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Linuxを基本からまとめてみた【重要なシステムサービス】

Last updated at Posted at 2025-06-28

システムクロックとハードウェアクロック

システムクロック

  • OSが管理するシステムクロック
  • Linuxカーネルで管理される
  • dateコマンドで表示・調整
  • ntdateコマンドでntpサーバと同期

ハードウェアクロック

  • マザーボードに実装されている
  • PCのハードウェア上で実装されている ⇨ PCの電源を切った状態でも時刻を刻む
  • システムの起動時に参照される
  • hwclockコマンドで表示・修正
  • 電池切れで停止する問題もある

システムクロックの表示と設定

時刻の表示

【現在時刻を表示】
$ date

【現在時刻を UTC 時刻で表示】
$ date -u

【現在時刻をフォーマット指定で表示(年/月/日 時:分:秒 の形式を指定)】
$ date "+%Y/%m/%d %H:%M:%S"

時刻の設定

オプションなしで数時列によって時刻を指定
フォーマット:mmddHHMM[YYYY][.SS] 年・秒は省略可能
$ sudo date 01010000

-s または --set オプションで時刻を指定
$ sudo date -s "2000/08/13 08:13:00"

ハードウェアクロックの表示と設定

hwclockコマンド

  • ハードウェアクロックの表示と設定を行うことができる
【時刻を表示】
$ hwclock --show

【ハードウェアクロック時刻をシステムクロックに反映】
$ sudo hwclock --hctosys

【システムクロック時刻をハードウェアクロックに反映】
$ sudo hwclock --systohc

タイムゾーンの概要と設定

タイムゾーン

  • 世界中の国や地域では異なるタイムゾーンを採用

タイムゾーンの設定方法

  • 変数TZによる設定
# 一時的に環境変数を変更する
$ TZ="Asia/Tokyo" date

# export することでユーザで利用するタイムゾーンを変更
$ export TZ="Asia/Tokyo"

# 地域などから利用する TZ の値を調べる
$ tzselect

NTPの利用

NTP

  • ネットワークを経由してコンピュータの時計を同期するプロトコル
  • コンピュータの時刻のずれをNTPサーバーと通信して修正

ntpd

  • デーモンプロセス
  • デーモンとして常駐、定期的に時刻同期
  • 設定ファイル「/etc/ntp.conf」
【コマンド実行による時刻同期】

$ ntpd -q

ntpdコマンド

  • ntpd の状態を確認
$ ntpq -p

chrony

  • NTPサーバ・クライアント実装としてntpd
  • 同様にNTP 実装としてchrony
  • デーモンプロセスchronyd
  • 操作コマンドchronyc

ntpdと比較したchronydの利点

  • ハードウェアクロックを同期することができる
  • メモリ使用量が少なく、必要な時だけ CPU を利用するため効率が良い
  • クロックをより高速に、より高精度で同期できる
  • クロックがズレていても修正可能な幅が ntpd よりも大きい

/etc/chrony/chrony.conf

# アクセス許可; アクセス制限なら allow → deny
allow 192.168/16

# 同期先の NTP サーバ (プール)
pool pool.ntp.org iburst

chronycコマンド

  • chronydの制御を行う
# 同期の状態を表示
$ chronyc tracking

# 同期先として利用できるサーバ一覧を表示
# 同期中のサーバは先頭に * が表示される
$ chronyc sources

ログ管理

ファシリティ・プライオリティ

  • プロセス・カーネルからjournaldへメッセージ
  • 『ファシリティ』『プライオリティ』の指定
  • ログを絞りこむときの条件として利用される
  • ファシリティ:メッセージの発信元
  • プライオリティ: メッセージの優先度・重要度
コード ファシリティ 概要
0 kern カーネルからの出力を示す
1 user ユーザレベルのアプリケーション関連の出力
2 mail メールシステムからのメッセージ
3 daemon システムのデーモン関連
systemd もこのファシリティで出力
4 auth 認証情報
9 cron cron 関連
10 authpriv プライベート認証情報メッセージ
11 ftp ftp 関連
16 から 23 local0〜7 独自に予約される
コード プライオリティ 概要
0 emerg システムが利用不可能な状態
1 alert 緊急に対応が必要
2 crit 致命的な状態
3 err エラー
4 warning 警告
5 notice エラーや警告ではないが重要な通知
6 info 情報を表す
7 debug デバッグ情報
none 記録なし

journald(journalctl)

  • journaldによって集められるログを確認
$ journalctl
$ journalctl -p 3
$ systemd-cat echo 'test'
$ journalctl -r

rsyslogの設定

  • /etc/rsyslog.conf

  • セレクタ
    ・ファシリティとプライオリティの組み合わせ
    ・複数セレクタを一括指定可能

  • アクション
    ・ファイルや転送先を指定

ログとは?

  • コンピューターシステムやアプリケーションの動作状況、発生したイベント、ユーザーの活動などを、時系列に沿って記録したデータのこと

ログ管理とは?

  • システムやアプリケーションが生成する膨大な量のログデータを、効率的に収集、保存、分析、監視、そして必要に応じて廃棄する一連のプロセスのこと

ログの内容

  • ログは下記の構成になっている
    ①日時
    ②ホスト名
    ③出力元
    ④メッセージ
  • loggerコマンドでログメッセージを作成し確認

ログメッセージの確認

# ファシリティ user, プライオリティ alert で "alert test" とログ
$ logger -p user.alert "alert test"

# /var/log/syslog に記録されているか末尾を確認
$ tail -n 2 /var/log/syslog

ログローテーション

ログローテーションとは?

ログローテーション(Log Rotation)とは、コンピューターシステムやアプリケーションが生成するログファイルが過度に肥大化するのを防ぐため、定期的にログファイルを新しいものに切り替え、古いログファイルを圧縮、移動、または削除する仕組み

メール転送エージェント (MTA)

  • 主なMTA
exim postfix
現在最も利用されているとされつMTA eximに次いで利用される
単体のソフトウェアにMTA/MDA機能 sendmailとの操作上の互換性
設定の簡素化・安全面を改善
役割ごとに分割されたコアプログラム群

mailコマンド

  • メールの送信
  • 受信メールの確認
# ubuntu ユーザ (自分) にメールを作成
$ mail ubuntu
Cc:
Subject: test
test mail
<C-d>

# メールサブコマンドを実行する環境に入る
# 受信メールの確認などができる
$ mail

mailqコマンド

# メールキューの状態を確認
$ mailq

参考サイト

新・Linux入門編11(LinuC対策版): 重要なシステムサービス

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