深イイ話、覚えている?
新人プログラマーの皆様、先輩プログラマーの皆様こんにちは。
入社式や所属部署のオリエンテーションで、「新人の心構え」だったり、今後エンジニアとしてやっていく上で大事なことだったりといった深イイ話は聞きましたか?あるいは深イイ話をしましたか?
わたしは、去年の今頃に 「日本語」と「セルフマネジメント」を頑張れ と割とシンプルな深イイ話をしたつもりだったのですが、一年経って何か覚えているかと聞いてみたところ 何も覚えていない という忌憚のない返事を頂きましたので少し考察してみることにしました。
そもそも深イイ話じゃなかった説?
なるほど。コミュニケーションが成立してないのですね。
例えば、話す側が 「新人の心構え」という新人が身につけて当然の話しをしたのだから伝わって当然 という感覚で話をしたり、聞く側に前提となる知識などがないという時には高確率で「感覚的不一致」が発生しそうですね。
多人数に対して深イイ(と思っている)話をする場合、校長先生の朝礼と同じで、話す相手によって話の内容をカスタマイズできなくて一般的な聞く側の関心から遠い話になりがちだから難易度が高いけれども、トピックの選び方や話し方などでは工夫できるかな・・・?というところでしょうか。
一方で個別に会話したことは記憶してもらえていたという話も聞けたので、1 on 1 で伝える場合は前段で軽い会話を挟んで興味を引いたりその会話によって伝える内容をカスタマイズするなどは効果があるようでした。
情報過負荷(Information overload)説
情報過負荷とは、人が処理できる情報量を超える情報が与えられたときに、情報を適切に処理することができなくなる現象です。新しい環境に適応し、多くの情報を同時に処理する必要がある場合、情報過負荷が発生する可能性があります。この場合、先輩からの大切な話を聞いているつもりでも、情報が過剰であるために記憶に残らないことがあります。
なるほど。話した側は「いい話」をしたんだから「伝わった」でしょうと感じたけれども、聞いた側は右から左に通り過ぎてて「はぁ?なんで覚えてないの?」みたいな悲しい事故はこういうメカニズムで起きていたのですね。
話す側は、「ちゃんと聞いてるの?」「聞く気あるの?」と問い詰める前に、聞く側の状況を今一度ヒアリングして整理するとこの状況は回避できるかもしれませんね。
情報忘却と忘却曲線問題説
様々な阻害要因を乗り越えて伝わったとしても、人間の脳は「忘れてしまうように出来ている」という問題があります。
情報忘却とは、記憶の一部または全部を失うことを指します。情報忘却は、私たちが情報を受け取ったときに起こり、情報を維持するために積極的な努力が必要です。記憶を維持するためには、情報を何度も繰り返し復習することが効果的であり、メモを取ったり、要点をまとめたりすることも役立ちます。
興味が無いことはもちろん、興味があることですらも反復しない限りは忘れてしまうという話ですね。次々新しい技術が出てくるのを覚えないといけないのに、困ったものです。
なるほど。復習をしなければ1日後にはおよそ66%の内容を忘れてしまうように人間はできていて、わたしが「深イイ話」と思って話した話も一年後には忘れられてしまう方が普通なのですね。悲しいけれども。
おわりに
本文からは読み取れないと思いますが、「深イイ話」を覚えていてほしいという話ではなくて、IT業界というところで40年なり45年なり生存していくのはとても大変だから、自分なりに自分に合った生存戦略を見つけて欲しいなという話でした。
配属、案件、先輩ガチャに加えてAIの登場といった不確定要素がある中で、どうしたら安定して『エンジニア』としての市場価値を出し続けられるのか。頭の片隅においておいてもらえるとよりよい『エンジニア』ライフを送れるのではないかと思います。
ついでに、冒頭の深イイ話(?)が1年後の皆様の何かのお役に立てていたら幸いです。
「日本語」と「セルフマネジメント」を頑張れ と割とシンプルな深イイ話をしたつもり。
おまけ1(新卒エンジニア向け手紙)
おまけ2(新卒エンジニア向け記事)
おまけ3(営業A短編シリーズ)
おまけ4(エンジニアのためのお仕事問題集)
2030年にIT人材が最大79万人不足するらしいので、学習用の資料をgitで無料公開してます(不定期更新)。
よろしければどうぞ。

