駆け出しエンジニアリングマネージャーの苦しみ
はじめましてkaibaと申します。
小さめのスタートアップで働いてみたくなり、2018/4に小さな不動産ベンチャーに転職しました。
「おいどんに管理職は無理でごわす! 技術で食っていくぞ!」 と長らく思っていたのですが、
気づいたらエンジニアリングマネージャーをやるようになりました。
新米エンジニアリングマネージャーが、当然一筋縄では行かずもがき苦しみながら進んでいる、という話をします。
(なので、あまり学びはないかもしれません…)
自己紹介
- 技術も好きだけど、ものづくりのほうが好き! 土日もプログラムを書きます!
- プログラムだけじゃなく電子工作や3DCGや絵画や料理にも興味がある
- それ故、できれば全部自分でやりたく、カバー範囲が広いが深い知識はない
- 言語や手段にはあまりこだわりはなく、最良の手段を選びたい
- より多くの人に喜んでもらいたい。無駄なものは作りたくないし、仕様の段階から一緒に最良を追い求めたい。
- 犬派で本人も犬のようなやつで、素直で愚直で裏がない。嘘をついたり、裏をかいたりするのは苦手。内緒話も陰口も苦手。
- 愚直で空気が読めず人に嫌われることはぼちぼちあるけど、人を嫌うのは稀。
- 真面目で社畜体質。
- 人が怒ったり言い争ったりすることにトラウマがあり、その場面では異常な緊張感を感じてしまう。
- 教育や勉強会も好き。
だいぶ犬っぽい感じ。
どうりで犬と相性がいいわけだ…。
どんな仕事? どんな人がエンジニアリングマネージャに向いてる?
僕が所属するのはまだまだ小さなスタートアップですので、手を動かしたりもしていて、正直どんな仕事なのかよくわかっていません。
超ざっくり言うと「エンジニアの組織づくり」が仕事でしょうか。
良い組織やマネージャのことを考えると、社会人1年目の時にお世話になったマネージャを思い出します。
- 温和でなんでも相談にのってくれて受け止めてくれた
- 自分が一番つらいのに客先からメンバを守ってくれた
- 新人の僕に仕事を任せてくれた
- そして生まれた糞コードをきれいに作り直して見せてくれた
- 未経験の技術でも挑戦させてくれた
- 技術好きで最新技術にも詳しい
- 時には論理的に叱る。いきなり責めない。
- メンバからの信頼を得ている
本当に感謝しかありません。きっとこんな人がマネージャに向いているのでしょう。
僕は犬のようなやつなので、機微に対する心遣いが苦手で、こうはなれそうにありません。
僕はマネジメントを早々に諦め、技術だけで食っていくつもりでいました。
マネジメントはスキルである
受託ではなく、自社のサービスをやってみたくなり、上記の会社を離れ、上場間近のスタートアップにジョインしました。
スタートアップは僕にはすごくマッチしました。
エンジニアも仕様検討に混ざることができ、最善を選択するのに尽力できるのが最高に楽しい!
技術的にも強いメンバーが多くて、僕は生き生きと仕事を楽しみました。
仕事が手に馴染んで来たあと、子会社に出向し開発リーダー職を勧められました。
性格的に向いていないと思っていたので、乗り気ではなかったのですが、
「マネジメントはスキルであり、性格的なものが全てではないからやってみては?」と。
「スキル」と言われると技術屋には滾るものがあります。
10冊もの本を渡されつつ、挑戦することにしました。
全部は読めなかったのですが、一番強く記憶に残った本は「人を動かす」です。
この本は仰々しいタイトルですがわかりやすいタイトルにすると「人に興味を持って、人と仲良くして、仕事を円滑に進めよう」です。
言い争いが嫌いな僕にはすごくフィットし、星さんからこのまま定価で買い取らせてくれ!と言ったら、文庫版があるからあげるよ、とそのままいただきました。
今後も僕のバイブルになるでしょう。
最良には程遠い結果となりましたが、まずまずの手応えが得られました。
どんな苦しみがあり、どうしているか
今はより小さなスタートアップでエンジニアリングマネージャをしております。
人と自分は違う
当たり前ですが、人と自分は違うものです。
特にエンジニアは特徴的な方も多いです。
時にはイラついてしまうこともありましたが、人を動かすにあるとおり、
人に興味を持ち、何を大切に考えており、何がしたいのかを理解しようと努めています。
プログラムかけない & 全部自分でやりたがる
これはマネージャ職の問題というよりは個人的な問題かもしれません。
小さなスタートアップですから、手も動かします。
しかし、思ったより進まず、成果を出していない気持ちが生まれ、罪悪感が生まれてしまいました。
自分の全部自分でやりたがる性格もあいまって、ついつい仕事を抱えてしまい、単一障害点になってしまいました。
今は以下を心がけています。
- トラブル対応時は協力を仰ぐ
- 興味を持ってやってくれそうな人に振る
- エンジニアリングに集中できるようにするための作業をやらせてもらう
- 予め手を動かす系の仕事を抱えすぎない
会社やプロダクトと喧嘩しない
だいたいどこに行っても悪寒のするようなクソ設計、クソコードに出会うものです。
罵詈雑言をぶちまけたくなりますが、モチベーションが下がるだけで何も生みません。
「限られたリソースで当時できることをやったのだ。僕たちが少しづつ良くしていくしかない」
ということを共有するのを心がけています。
会社に合う人を採用する
採用もエンジニアリングマネージャの重要な仕事です。
有名な企業であればさておき、無名のスタートアップでは人事にまさせっきりではエンジニアの採用は難しくなってきました。
スーパーハッカーが雇えたとしても、会社に合う人を採用できないとお互い不幸になります。
技術力も重要ですが、会社に合う人を採用しています。
終わりに
この役職が向いているのかどうなのか、まだ手探りな状態でして、
適任者が来たら席を譲る心構えもありますが、
俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!
kaiba先生の次回作にご期待下さい!