はじめに
私は2022年3月にAWS認定の全11資格を取得することができました。最初のクラウドプラクティショナー資格を取得したのは約1年半前になります。
AWS資格と聞いて、「クラウドなんてさわったことがないよ」「最新のことにはついてはいけないよ」という方も多いと思いますが、クラウドプラクティショナーレベルであれば、クラウドの基礎的な概念も多いので、AWSを使っていない方もITの基礎知識として習得することをオススメします。
なぜ、AWSを学習する必要があるのか
AWS認定を取得する以前になぜ、AWSを学ぶ必要がるか理解していないとなかなか学習のモチベーションは上がらないものです。
そこでまずはじめにAWSを学ぶべき理由を紹介します。
クラウドサービスの重要性
まずAWS以前にクラウドを学ぶべき理由を紹介します
クラウドサービスとは
クラウドサービスは、従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するものです。利用者側が最低限の環境(パーソナルコンピュータや携帯情報端末などのクライアント、その上で動くWebブラウザ、インターネット接続環境など)を用意することで、どの端末からでも、さまざまなサービスを利用することができます。
クラウドサービスとは? - 総務省
①クラウド導入により利用者の負担が抑えられる
従来はオンプレミスによって企業はITリソースを管理していましたが、現在、オンプレから脱却(または一部脱却)して
クラウドサービスを利用することが増えてきています。
クラウドサービスを利用することで、利用者はITリソースを管理するための負担を減らすことができ、必要な開発に注力することができます。
また、従来のオンプレミスでは必要なリソースを予め決める必要があり、容量拡張や廃棄にも多くのリソースをさかなければなりませんでした。そのリソース負担もAWSを利用することで柔軟に対応することできます。
クラウドサービスを利用による負担減
・コスト(費用)抑えることができる
・運用の負担を抑えることができる
・どこでも自由自在に使えることができる
②クラウドの市場規模・成長性
クラウドサービスといっても何十年も前からできていたものではなく、ここ数年で大きく成長してサービスになります。
しかし、その成長性は著しいものになります。特に新型コロナウイルスにより国内・海外を問わず、クラウドサービスの重要性は一層、高まりました。
国内プライベートクラウド市場、2021年の市場規模は前年比35.8%増の1兆2216億円~IDC Japan調査
このようについ数年前であれば、クラウドなんて勉強しなくても大丈夫という状況でしたが、今となっては、サービスとして当たり前になりつつ技術になります。
そのため、決して新しいこと、知らなくてもよいことではなく、「知っていて当たり前の知識」になりつつあります。
AWSを学ぶべき理由
①市場における圧倒的シェア
まず、クラウド全体の市場規模ですが、Canalys調査会社によると2021年第1四半期における市場規模は41.8ビリオンドル(418億ドル、1ドル110円換算で約4兆6000億円)であったようです。
その中でもシェアトップのAWSは35%成長でシェア32%。2位のMicrosoft Azureは50%成長でシェア19%。3位はGoogle Cloudで、56%成長のシェア7%。この上位3社だけでシェアの合計は58%、約6割となります。
クラウドの市場シェアは上位数社が占めている中でもAWSの市場シェアは圧倒的です。
なので、特に初心者がまずクラウドを学ぶのであればAWSを学ぶのが一番、手っ取り早い手段になるかと思います。
②AWSサービスの学習のしやすさ
個人的な主観も入ってしまいますが、日本国内でクラウドを学ぶのであれば、AWSは圧倒的に学びやすいものだと思っています。圧倒的なシェアに裏付けされるように企業のサポートだけではなく、個人向けの学習環境(Udemyや参考書)も他のクラウドサービスよりも充実しています。
仮に一番、最初にとりかかるであろうクラウドプラクティショナーの資格を取得する際もAWSであれば様々な学習コンテンツがあるので、比較的すんなりと学習を進めることができます。
反対に市場規模の小さいサービスであると日本語の解説書がまだ整っていないことが多く、英語の解説書を読むことを迫れれてしまいます。(もちろん、英語でよければ問題なし)
以上のようにクラウドサービスは今後のITの成長にはなくてはならないサービスかつAWSはその中でも圧倒的なサービスであるので、まずはAWSから学ぶことをオススメします。