デスマーチについて と 最初のWebサービスにRuby on Railsを選んだ理由

はじめに

大手SIer　→　ブラック　→　ブラック　→　ヤクザブラック　→　グレーだけど潰れそう(今ここ)
という経歴を渡り歩いてきたとある社内SEです。胃カメラの経験なら同年代に負ける気はしません。

背景

社内でWebサービスを作ろうという流れになりまして、
じゃあ私が作るという話になりました。
一応なんでもできますよ～てへぺろ(汗)って言って入社したので。

作ると決まったときは、もうどうしようかと。
がちがちのクラサバアプリならすぐ作れるんですが、
Webサービスなぞ作ったことがなかったので。。。
（ASP.NETで真似事したくらい。。。）

でも、どうせならMicrosoftの呪縛から離れて、まったく知らないやつを
やってみようと思い立ちました。
で、選んだのがRuby(on Rails)

なぜか

絶対ゆずれないポイントとしてあったのが、挫折しづらいものであること。
世の中でプログラムを勉強して、やったるぞ！って人は無数にいると思いますが、
たぶん80%くらいの人は途中で挫折してるんじゃないでしょうか。

なぜか。

エラーが出て動かなかったり、そもそも意味が分からなかったり、
動く画面に全然たどり着かなかったり、エラーをぐぐっても英語ばかりだったり。
で、楽しくなくなって放棄・挫折ていうパターンかな。
だから、挫折しないように疑問点がすぐわかったり、Webサービスをすぐに作れるやつとして
Rubyを選びました。（Rubyなら日本人が開発した言語だし、日本語で解説しているサイト
がたくさんありそうだし、Railsならすぐに作れるって聞いたし。）

過去を振り返ると
Sier時代に学んだJavaとか、.NET周りの知識はあったので、完全に新規スタートではありませんが、
SIer時代はただ天才的な人が作ったF/W上で、よく分からんけどEcripse入れて、
良い感じにコピペして持ってきて、ぼそぼそ書き換える程度でした。それも最初の1年くらいで、
その後は仕様設計とマネジメントとデスマーチ案件の火消し役ばかりやっていました。
あの頃はやばかったなあ。
入社→研修→デスマーチ→とても楽→デスマーチ→デスマーチ→身体壊れそう→そして伝説へ

みたいな感じで、とてもプログラムのスキルは身につくことはありませんでした。
ただただ、社内外調整と並列タスク管理とリスクマネジメントのスキルのみ向上して
いった感じです。でも、そのころの経験があって、今があるとも言えます。
目を見れば、だいたい修羅場くぐってそうな人分かりますｗ
当時書いたメモは今も大事に保管しています。上司の愚痴ばかりでしたが、こういう
上司になりたくないというメモ。その当時の感情の赴くままに書いたメモです。
一部抜粋

・いくら体調悪いからといって、あの勤務態度はない
→当時のPJリーダーが体調不良で朝来ない、重要なテスト日に来ない、3日連続来ない
　というのを繰り返していたことから出たやつ。実際は単純に不摂生によるものだった。
　ちなみに私は始発で会社を退社していました。

・てめえのはいいから、メンバーの体調管理くらい責任持てよ
→「明日、お前が倒れても俺は責任持てないからな」と言われたことを受けて。確かに
　体調管理は自己責任のところもあるが、おめえには言われたくない。ってこと。
　体調管理は上司の責任でもあります。自己責任でもありますが、上司の指示で働いてもらっている以上
　気を遣うのは当然。そもそも体調不良でパフォーマンス出るわけないし。ミス多いし。
　人にうつるし。一日しっかり休んでもらったほうが生産性が絶対に良い。

「私はあなたより長く働いているから、分かっている」
→PJの目的達成が全てであって、人間的なフォローは優先度最低。で、上の発言。何を分かっているの？
　長く働いているから偉いの？分かっているなら、なんでこうなってるの？今までもそうやって、
　過重労働を前提に働いていた無駄な経験があったから、こうなったんじゃないの？長時間労働前提。
　だから、こんな思いを部下にさせたくないという思いがあって、生産性向上・効率化を
　マスターしようと心に決めましたとさ

で、自分が上司だったら・・・ていうのを書いている。恥ずかしいのでこちら省略。
ほんとになんか心に刺さることを書いているなあと。
みなさまもデスマーチ・追い詰められている最中だからこそ感じる熱い感情・思い・
アイデアが必ずあると思います。
それを感情のままに書きなぐっておくことで、それがのちのち財産になります。

あ、でも１つ注意点。
デスマーチを経験したからといって、みんな修羅場くぐった眼をするわけではないです。
条件は２つ
・逃げなかった
・頭を停止させなかった

上記経験を糧に今もなんとか生きています。胃カメラの経験も豊富です。

最後に

あれ？Ruby(on Rails)を選んだ理由を書いていたのに、デスマーチの心得みたいな話になってしまいました。
社内SEになった１つの原因でもありますね。
次回こそは技術的な話をします。たぶん。
でもほんとRuby(on Rails)いいっすよ。日本語での解説、QA量が圧倒的に多いです。

では、全国の社内SE頑張れ！