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【プラクティス紹介】1分でさらっと分かる「バーンアップチャート」

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Last updated at Posted at 2026-03-08

burn_up.jpg

プラクティス名(別名)

バーンアップチャート (スプリントバーンアップチャート、リリースバーンアップチャート)

進捗チャートの基本的な考え方についてはバーンダウンチャートの記事を参照して下さい。本稿はそれを補完する記事として、バーンダウンとバーンアップの違い/使い分けについて解説します。

プラクティスの目的・狙い

  • チームの作業進捗とともに、スコープの増減についても可視化する
  • チームの出来高(完了させた作業量)の推移を可視化する

どんな時に使うか

  • 期中の作業追加が多数発生し、計画当初の残作業量があてにならない時
  • バーンダウンチャート使ってて、がんばって作業消化したのに作業追加と相殺され、進捗がないように見えてしまい、開発者が「スン...」ってなっている時

実施手順

基本的な実施手順はバーンダウンチャートと同様なので記載省略します。
代わりに両者の違いを整理しました。

比較観点 バーンダウンチャート バーンアップチャート
グラフの線 理想線+残量線 スコープ線+理想線+完了線
着目点 残作業がどれだけ減ったか 完了作業がどれだけ増えたか
スコープの変化 可視化されない 可視化される
スコープ増減 残量線に影響する 完了線に影響しない
開発者の潜在意識 残作業に意識が向く 達成した成果に意識が向く

期中の要求追加(PBI増加)は、ウォーターフォールではスコープ・クリープとして嫌われますが、アジャイルでは必ずしも悪いことではありません。むしろチームが新たに学んだ分だけ変化があります。ただし追加によって期日に間に合わなくなる場合は、何かをあきらめる必要があります。バーンアップチャートではスコープの増減が可視化されているため、POへの説明もしやすくなります。

一般的にスプリントではバーンダウン、リリースではバーンアップと使い分けるケースが多い。

  • スプリント進捗管理:期間固定で残作業0にすることが求められるため
  • リリース進捗管理 :スコープの増減を管理する必要があるため

アレンジ例

  • バーンダウンとバーンアップの要素を融合した積み上げ棒グラフにする(下図)

burn_down_up.jpg

アンチパターン

  • 追加タスクも可視化される安心感から、スプリント計画時のタスク出しが甘くなる(「後で追加すればいいや」となりがち)

参考情報

Jonathan Rasmusson氏の著書『アジャイルサムライ』
バーンダウン/バーンアップの解説、およびその合わせ技について紹介されています。

こぼれ話(私的コメント)

細かい話ですが、「バーンアップ」チャートってネーミング、よくよく考えると少し変ですよね。Burn-Down(=燃やし尽くす)の方は何となくイメージがつくのですが、Burn-Upっていったい何を焼き上げているんだろう…と。陶器とか? 直訳で「炎上」ってしちゃうとこれまた全然別の意味になっちゃうし。積み上げていくっていうイメージでいうなら、「ビルドアップチャート」とか呼ぶのが良いのでは?


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