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【番外】AWS無料アカウントでBedrockが突然使えなくなった → フィッシングかと思った本人確認メールがガチだった件

Last updated at Posted at 2025-08-15

はじめに

AWS Bedrockで生成AIを試そうと思ったら、突然Boto3がエラーを吐くように。。。:robot:「え、Bedrock死んだ?Quota制限?無料枠の限界?」と焦りながら、公式ブログやQiita記事を読み漁るも、どうも状況が違う。:fearful:
image.png
そんな中、AWSから届いていた“本人確認メール”の存在に気づく。 でも文面が怪しすぎて、完全にフィッシング:fishing_pole_and_fish:だと思ってスルーしていた。 Copilotに相談してみたら「怪しいですね…」と共感されて終わる。うん、わかる。:frowning2:

その後、CloudShellまで使えなくなっていることに気づき、ようやく「これは本物かも」と思い直してサポートセンターに問い合わせ。 結果的に、本人確認メールの案内通りに書類をアップロードしたところ、約1時間後に制限が解除された。
この記事では、

  • AWS無料アカウントでBedrockが使えなくなった理由

  • 本人確認メールの真偽を見極めるまでの流れ

  • 実際に提出した書類と対応手順

を、ゆるっとまとめてみます。

1. 発端:Bedrockが沈黙

ある日、いつものようにSDKからBedrockを叩いたら、Boto3が謎のエラーを吐き始めた。

botocore.errorfactory.ValidationException: An error occurred (ValidationException) when calling the InvokeModel operation: The provided model identifier is invalid.

Bedrockのコンソール上には「The provided model identifier is invalid」のエラーメッセージが表示されるようになっています。:disappointed_relieved:

「え?Bedrock落ちた?」「無料枠の限界?」「Quota制限?」と、頭の中で疑問がぐるぐる。 とりあえず AWS公式ブログ を読んでみたり、Noteの体験談や Qiita記事 を参考にしてみたり。

でも、どれも「Quotaを上げたら解決した」系の話ばかり。レート制限見ても0にはなってない。そもそもBedrockは使えてた時点から何もマネコン触ってない。

「これは…何か別の問題かも?」と、ようやく違和感を覚え始めたその時。 ふとメールボックスに目をやると、AWSから届いていた“本人確認メール”の存在に気づく。

件名はそれっぽいし、差出人も no-reply@amazonaws.com。でも文面が怪しすぎる。 「これ、フィッシングじゃないの…?」という疑念が頭をよぎる。

2. Copilotに相談してみた

Bedrockが沈黙し、モデルIDが“invalid”扱いされる謎の状況。 「これはもう人間じゃわからん」と思い、AIに頼ることとした。そう、Copilotである。

メールに書かれていた本人確認の案内文をそのまま貼り付けてみた。 するとCopilotは、冷静にこう言った。

「怪しいですね…。不用意にリンクをクリックしたり、個人情報を送ったりするのは絶対に避けてください。」

うん、わかる。 こっちも怪しいと思ってる。だから相談してるんだよ。:worried:

Copilotはフィッシングの可能性を丁寧に解説してくれたけど、結局「怪しいですね」で終わった。 共感はしてくれるけど、決定打はくれない。 まあ、AIも慎重になる時代だ。:performing_arts:

この時点では、まだ「フィッシングっぽいけど、ちょっと本物っぽい」くらいの微妙なライン。 でも、Copilotとのやり取りで少し冷静になれたのは事実。 そして次の瞬間、事態はさらに深刻になる。

3. CloudShellも死んでる

Copilotとのやり取りで「怪しいメールだな〜」と共感しつつも、まだ半信半疑だった。 Bedrockが使えないだけなら、Quotaの問題かもしれないし、モデルIDの指定ミスかもしれない。 そこで、まずはマネジメントコンソールからAWSのサポートセンターに問い合わせることとした。:telephone:

UIは意外と親切で、カテゴリを選んで状況を説明。

この時点では、まだ「Quota制限かも?」という認識だった。 しかし、問い合わせを送信した後に、CloudShellが起動しないことに気づく。「え、BedrockだけじゃなくてCloudShellも?」 これはもう、Quotaの問題じゃないと確信。アカウント全体が何かしらのフラグを食らってる気配が濃厚。

そこで、AWSサポートに「この本人確認メールは本物かどうか」を確認する追加の問い合わせを送信

あとは祈るだけのフェーズに突入した。

4. まさかの本人確認メールだった

問い合わせから約2日後、AWSサポートから返信が届いた。 内容を読んでみると、あの怪しいと思っていたメールは本物だった。

「添付いただいたメールの送信元アドレス no-reply@amazonaws.com についても AWS が管理するもので相違ございません。 メールに記載されたセキュアリンクより、必要書類のアップロードについてご対応をお願いいたします。」

Copilotも「怪しいですね…」って言ってたし、自分も完全にフィッシングだと思ってた。 でも、CloudShellが使えないという物理的な異変があったことで、ようやく納得がいった。

AWSからの案内によると、本人確認のために以下の情報を提出する必要があるとのこと:

  • 登録住所と電話番号が記載された書類(請求書など)

  • 使用しているクレジットカードの明細(必要に応じて)

  • 企業名やウェブサイトURL(法人の場合)

無料アカウントでもここまで求められるのか…と驚きつつ、対応を開始。

5. 提出と復旧

まずは、携帯キャリアのサイトにログインして、請求書をPDFでダウンロード。 住所と電話番号が記載されているページだけを抜き出し、不要な情報はマスクして準備完了。

AWSの指定されたアップロードフォームにファイルを提出。 「これでダメなら、Bedrockともお別れか…」と覚悟しつつ待っていたら、約1時間後に制限が解除された。:slight_smile:

Bedrockが復活し、CloudShellも起動。Claudeが帰ってきた。 SDKも正常に動作し、あの「model identifier is invalid」エラーも消えていた。

6. 教訓とまとめ

今回の件で得られた教訓は、思った以上に多かった。

  • AWS無料アカウントでも本人確認を求められることがある
     特に生成AI系のサービス(Bedrockなど)を使っていると、セキュリティチェックが厳しくなるのかもしれない。

  • 怪しいメールでも、CloudShellが死んでたら本物かも。
     メールだけでは判断できない。マネジメントコンソール側の挙動とセットで見ることが重要。

  • Copilotは共感してくれるけど、決断は自分でしよう
     AIは頼れるけど、最終的な判断は人間の直感と経験がモノを言う。

  • ちなみに提出書類は、住所と電話番号が載っていればOK。
     不要な情報はマスクして問題なし。セキュリティ的にも安心して提出できる。

以上です。Bedrockが使えなくなった等、同じような状況に陥った人の参考になれば幸いです。

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