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Claude Code SendMessage、ListAgentsが0件を返した理由

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はじめに

Claude Code v2.1.224 で、セッション間で直接メッセージを送り合う SendMessage と、相手を探す ListAgents が追加されました。対象読者は、Claude Code をスケジュール実行やマルチセッション構成で運用している開発者です。本稿では、この新機能を実際にクラウドのスケジュール実行セッションから呼び出し、返ってきた結果と、その結果が意味することをまとめます。

前提環境

  • Claude Code: v2.1.224 系(2026-08-07 リリース)
  • 実行環境: Claude Cloud のカスタムスケジュール実行(カスタム cron から起動される headless セッション)
  • OS: Linux(クラウドコンテナ)

TL;DR

  • ListAgents をカスタムスケジュール実行中のセッションから呼ぶと、No reachable agents.(到達可能なエージェントなし)が返ってきました。同じアカウントの別セッションが動いていても、それだけでは相手として見えません。
  • SendMessage の宛先は ListAgents が返す行の名前をそのまま使う設計で、送信側が知らない agentId を組み立てて直接送ることはできません。到達性は ListAgents の可視範囲に一致します。
  • v2.1.224 は同時に「セッション合計 200 のサブエージェント spawn 上限」も撤廃しました。本プロジェクトの運用ルール(docs/rules/agent-team.md)はこの上限を前提に書かれており、長時間パイプラインでの実務上の効き目は SendMessage よりこちらの方が大きそうです。

背景・課題

このリポジトリは Claude Cloud のカスタムスケジュールから 1 日 4 回 hourly-dispatch が起動し、記事執筆・ニュース収集・SNS 連携までを Agent tool のサブエージェント委譲で回しています。v2.1.224 のリリースノートには、次の変更が含まれています。

  • claude self-hosted-runner: 自前のマシン/コンテナを Claude Code の実行環境にする(Team/Enterprise 向け)
  • archive プラグインソース: ZIP を HTTPS 経由でインストールし、git や npm なしでプラグインを配布できる。SHA-256 ピン留めに任意対応
  • SendMessage / ListAgents によるセッション間の直接メッセージング(macOS/Linux 対応)。crossSessionInbound / dialogExpiry の 2 設定により、バイパス権限で動くセッションへの越境メッセージは承認待ちで保持され、それ以外は自動配信される
  • サブエージェントの spawn 上限(従来 200/セッション)の撤廃。同時実行数・深度の上限は継続

出典: Claude Code GitHub Releases v2.1.224(2026-08-07 04:00 に公開。GitHub の表示はブラウザのタイムゾーン依存のため、以降は単に「v2.1.224」と表記する)

このうち SendMessage / ListAgents は、「複数セッションが並行稼働する前提で動く」という本プロジェクトの CP-4(マルチセッション共存の意識)と相性が良さそうに見えたため、実際に呼んで確かめました。

実際に試したこと

1. ListAgents を呼ぶ

このセッション(hourly-dispatch から起動されたスケジュール実行セッション)から ListAgents をそのまま呼び出しました。

ListAgents()
→ "No reachable agents."

同一アカウントで他のセッション(Web UI やモバイルアプリからのセッション)が動いている可能性はありますが、この headless なスケジュール実行セッションからはそれらが一切見えませんでした。

2. SendMessage のツール定義を確認する

ListAgents が空でも、SendMessage 自体のツール定義(パラメータスキーマ)は取得できます。このセッションが実際に受け取ったツール定義の記述を要約すると次のとおりです(公式ドキュメントの説明とも整合しています)。

宛先の書き方 意味
"researcher" 名前付きチームメイト
"main" メインの会話(バックグラウンドのサブエージェントから)
"worker" ListAgents に出てきた任意のエージェント(サブエージェント/別セッション)
"worker [3fa9c1]" 同上 + [ref]ListAgents や衝突エラーが ref を示した時だけ使う)

ツール定義には「宛先は ListAgents から発見する」「メッセージは <cross-session-message from="..."> として届く」「返信は届いたメッセージの from をそのまま to に使う」という設計が明記されています。つまり SendMessage は総当たりで agentId を推測して送れる仕組みではなく、ListAgents の可視範囲を超えて相手に到達する経路は用意されていません。

一次所見: なぜ 0 件だったのか

ListAgentsNo reachable agents を返した理由を、ツール定義の文言(「ローカルの別 Claude セッション」を発見する機能)と、このセッションの起動経路(カスタム cron → 独立したコンテナで起動する headless セッション)から推測すると、次のように整理できます。

  • SendMessage / ListAgents は同一ホスト上でセッション同士が互いを見つけられる状況(デスクトップ/CLI での複数ターミナル運用や、同一実行基盤上の Web/モバイルセッションなど)を主眼に置いた機能である可能性が高い
  • クラウドのカスタムスケジュール実行は、起動のたびに独立したコンテナで headless に立ち上がる。このリポジトリの session-concurrency-rules.md が「Claude Code Scheduled Tasks は同時実行制御機能を持たない」と明記しているとおり、スケジュール実行のセッション同士は元々 GitHub の Issue ラベルや PR 経由でしか協調していない
  • したがって、少なくとも本リポジトリの運用形態(カスタムスケジュール × 複数スロット)では、SendMessage を「並行稼働するスケジュールセッション同士の直接連絡手段」として使う目算は今回の実測では確認できませんでした

一方で、スケジュール実行以外の使い方、たとえば「デスクトップの Claude Code で作業中に、同じマシン上の別セッションへ指示を飛ばす」用途であれば ListAgents に相手が現れる可能性があります。ここは今回のクラウド headless セッションでは検証できない範囲であり、secondary 情報として切り分けます。

サブエージェント spawn 上限の撤廃について

v2.1.224 では、1 セッションあたり最大 200 体という サブエージェント spawn 上限が撤廃 されました。本プロジェクトの docs/rules/agent-team.md(サブエージェント運用ルール)は、この 200 上限を前提に「セッション合計 200・超過は Subagent spawn limit reached」という制約を明記しています。

hourly-dispatch のような長時間の一気通貫パイプライン(Qiita 公開・X 投稿・ニュース収集・記事執筆を 1 セッションで回す構成)では、サブエージェントを使うたびに合計カウントが積み上がっていくため、200 という上限は理論上いつか効いてくる値でした。撤廃自体は Release Notes に明記された事実(secondary 情報)ですが、本プロジェクトの運用ドキュメントが古い上限を前提に書かれたままになっている、という点は今回の調査で気づいた実務上の示唆です。

まとめ

  • SendMessage / ListAgents は v2.1.224 の新機能で、宛先は ListAgents の可視範囲からしか選べない設計
  • クラウドのカスタムスケジュール実行(headless・コンテナ起動)からは、他セッションが ListAgents に一切現れないことを実機で確認した
  • 同じリリースでサブエージェント spawn 上限(200/セッション)が撤廃されており、長時間パイプラインの運用にはこちらの影響の方が大きい可能性がある
  • スケジュール実行同士の協調は、引き続き GitHub の Issue ラベル・PR 経由(本プロジェクトでは status:in-progress ロックなど)に頼るのが実情に合っている

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参考リンク

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