Android端末でUSBデバッグを有効にすることで、開発中のアプリをデバイス上でテストやデバッグが行えます。USBデバッグを有効にする手順と、Macでの接続方法のメモです。
Androidデバイスでの設定:
- 設定 アプリを開きます。
- システム(または端末情報、About Phone)に移動します。
- ビルド番号またはビルドバージョンを探して、それを7回タップします。これで開発者オプションが有効になります。
- 開発者オプション(Developer Options)に移動し、USBデバッグを有効にします。
MacとAndroidデバイスの接続:
- AndroidデバイスをMacにUSBケーブルで接続します。
- デバイス上でポップアップが表示された場合、「このコンピュータでUSBデバッグを許可する」を選択します。
- ターミナルを開き、adb devices コマンドを実行して接続されているデバイスが表示されることを確認します。
もしadbがインストールされていない場合、Android StudioのSDK Managerからインストールできます。
Android SDK Platform-Tools(通常、adb(Android Debug Bridge)を含む)は、Android StudioのSDK Managerから簡単にインストールできます。以下はその手順です。
Android Studioでadbをインストールする方法:
-
Android Studioを開く: 既にインストールしている場合は、Android Studioを開いてください。
-
SDK Managerを開く: メニューバーからPreferences(またはSettings)を開くか、ツールバーにあるギアアイコンをクリックしてSDK Managerを選びます。
-
SDK Toolsタブを選択: SDK Managerウィンドウが表示されたら、SDK Toolsタブを選択します。
-
Android SDK Platform-Toolsを選択: 一覧からAndroid SDK Platform-Tools(または類似の名前)のチェックボックスをオンにします。
-
ApplyまたはOKをクリック: 変更を保存してダウンロードとインストールを開始するために、ApplyまたはOKをクリックします。
-
インストールの確認: インストールが終わったら、FinishまたはOKをクリックします。
通常、adbは以下のようなディレクトリにインストールされます。
/Users/[Your-Username]/Library/Android/sdk/platform-tools/
ディレクトリへのパスを.zshrcや.bashrcに追加することで、どのディレクトリからでもadbコマンドを実行できるようにします。
export PATH="$PATH:/Users/[Your-Username]/Library/Android/sdk/platform-tools/"
以下のコマンドを実行して変更を反映させます。
source ~/.zshrc # zsh の場合
Flutterでのデバッグ:
- ターミナルでFlutterプロジェクトのディレクトリに移動します。
- flutter devices コマンドを実行して、接続されているデバイスを確認します。
- flutter run を実行します。接続されているデバイスが1台だけの場合、自動的4. にそのデバイスでアプリが起動します。複数のデバイスが接続されている場合は、タ5. ーゲットデバイスを選択するプロンプトが表示されます。
- 以上の手順で、Mac上で開発しているDart/Flutterアプリを、Androidデバイス上でUSBデバッグできるようになります。
接続の解除:
USBケーブルを抜く: 単純にAndroidデバイスとMacを繋いでいるUSBケーブルを抜くことで、デバッグのセッションは終了します。
後で再度デバッグ:
- USBケーブルで接続: Androidデバイスを再度MacにUSBケーブルで接続します。
- USBデバッグ許可: Androidデバイス上で「このコンピュータでUSBデバッグを許可しますか?」というポップアップが表示される場合は、再度「許可」を選択します。
- adbサーバーを起動(オプション): ターミナルで以下のコマンドを使用してadbサーバーを手動で起動できます。ただし、必要な場合のみです。
adb start-server
-
デバイスの確認: ターミナルでadb devicesを実行し、接続されているAndroidデバイスがリストに表示されることを確認します。
-
デバッグ実行: 開発環境からflutter runコマンドを使用します。
以上の手順で、Androidデバイスでのデバッグを一旦停止して後で再開することができます。特に煩雑な手続きは不要で、USBケーブルでの接続と許可が主なステップです。