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RDSでの1⇄NチャットアプリDB設計

Last updated at Posted at 2020-12-01

目的

ユーザと店舗とのチャットアプリを実現するDB設計を行います。

1対1のメッセージアプリではなく、以下のような1対Nの特徴があるチャットアプリを考えたいと思います。

スクリーンショット 2020-12-02 0.18.34.png

ユーザーは商品を通した店舗ごとにメッセージをやりとりすることができ、店舗は商品ごとに別れたチャットでユーザーとやりとりができます。
なお、ここでは全てRDS上で完結する構成で考えます。

ER図の作成

登場人物を考える

ユーザと店舗とのチャットアプリを考える上で、最低限、必要な登場人物は以下になりそうです。

  • 店舗
  • ユーザー

店舗

ここでは、名前, アイコン を持たせます。
▼shops(店舗テーブル)
スクリーンショット 2020-12-01 23.34.45.png

ユーザー

同様に、名前, アイコン を持たせます。
▼users(ユーザーテーブル)
スクリーンショット 2020-12-01 23.34.21.png

他に必要なEntityを考える

チャットアプリというからには、メッセージとトークルームも必要そうです。
そして、今回は「商品ごとに説明を聞ける部屋」があるため、商品も必要になります。

  • 商品
  • メッセージ
  • トークルーム

商品

商品名, 画像, 店舗ID があれば良さそうです。
▼items(商品テーブル)
スクリーンショット 2020-12-01 23.36.08.png

メッセージ

チャットを通じてやりとりを行うメッセージです。
「誰が誰に送信したか」「どの部屋で、どの商品についてのやりとりか」が必要になるため、以下のようなカラムが必要になりそうです。

  • ユーザーID, 商品ID, 店舗ID. 部屋ID, メッセージ本文, 送信元, 送信先

ここで送信元/送信先に注目すると、今回は店舗とユーザーのチャットアプリなので、ユーザー同士・店舗同士のチャットは不要そうです。
あえてカラムを2つにする理由もないため、**送信元/送信先は番号(1:ユーザー, 2:店舗)**で持たせます。

▼messages(メッセージテーブル)
スクリーンショット 2020-12-01 23.37.16.png

部屋

部屋名, 商品ID, ユーザーIDが必要になりますが、
「店舗は、個別の商品ごとにユーザーとやりとり」を行える必要があるため、「ユーザーが利用する部屋」と、「店舗が利用する部屋」とで異なるEntityを作成したいと思います。

また、ここではLINEのようにメッセージごとの状態を持たせ既読/未読/返信済 のステータスを持つものとして考えます。
ステータスはメッセージごとに存在するため、一見メッセージに持たせようと考えましたが、実運用としてトークルームごとの最新メッセージに状態があれば良いため、チャットルームごとに持たせる設計としました。

▼rooms(ユーザー視点のチャットルームテーブル)
スクリーンショット 2020-12-01 23.43.54.png

▼shop_room(店舗視点のチャットルームテーブル)
スクリーンショット 2020-12-01 23.44.28.png

ER図

最後に、これらをまとめると以下のような設計となります。
スクリーンショット 2020-12-01 23.45.49.png

以上、1対Nの特徴があるチャットアプリでのDB設計についてでした。

ユースケースとしてユーザーと店舗での利用の仕方はどうなるかを考えつつ作成したため、こうした方が良い等あれば是非コメント頂けると嬉しいです。
そもそも、メッセージ自体RDSに保存させるのは負荷になるという点も懸念ではあるため、合わせてご指摘頂けると幸いです。

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