はじめに
Next.jsとTypeScriptを使う開発案件にアサインされることとなりました。自習で軽く触ったことはあるものの、正直なところ初学者レベルです。
「公式ドキュメントだけだとつらい」という思いを解消するため、AIを使ってうまく学習できないか試してみました。(AIはGeminiを使用しています。)
AIに学習ロードマップを作ってもらう
まずは自分のスキルレベルを伝えて、学習ロードマップの作成を指示しました。
すると、学習ステップを具体的に提示してくれました。
プロンプトはこんな感じで、[]の部分に条件を記入します。
# 指示
あなたは、[対象分野]の専門家であり、優れた教育者です。以下の私の状況と目標を理解し、最高の学習ロードマップを提案してください。
# 前提条件
* **学習の対象分野:** [例: Pythonプログラミング、Webデザインなど]
* **現在の知識レベル:** [例: 全くの初心者です。/ 基本的な文法は理解していますが、実用的なスキルはありません。/ 〇〇の経験が3年あります。]
* **最終的な目標:** [例: 3ヶ月後に簡単なWebアプリケーションを一人で開発できるようになりたい。]
* **利用可能な学習時間:** [例: 平日は1日2時間、休日は4時間程度]
* **学習の制約・希望:** [例: 無料の教材を中心に学びたい。/ 動画教材をメインにしたい。/ 専門用語は分かりやすく解説してほしい。]
# 出力形式
* 学習ロードマップを**期間(例: 1ヶ月目, 2ヶ月目...)**ごとに区切って、具体的なステップで示してください。
* 各ステップで学ぶべき**主要なトピック**を挙げてください。
* おすすめの**学習教材**(書籍、オンラインコース、Webサイトなど)を具体的に提示してください。
* 各ステップの最後には、理解度を確認するための**小さなアウトプット(成果物)**の例を挙げてください。(例: 簡単な計算機アプリの作成、自己紹介の英語スピーチ作成など)
* 専門用語には簡単な解説を加えてください。
特に公式チュートリアルを推奨されたので、これに沿って学習を進めることにします。

AIに質問しながらチュートリアルを進める
公式チュートリアルは優れた教材ですが、時々翻訳が分かりにくかったり、理解しにくい部分もあります。
そんな時はAIに質問します。それ以外にも実装中に疑問点があればAIに質問しながら進めていきます。
どんなに初歩的な質問でも気兼ねなくできるのがAIの良いところです。
AIのハルシネーション対策
情報の正確性を担保するために、以下の3点を意識しました。
- 
情報源のURLを明記させる
- 例:回答の根拠となった情報源のURLを、必ず本文の最後か関連する記述の末尾に記載してください。
 
- 
複数の情報源を比較させる
- 例:以下の複数の情報源を横断的に調査・比較してください。
- Next.js公式ドキュメント
- Vercelの公式ブログ記事
 
 
- 例:以下の複数の情報源を横断的に調査・比較してください。
- 
特定の情報源に限定して回答させる
- 例: このURLの情報『だけ』を基に回答を作成してください。
 追加情報の禁止:上記URLに記載されていない情報、他のWebサイトの情報、あなた自身のトレーニングデータに基づく知識は一切含めないでください。
 
- 例: このURLの情報『だけ』を基に回答を作成してください。
テストをして理解度をチェックする
チュートリアルを進めていると、「分かったつもり」になりがちです。
そこで学習内容が定着しているかを確認するため、ある程度時間が空いてからテストをして理解度チェックと復習を主ないました。
以下のプロンプトを使います。
# 指示
あなたは知識が豊富で、情報の正確性を最も重視するクイズマスターです。
以下のテーマと条件に基づいて、学習に役立つインタラクティブな4択クイズを5問作成してください。
## テーマ:
(ここにクイズのテーマを具体的に記述「React Hooksのルール」など)
## クイズ作成の条件:
インタラクティブ形式:
Geminiチャットでユーザーが選択肢をクリックして回答できる、インタラクティブなクイズ形式で出力してください。
解説の要件:
正解の選択肢には、なぜそれが正解なのかを明確に説明する解説(rationale)を必ず含めてください。
その解説文の最後に、解説の根拠となった情報源のURLを「参照URL:」という形式で必ず記載してください。
参照元は、公式サイト、公的機関、学術論文、信頼性の高い専門サイトなど、権威性のある情報源を最優先してください。
不正解の選択肢:
不正解の選択肢にも、なぜそれが間違いなのかを簡潔に説明する解説(rationale)を入れてください。
ヒント:
ユーザーが少し考えれば答えに近づけるような、簡単なヒント(hint)を各問題に付けてください。
すると、このように本格的な4択クイズを出題してくれます。
間違えた問題は解説を読み込み、関連問題を追加で出してもらうことも可能です。
スキマ時間に勉強できるのが便利です。
感想
調べる時間を短縮できるのがとても良かったです。
一人だと手探りで調べながらで時間がかかりますが、AIだとどんなに初歩的な質問でも気兼ねなくできます。
すごくふわっとした質問でも知らなかった単語等のヒントが得られたり、エラーも一発で解決できなくてもエラー原因の説明からあたりが付いたりするので調べる時間が減りました。
ありがとうございました!


