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【プラクティス紹介】1分でさらっと分かる「プロダクトレビュー」

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Last updated at Posted at 2026-01-31

プラクティス名

プロダクトレビュー

プラクティスの目的・狙い

  • プロダクトの「利用体験全体」の検査を行い、幅広い関係者からフィードバックを得る
  • プロダクトの方向性が正しいことを確認する

どんな時に使うか

  • スプリントレビューに参加できないステークホルダーから意見を聞きたいとき
  • インクリメント(直近スプリントの差分)だけでなく、プロダクト全体の流れを再確認したいとき

補足
スクラムの公式イベントに「プロダクトレビュー」というイベントは無く、「スプリントレビュー」に全て包含されます。スプリントレビューの中でプロダクトレビューの要素を消化できるのであれば、両者をことさら区別する必要はありません。

実施手順

  1. スプリントレビューとは別枠で、より幅広い関係者を対象としたプロダクトレビューの場を設ける(対象は直近の差分だけでなく、既存機能を含むプロダクト「全体」とする)
  2. プロダクト利用の前後の流れ(UX)も含めたウォークスルーを行い、プロダクトが提供する価値や向かうべき方向性について検証する

スプリントレビューに、エンドユーザや関係部署を含めた全ステークホルダーが毎回揃うことは理想ですが、現実にはほぼありません。大抵の場合、参加者はPOと主要なステークホルダー数名、時にはPOのみというケースも珍しくないでしょう。とくにスプリント期間が短いほど、レビューの頻度もあがり、関係者全員の参加はますます難しくなります。エンドユーザが組織外にいるケースではなおさらです。また差分だけをレビューしていると、

  • プロダクト全体の整合性が崩れる
  • 気づいたら方向性がズレていた

という事態にもなりかねません。一つ一つの機能は良くても全体を通すと「なんか使いにくい…」とか。

そのため日常的なスプリントレビューとは別に、改めてプロダクトレビューの場を用意する必要が出てきます。両者の違いを以下の表に整理しました。

比較観点 スプリントレビュー プロダクトレビュー
開催頻度 スプリント毎に定期的に開催 数スプリント毎 or 主要マイルストン毎に不定期に開催
開催日時 スプリント最終日など曜日・時間固定 ゲスト参加者の都合優先
参加者 スクラムチームと主要ステークホルダー ゲストユーザなど、さらに広範な関係者
レビュー範囲 差分の利用シーンにフォーカス プロダクトの利用シーン全体を再現
レビュー観点 PO,ステークホルダーが「期待通り」に動くかを確認する エンドユーザ視点で「価値があるか」所感をフィードバックする
主目的 次のスプリントに向けた改善点の抽出 プロダクトの方向性の確認、新たなアイデアの模索

アレンジ例

  • 簡単な説明の後に、エンドユーザに実際に操作してもらい、その様子を観察する
  • エンドユーザに直接参加してもらうことが難しい場合は、チーム外の第三者に想定ユーザになりきって操作してもらう
  • 「この機能がより目的を果たすためには何が必要か?」を聞く

アンチパターン

  • プロダクトレビューがリリースの直前すぎて、重要なフィードバックがあっても「もう無理」ってなる
  • プロダクトレビューがフィードバックを得る場ではなく、「承認を得る儀式」になっている

参考情報

参考書籍

こぼれ話(私的コメント)

「このメンバーでスプリントレビューして意味あるの?」
スクラムマスターをしていてよく出会う疑問です。POが想定で書いた受入条件を元に、その通りに実装できているかを確認するだけの場になってしまっている現場をよく見かけます。かといってレビューに本当に必要なユーザを毎回呼べるかといえば、それも現実的ではないことは多々あります。そんな時はスプリントレビューとプロダクトレビューの概念を切り分けて、別枠でイベント化することでもう少し柔軟に動けるかもしれません。

スプリントレビューで絶賛、プロダクトレビューで撃沈、という事態にならないことを祈りつつ。


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