背景
Windows10マシン内で、複数ユーザーが同じPython環境を使えるようにしたのでそのメモ。
以下ではAnacondaを利用していることを前提に話を進めますが、Minicondaでも同様の手続きで環境構築が可能です。
また、ターミナルにはGit Bash(Git for Windows)を使用しているので、パス表記がUnix風です。
必要に応じてWinスタイルに直してください。
状況設定
- OS: Windows10
- Terminal: Git Bash(Git for Windows)
- Anaconda3を
/c/ProgramData/
下にインストール済み - 管理者ユーザーで環境構築を行い、一般ユーザー(管理者権限なし)がその環境を利用
方法
まずは結論から。
管理者ユーザーで以下を実行。
※環境名{ENV-NAME}
やPythonのバージョンはそれぞれ決めてください。
conda create --prefix /c/ProgramData/Anaconda3/envs/{ENV-NAME}
これで{ENV-NAME}
という環境が作成され、一般ユーザーもこの環境を使用できます。
conda info -e
で環境を参照できているか確認できます。
あとは{ENV-NAME}
内で必要なパッケージなどをインストールしましょう。
解説
全ユーザーが参照できる場所に環境を構築しました。
オプション--prefix
で/c/ProgramData/Anaconda3/envs/
下に環境を構築しています。prefixしなければ/c/Users/{ユーザー名}/Anaconda3/envs
下に作られてしまいますが、この場所は他ユーザーから参照できません。
今回は手動で保存場所を指定することで全ユーザーが利用できる環境を整えました。
間違いなどありましたらご指摘お願いします。