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5社合同交流会で愚痴を言うワークショップを開催した件(Fearless Journey)

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はじめに

こんにちは!
先日、自社含め5社による総勢44名での社外交流会を開催しました。
交流会の中でチームビルディングを目的とした「Fearless Journey」というワークショップを実施しました。

普段の業務では関わり方や業種が異なるメンバー同士での取り組みとなりましたが、ワークショップの終了後には、「自分のチームでもやってみたい」「自社でも展開してみたい」といった声をいただき、参加者にとって学びと手応えのある有意義な時間になったと感じています。
本記事では、これから Fearless Journey を実際に試してみたい方の参考になればと思い、当日の流れや準備物、運営上の工夫点などをまとめています。
※ 本記事は、ファシリテートを務めた田井と岡市( https://qiita.com/sudachi_ya )で執筆しました

背景

今回の社外交流会の開催にあたり、実施するワークショップについて Why / What / How の観点で考えました。

案出し.jpg

みんなで意見を付箋に書き出しながら話し合いを進めていく中で、

「せっかく社外の人が集まる場なので、人脈形成や情報交換ができるといいよね」
「今回はいろんな背景の方が集まる場なので、できるだけみんなで楽しめるものにしたい」
「普段感じているモヤモヤや課題、いわゆる愚痴を出し合うのがいいんじゃないか」
「せっかくならどう乗り越えるかまで考えて、ちょっとでもスッキリできたら嬉しいよね」

といった会話が生まれていきました。
そんな流れの中で、「愚痴(障害)を出し合い、さらに解決策まで考えられる」ワークとして、Fearless Journey にたどり着きました。

Fearless Journey とは

概要

Fearless Journey は、新しい手法やツールを組織に広めようとする際に直面しがちな「壁(障害)」に対して、チームで楽しく向き合い、その乗り越え方を考えていくワークです。

ワークでは、参加者自身が「ゴール達成を妨げている障害」を書き出し、それらに対してチームでアイデアを出し合いながら解決していきます。ただ話すだけではなく、カードを使って戦略を組み合わせることで、現実的かつ新しいアプローチを見つけられることがポイントです。

ワークの流れ

Fearless Journey は、各プレイヤーが順番に行動しながら、チーム全体でゴールに向かって道を繋げていきます。

※ワークの詳細なルールや進め方については、公式サイトをご参照ください。
https://fearlessjourney.info/

1. ターンの開始とパスカード(道)の配置

各プレイヤーは自分のターンで、まずパスカード(道が描かれたカード)を1枚引き、道がつながるように配置します。

2. 障害カードの確認

続いて、障害物デッキからカードを1枚引きます。

  • 白紙カードだった場合は、そのまま次のプレイヤーに移ります
  • 障害が記載されたカードだった場合は、パスカードの上に配置します

3. 障害への対応

障害が発生した場合、以下の流れで対処方法を検討します。

  • 戦略カードを使って解決方法を考える
  • チームで案を出し合う
  • 全員が納得できる形で進める

合意できた場合、戦略カードを使うことで障害を解決します。
ただし、もし他に障害カードで邪魔されていない道があれば、障害を無視することもできます。

4. ターン終了

各プレイヤーの手持ち戦略カードが5枚になるように補充し、次のプレイヤーの番に移ります。

この一連の流れを繰り返しながら、道を伸ばしていき、最終的に現状から未来像まで道がつながることを目指します。
より詳細なワークの流れについては以下のフローチャートを参考にしてください。

全体の流れ

ルール説明1.jpg

障害への対応の流れ

ルール説明2.jpg

実施規模とチーム構成

今回のワークショップは、冒頭にも記載している通り、44名で実施しました。
Fearless Journey は1チームあたり最大6名でのプレイが推奨されているため、参加者を4〜6名の9チームに分けて進行しました。

チーム分けについては、事前に運営側でいくつかテーマを用意し、その中から参加者に選んでもらう形を取りました。
今回用意したテーマは以下の通りです。

  • アジャイルを自分たちのチームに取り入れたい
  • アジャイルを社内に広めたい
  • 研修やイベントで学んだことを実際の現場で活かしたい
  • 改革を掛け声だけで終わらせず実現したい
  • 変化への抵抗を乗り越えたい
  • みんなでいろんな意見を出し合いたい
  • AI活用を現場で進めたい
  • 残業しなくても回る職場にしたい
  • 社内勉強会を活性化したい

そしてテーマを選ぶ基準として「実際に自分の現場で取り組んでいるもの」「具体的なエピソードが浮かぶもの」「うまくいかないと感じているもの」のいずれかに当てはまるものとしました。
それにより、参加者それぞれが「愚痴を発散」できるテーマについて議論することができ、活発な意見交換ができたように感じました。

準備したもの

ワークショップでは、各チームごとに以下のものを用意しました。

  • 戦略カード
  • 障害を書くための白紙カード
  • パスカード
  • 現状と未来像を表すカード
  • ペン、付箋

基本的なカード類は公式サイトからダウンロードして用意することができますが、戦略カードについては原本のままでは少し扱いが難しい部分もあったため、今回はより身近でイメージしやすい内容になるように一部改変したものを使用しました。
戦略カード.png

また、ワークショップの内容とは関係ありませんが、リラックスして取り組めるようにお菓子も用意しました。
さらに参加者の方からもたくさんの差し入れをいただき(中にはとてもお酒に合うものも…)、気づけばかなり豪華なおやつ環境になっていました。皆さんありがとうございました!

