はじめに
対象読者は、Claude Code をクラウド実行環境やヘッドレス CLI で日常的に使っていて、リリースノートを読んでも「実際どのバージョンで何が変わったのか」を CLI 単体で裏取りしたい開発者です。
2026 年 8 月 4 日、Claude Code は v2.1.221 と v2.1.222 を連続でリリースしました。集約型のチェンジログページを見て「このバージョンで --forward-subagent-text フラグと claude auto-mode reset が増えた」と当たりをつけ、実際に自分のクラウド実行環境で --help を叩いて存在確認をしたところ、確かにどちらも実在しました。ところが GitHub の個別バージョンタグ(release notes)を 1 本ずつ当たり直すと、この 2 機能はどちらも v2.1.221/222 ではなく 2 バージョン前 に追加されたものだと分かりました。集約ページの読み違えに気づいた経緯も含めて書きます。
TL;DR
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claude --versionは2.1.222 (Claude Code)を返し、この環境には最新版が入っていた -
--forward-subagent-textフラグとclaude auto-mode resetサブコマンドは、どちらも--help出力に実在し実行可能だった(ここは firsthand) - ただし GitHub の個別リリースタグを当たり直すと、
--forward-subagent-textは v2.1.211、claude auto-mode resetは v2.1.212 で追加されたもので、v2.1.221/222 のリリースノートには含まれていなかった - v2.1.221/222 に本当に新規追加されたのは Focus view(VSCode 限定)・ワークツリー分離セッションの git 実行バグ修正・
disable-model-invocationの拒否メッセージ改善などで、いずれも UI か挙動変更でありコマンドラインの--help単体では存在確認できない
検証環境
このクラウド実行環境には Claude Code CLI がプリインストールされており、which claude で /opt/node22/bin/claude を指しています。まずはバージョンを確認しました。
$ claude --version
2.1.222 (Claude Code)
実機で触って確認できたもの(firsthand)
1. --forward-subagent-text フラグ
$ claude --help | grep -i forward-subagent
--forward-subagent-text Forward subagent text and thinking
サブエージェントに処理を委譲した際、これまでは最終テキストしか親セッションに戻らず、途中の思考過程は stream-json 経由でも追えませんでした。このフラグと CLAUDE_CODE_FORWARD_SUBAGENT_TEXT 環境変数を立てることで、サブエージェントのテキストと思考を出力に含められます。
2. claude auto-mode reset サブコマンド
$ claude auto-mode reset --help
Usage: claude auto-mode reset [options]
Reset auto mode configuration to the shipped defaults by removing the autoMode
section from your user settings file
Options:
-h, --help Display help for command
-y, --yes Skip the confirmation prompt
auto mode の許可ルールを試行錯誤して設定が崩れたときに、ユーザー設定ファイルを直接編集せず -y 付きでワンコマンド初期化できます。
バージョンの取り違えに気づいた経緯
最初に https://code.claude.com/docs/en/changelog(複数バージョンをまとめて掲載する集約ページ)を読んだ際、--forward-subagent-text と claude auto-mode reset を v2.1.221/222 の項目として記憶してしまいました。--help で存在を確認できたため、そのまま「新機能を実機検証できた」と思い込みかけましたが、記事のファクトチェック工程で GitHub の個別リリースタグ(v2.1.211 と v2.1.212)を 1 本ずつ突き合わせたところ、両方とも v2.1.221/222 より前のバージョンで追加済みだったことが分かりました。
集約型のチェンジログページは複数バージョン分の変更が縦に並ぶため、スクロール中にどの見出しがどのバージョンの項目かを読み違えやすい構造になっています。バージョン番号を主張の根拠にする記事を書くときは、集約ページだけで済ませず、該当バージョンの個別タグページ(またはリポジトリの CHANGELOG.md の該当セクション)まで降りて確認する必要があると実感しました。
v2.1.221 / v2.1.222 に実際に新規追加されたもの(公式チェンジログの記述・未実行)
以下は自分の手元で再現していない、公式ドキュメント(Claude Code Docs - Changelog)および GitHub 個別リリースタグの記述に基づく二次情報です。
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Focus view(v2.1.221): チャットメニューのトグルとして追加され、ツールアクティビティをターンごとのサマリーの背後に折りたたむ表示。
Ctrl+Alt+Fで切り替え。VSCode 拡張限定のためヘッドレス CLI では確認できません - ワークツリー分離セッションの git 実行バグ修正(v2.1.222): 分離ワークツリーとそのサブエージェントが本体チェックアウトに破壊的な git コマンドを実行できていた問題を修正。ファイル編集と全セッションタイプの Bash 実行の両方に分離が適用されるようになりました
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disable-model-invocationの拒否メッセージ改善(v2.1.222): スキルをdisable-model-invocation経由で呼び出そうとした際の拒否メッセージが、「ワークフローを複製するよう指示」から「スキルを実行するようユーザーに依頼するよう指示」に変わりました
著者視点: disable-model-invocation メッセージ改善と自分たちが踏んだ問題
disable-model-invocation の拒否メッセージ改善は他人事ではありません。本プロジェクトでは 2026 年 7 月 29 日に、まさにこの disable-model-invocation が原因でビルトイン機能の起動経路が変わっていたことに気づかず、SKILL.md に書いていた実行手順が通らなくなるインシデントを踏んでいます(/deep-research が v2.1.218 から Skill ツール経由で呼べなくなり、cannot be used with Skill tool due to disable-model-invocation で失敗するようになった事例)。当時はエラーメッセージから「では次に何をすればいいか」が読み取りづらく、原因特定に時間がかかりました。
今回のメッセージ改善は、この種の混乱を減らす方向の修正だと読めます。実際に同種のエラーに遭遇した経験がある分、地味に効くタイプの修正だと感じました。
まとめ
claude --version と --help 系のコマンドだけでも、リリースノートに書かれた機能がハリボテでなく実装済みであることは確認できます。ただし「そのバージョンで新規追加されたか」まで正確に言い切るには、集約型のチェンジログではなく個別のリリースタグまで降りて確認する必要がありました。次にバージョン別の新機能を記事にするときは、最初から個別タグページを一次情報源にしようと思います。
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