系建築家(system architect)になるには
昨日、H試験場のHさんと、D計算機のAさんとお話した。
これまで、系建築家(system architect)になるにはどうしたらいいかわかっていなかった。
3つの仮定を置くことにした。
- 天才型
- 秀才型
- 熱狂型
原子力発電所、人工衛星、飛行機、自動車など複雑な系で、一人では全体が見られないという仮説がある。そうかなと思ったこともあった。
昨日、お二人とお話していて、旗(flag)が立った。
全体を見続ければ、自分でも系建築家(system architect)になれるかもしれないと思った。
現在、自動運転自動車の基本設計の仕事をしている。そして、AUTOSARが自動運転自動車の基本設計にどれくらい役立つかを調べ始めた。
Autosar文書を読む(感想)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/b517392610cdf85514f5
応用の課題と、電子回路の課題の間の、過去の隙間は埋めようとしているが、現在の隙間は埋め切れていないかもしれないと感じている。
大事なのは直感だということをしばしば建築家の方からお聞きする。
膨大な与件(data)を前に、本質的な課題のいくつかを発見できるのは直感。
機械学習では、人間が従来直感で発見してきた事象を、体系的に解明することができる。
人間より説明責任に長けているかもしれない。
これまでの系建築家(system architect)には、天才型と秀才型がいることは想定してきた。
今回新たに熱狂型を想定する。
どこまで複雑でも、系を見ればわかることがある。
事例1 航空宇宙
JAXAが主催するWOCSという行事で、航空宇宙機器の系建築家に出会った。
ある機器の事故の報告で、報告書に書かれていない事項について質問した。
自分は航空宇宙の専門家ではないので、報告書に書かれていない課題は見つけられなかったが、報告書が不十分であることは直感的にわかった。
「単純な設計でないこと」についての回答があった。
航空宇宙の専門家であれば、どれくらい単純な設計で大丈夫かと、どれくらいからは複雑すぎて事故防止がしにくくなるかの線引きができることが分かった。
第8回クリティカルソフトウェアワークショップ(WOCS2011)
https://www.ipa.go.jp/sec/softwareengineering/events/20110118.html
第9回クリティカルソフトウェアワークショップ(WOCS2)
https://www.ipa.go.jp/sec/softwareengineering/events/20111117.html
第10回クリティカルソフトウェアワークショップ
https://www.ipa.go.jp/sec/softwareengineering/events/20120927.html
【共催】第11回クリティカルソフトウェアワークショップ (WOCS2)
https://www.ipa.go.jp/sec/events/20140115.html
【共催】第12回クリティカルソフトウェアワークショップ (12thWOCS2)
https://www.ipa.go.jp/sec/events/20150120.html
【共催】第13回クリティカルソフトウェアワークショップ (13thWOCS2)
https://www.ipa.go.jp/sec/events/20160119.html
【共催】第14回クリティカルソフトウェアワークショップ (14thWOCS2)
https://www.ipa.go.jp/sec/events/20161212.html
【共催】第15回クリティカルソフトウェアワークショップ(15thWOCS2)
https://www.ipa.go.jp/sec/events/20171129.html
事例2 自動車
自動車用OSのOSEKのオープンソースの事業に参加した。
自動車では内燃原動機(internal combustion engine)でも、電動機(electric motor)でも角速度制御をするために、最小機能の場合には、割り込み制御で設計し、OSのtaskは起動しないことを知った。
通信系では時間制御であるため、OSのtaskで時間が間に合えばtaskで管理し、taskで間に合わないようであれば割り込み制御で設計する。主に、taskで間に合わない実時間処理を担当していたためtaskは、OSの教育以外では使ったことがなかった。
ITRONでも、OSEKと並行して、自動車用Profileでは、同様の構造を持ったし、その特徴を生かした最小集合Profileでも同様であった。
参考資料
第4回クリティカルソフトウェアワークショップ Workshop Of Critical Software: WOCS
http://www.jsfws.info/jaxa-ista/wocs/
官公庁・学校・公的団体(NPOを含む)システムの課題、官(0)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/04ee6eaf7ec13d3af4c3
プログラマが知っていると良い「公序良俗」
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/9fe7c0dfac2fbd77a945
LaTeX(0) 一覧
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/e3f7dafacab58c499792
自動制御、制御工学一覧(0)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/7767a4e19a6ae1479e6b
Rust(0) 一覧
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/5e8bb080ba6ca0281927
小川清最終講義、最終講義(再)計画, Ethernet(100) 英語(100) 安全(100)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/e2df642e3951e35e6a53
<この記事は個人の過去の経験に基づく個人の感想です。現在所属する組織、業務とは関係がありません。>
This article is an individual impression based on the individual's experience. It has nothing to do with the organization or business to which I currently belong.
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ver. 0.01 初稿 20200215
ver. 0.02 add memo 20240423
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