計算機による開発事業は、映画(movie)、漫画動画(cartoon film)を模擬するとよいかもしれない。従来は、建築の事業を模擬して試みがあった。
建築と映画の共通点と違い
を記録する。
建築の設計者と映画の原作者
建築の設計者は、映画の原作・脚本の作家に近い。
映画監督は、その場その場で原作、脚本にない動き、言葉を追加することがある。
実写の映画と、漫画動画で作業範囲はかなり違うが
建築設計者=原作者+脚本家+監督
施工者と役者
実写の映画の役者は、漫画動画では人間ではなく、多くの作家の共同作業からなる。
道具類
建築現場では、建機をはじめ、多くの道具類を用いる。
映画では、撮像機、録音機、照明、編集機などを用いる。
漫画動画では、人による作画のほか、3D画像生成装置類を用いる。
ソフトウェア・システム開発との比較
人名
ソフトウェア・システムの大きな違いは、設計者・原作者・脚本家・監督などに相当する人の名前を記載していない点が大きい。
多くの事業で、人名を記載しないため、いつまでもプログラマの地位が向上しないのかもしれない。
C言語、Linux, Rubyなど、個人名が明確なシステムは、現在でも幅広く利用されていることを思い起こすとよい。
令和で事業成功する鍵は、ソフトウェア・システムに関わった人の名前を公表することだろう。
いくつかの企業では、引き抜きに合うから、人名を公開したくないかもしれない。
最低限公共のシステムの開発では、参加した人の人名を公開する場合には、
公開した人の比率に応じて、最大限1割後払いで報奨金を出すようにするのはどうだろう。例えば、その報奨金は、公開した人だけに配ることを前提として。
人名が公開されると知れば、対象業務を知らずに、ただ詳細設計書に書いて合ったことをプログラミングしただけですという無駄な作業は圧倒的に減るかもしれない。
道具類
ソフトウェア開発では、道具類も合わせて開発することがある。
建築でも映画の現場でも、特別な場合には、その特別な条件に合った道具類をその事業向けに作ることがある。世界最高の建物を建てるときとか、新たな特殊効果を用いて撮影効果を高めようとしているときとか。
ソフトウェアでは、もっと道具類への投資や内製に資源を割り当てるとよいかもしれない。
公共事業では、使用した道具類は公開することを前提にするのはどうだろう。
使用した道具類を非公開にした比率に応じて、最終支払額を減らすとか。
例えば、道具類を半分非公開にしたら5%減額、全部非公開だと10%減額など。
資金
ソフトウェア、システムでは、個々の人名を公開してこなかったため、
作成するシステムの見積もりが不可能に近いのかもしれない。
誰に頼めば、どれくらいの費用で、どれくらいの期間でできそうかわからない。
質の低い人に頼んだ場合で見積もって、もっと質の低い人しか集まらず、
終わらない事業や、できあがらない事業になってしまうかもしれない。
事業(project)成功(success)鍵(key)
まとめの準備として、
参考資料(reference)
設計で気を付けること
https://qiita.com/aoi_erimiya/items/fe30b7b9d6baceec1c25
やめた方が良いコーディング・設計、アンチパターン
https://qiita.com/peutes/items/ad046baa2428b522a133
自己参照(self reference)
「平成のうちにやめたかった『ITの7つの無意味な習慣』」に付け加えたかったこと。
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/e6f9c2e0afbf8ab4181c
文書履歴(document history)
ver. 0.01 初稿 20100108
ver. 0.02 参考資料追記 20100109