お菓子.jpeg

当日のタイムスケジュールやワークショップの流れ

ワークショップの流れ

当日は、チーム分けを兼ねたテーマ選択からスタートし、順を追ってワークを進めていきました。

大まかな流れは以下の通りです。

  1. テーマ選択(チーム分け)
  2. アイスブレイク(自己・他己紹介)
  3. テーマごとの障害の洗い出し
  4. ルール説明
  5. チュートリアルの実施
  6. ワークの実施
  7. 振り返り
  8. 全体共有

最初に参加者それぞれが関心のあるテーマを選びチームを形成した後、アイスブレイクを行い、チーム内で場を温めながらワークに入りました。

その後、各テーマに対して「どのような障害があるか」を具体的に出し合い、ルール説明を経てワークを実施しています。最後にはチームごとに振り返りと全体共有を行い、それぞれの学びや気づきを持ち帰れるような構成としました。

なお、今回はルール説明の前に「障害の洗い出し」を行う構成としました。
これは、あらかじめワークの詳細を知らない状態で取り組んでもらうことで、純粋に「今、現場で何に困っているのか」という具体的な障害を出してもらう狙いがあったためです。

タイムスケジュール

当日のタイムスケジュールは以下の通りです。

時間 所要時間 内容
14:20 - 14:30 10分 テーマ分けの説明&移動
14:30 - 14:35 5分 アイスブレイク
14:35 - 14:45 10分 障害の洗い出しの説明
14:45 - 15:15 30分 障害の洗い出し
15:15 - 15:30 15分 現状・未来像カード作成/障害カード記入
15:30 - 15:45 15分 全体共有
15:45 - 16:00 15分 休憩
16:05 - 16:10 5分 Fearless Journey 説明
16:10 - 16:15 5分 チュートリアル実施
16:15 - 16:50 35分 Fearless Journey 実施
16:50 - 17:00 10分 チーム内振り返り
17:00 - 17:15 15分 全体共有

ワークショップの内容

今回のワークショップは、大きく「障害の洗い出し」「Fearless Journey の実施」「振り返り」の3つのフェーズに分けて進行しました。

ワークショップ2.jpg

■ 障害の洗い出し

まずは、思いつく限り多くの障害を出してもらい、その後に選択したテーマの「現状」と「未来像」を整理しました。さらに、そこからワークで扱う「解消したい障害」として20個を選択する、という流れで進めました。

障害を出してもらう際には、以下のような観点で考えてもらうように案内しました。

  • テーマの達成を阻害する障害を挙げる
  • ワークで必要となるため挙げる障害は20個以上
  • なるべく具体的な内容で記述
  • 理解を深めるために障害の背景も含めて共有
  • 内容の重複はOK

これにより、抽象的な内容に偏らず、実際の現場をベースとした具体的な障害が多く出たかと思います。


■ Fearless Journey の実施

Fearless Journey の実施にあたりルールが複雑なため、いきなり始めるのではなく、まずは全体で1ターン分のチュートリアルを実施しました。
実際に手を動かして流れを体験することで、理解のばらつきを減らし、その後の進行をスムーズにすることができました。

その後、実際にワークに進み、現状から未来像へパスをつなぎながら、障害に対して戦略カードを使って対処していきました。
ワークの中では、単にゴールを目指すだけではなく、「本当にこの方法で解決できそうか」といった観点での議論も多く見られました。
また、一つの障害に対して複数の戦略を組み合わせて対応する場面も多く、チーム内で試行錯誤しながら進めていく様子が印象的でした。

時間内にゴールに到達できたチームについては、到達後も思考を止めないよう、あえて無視して進めた障害への対応や、まだ引いていない障害に対する対策を検討してもらいました。

ワークショップ1.jpg

■ 振り返り

ワーク終了後、各チームで振り返りを行い、その後に全体共有を実施しました。

振り返りでは、以下の観点で整理してもらいました。

  • 出た障害とその解消方法
  • 障害解消に対するチームでのアプローチ法
  • 他に試してみたかった戦略カード
  • 実際に使ってみたい戦略
  • 気づきなどの所感

振り返りでは以下のような気づきが多く見られました。

■ 課題を言語化することの価値

  • 曖昧だった課題を障害として書き出すことで議論しやすくなった
  • 「難しい」と感じていた問題にも解決の糸口が見えた

■ 戦略の組み合わせと試行錯誤

  • 単一の戦略カードでは解決できなくても、複数の戦略カードの組み合わせで解決できた
  • 新しい視点が生まれ、議論の幅が広がった

■ 環境・人へのアプローチの必要性

  • 人や関係性への働きかけが重要だと感じた
  • 巻き込みや影響力の活用が鍵になる

全体のまとめ

今回が初めてのファシリテーターということもあり、ルールがやや複雑で不安もありましたが、参加者の協力もあり大きなトラブルなく実施することができ、全体として良いワークショップになりました。
事前に実施してみることでチュートリアルターンの必要性に気付けたのもよかったです。

ワークとしては、多くのチームがゴールに到達しつつ、さまざまな障害にも取り組めた印象でした。単なるワークではなく、「どうすれば障害を乗り越えられるか」をチームで考え続ける価値のある時間になったと感じています。
また、「実際の現場の課題に対して使えそう」といった声もあり、ワークの中で得た気づきをそのまま業務に活かせる実感が得られた点も大きな成果でした。

ファシリテーターとしても学ぶことの多い貴重な体験をすることができました。
社外交流も1度の開催ではなく、継続して開催する予定です。
これからも、やるぞ!やるぞ!やるぞ!

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