認証キー(.p8)方式 vs 証明書(.p12)方式
認証キー(.p8)方式
メリット
- 複数アプリで共通利用可能
- 1つのキーで複数のアプリや環境(開発・本番)で使用可能
- 管理が簡単
- 有効期限なし
- 更新不要
- 長期的な運用に適している
- 環境を選ばない
- 開発・本番で同じキーを使用可能
- JWTベース
- トークンベースの認証で、セキュア
デメリット
- ダウンロードは1回のみ
- 紛失すると再取得不可(新しいキーを作成する必要がある)
- 厳重な管理が必要
- キーIDとTeam IDが必要
- 設定項目がやや多い
証明書(.p12)方式
メリット
- アプリごとに独立管理
- アプリ単位で制御しやすい
- 特定アプリのみ無効化可能
- 再発行可能
- 紛失しても再発行できる
- 従来からある方式
- 既存システムとの互換性が高い
デメリット
- 有効期限あり(通常1年)
- 定期的な更新が必要
- 更新忘れで通知が停止するリスク
- 環境ごとに別証明書が必要
- 開発用と本番用で別管理
- 管理が複雑
- アプリごとに作成が必要
- 複数アプリがあると管理が煩雑
なぜ2つの方式があるのか?
歴史的経緯
- 証明書方式(.p12): 初期から存在
- 従来のSSL/TLS証明書ベース
- 既存システムとの互換性を維持
- 認証キー方式(.p8): 2016年に追加
- より柔軟で管理しやすい方式として導入
- 複数アプリを管理する開発者向け
用途別の使い分け
| 用途 | 推奨方式 |
|---|---|
| 複数アプリを管理 | 認証キー(.p8) |
| 単一アプリのみ | どちらでも可 |
| 既存システムとの統合 | 証明書(.p12) |
| 長期的な運用 | 認証キー(.p8) |
| アプリごとの独立管理 | 証明書(.p12) |
結論
p8がいい
理由:
- 管理が簡単(有効期限なし、環境を選ばない)
- 将来的に複数アプリを管理する可能性がある
- 更新作業が不要
注意点:
- .p8ファイルは安全に保管(バックアップを推奨)
- キーIDとTeam IDを記録