自動車の国際規格は、原則ISOで決めている。
自動車に限らず電子部品、および安全分析はIECで決めている。
自動車に限らず、通信・無線はITUで決めている。
ISOとIECのJTC1(joint technical Committee)は、情報技術(information technology)の国際規格を共同で出している。C言語規格がISO/IEC 9899という感じ。
ISO,IEC, ITUが、WTO/TBT協定が起点として推奨している国際規格である。
IEEEのように、ISO/IEC JTC1とA Liaison(情報交換契約)を結んで、共同発行したり、相互に参照している。
ISO
ISO規格には、無償公開規格と有償規格がある。
ISOから発行する規格は、有償であっても原案作成団体が、原案を無償で公開している場合がある。
https://www.iso.org/home.html
CANは、Bosh。
FlexRayは、Flexray Foundation.
LINは、LIN Consortium
OSEK/VDXは、OSEK。
IEC
IEC規格も、無償公開規格と有償規格がある。
https://www.iec.ch/homepage
ISO/IEC JTC1
情報技術(information technology)は、ISO/IEC JTC1から発行している。
無償公開規格と、有償企画がある。
https://www.iso.org/committee/45020.html
C言語規格は、ISO/IEC JTC1 SC22WG14。
C++は、ISO/iEC JTC2 SC22WG21.
USB
USBは、USB Implementation Forumがある。
https://www.usb.org
ISO,IEC,ISO/IEC JTC1で、関連規格が多数ある。
ITU
最新の規格は有償で、過去の規格は無償の場合がある。
https://www.itu.int/en/Pages/default.aspx
IEEE
無償公開規格と有償規格がある。
https://standards.ieee.org
IEEE 802委員会のEthernet, Wi-Fiは無償。(共有フォルダに置くのは禁止)
https://www.ieee802.org
Wi-Fiの営利的な団体はIEEEの外にある。
https://www.wi-fi.org
bluetoothは、一度IEEEから802.15として発行している。
仕様の更新は、Bluetooth SIGで行っている。
https://www.bluetooth.com/
POSIXなどOpen Projectの提案規格はOpen Projectで公開。
RFC
全部公開。規格も、Request For Comment(意見をください)という、規格の内容が正しいかどうかより、この内容に意見をもらって改良しようという意思が名前自体にある。
https://www.rfc-editor.org
他の団体の規格類も、偏りがあったり、一部の人にしかわかりにくかったり、図と文の生合成がなかったり、改良の余地がてんこもり。改訂意見を言わずに使うのは邪道かも。
EU司令
ヨーロッパ共同体の存在意義の一つである域内での仕様の体系化の努力。EU外からEUに収める場合も司令に従う必要がある。
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=LEGISSUM:directive
SAE
北米の自動車団体の規格。診断、通信関係では、ISOが尊重し、参照することがある。ISOのNormative Referenceに指定されていれば、ISOと同じ効力がある。
https://www.sae.org/works/customer.do
JIS
産業標準化法にもとづく日本の規格。
全部閲覧だけは無償。他国からは、公設試験研究機関の存在と併せ得て日本の産業をささえていると評価が高い。
https://www.jisc.go.jp
産業規格の発行は、日本規格協会が実施している。
https://webdesk.jsa.or.jp
JSAE
ISO TC22の国内審議団体である自動車技術会は、JISの自動車分野の審議団体であるとともに、JSAE独自の規格も発行している。JSAEのDVDを購入すると、これらの規格の全部を閲覧することができる。
https://www.jsae.or.jp/en/standard/index.php
#AUTOSAR
自動車用ソフトウェアの仕様を提案する営利団体。上記10団体とは異なり、仕様を用いるgための営利乗の条件がある。合理的な根拠がないとWTO/TBT協定違反になる可能性がある。 ISO, IECなどの国際規格部分はそのまま複写できない。ISO, IECとの差の記述に技術的根拠などを明確に記載していればWTO/TBT協定違反にならない。
https://www.autosar.org/standards
一般公開している文書と、会員だけに公開している文書と、WGメンバだけで共有している資料があり、会員資格によっては閲覧できないものがある。
JASPAR
AUTOSARへの対応を含む日本の営利団体。AUTOSAR同様、ISO, IECなどの国際規格との差について技術的根拠を示す必要がある。
参考資料
IT系の国際規格を読むために
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/a612f7de789c21978acb
日本産業規格適合第一者、第二者、第三者
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/011e65e7d1f24033cc89
ISO, IEC, ITUの国際規格を読むには
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/e7cf590c270363705b58
(IT)業界における国際規格等の利用
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/0e2ab72fbddc391d4f41
関連資料
課題研究
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/cb41441cf520c68b13bc
職業訓練(IT)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/95368b63fa21d64271ec