラウザからのアクセス

PowerShellで上記コマンドを実行している状態で、対象サーバーのアプリケーションにWebブラウザからアクセスします。
URLを入力するバーに、

http://localhost:17003/アプリの場所/

と入力すれば手元のWebブラウザからクラウド上のアプリサーバーにアクセスできます。
image.png

まとめ

プライベートサブネットであってもOCI Bastionを利用すればWebブラウザからアクセス可能です。
今回は7003ポートでしたが、8080や7860といったポートを使う他のアプリケーションでもアクセス可能なので利用してみてください。

3
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?