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考える力や思考法に関するフレームワークが数多くありますが、それを有効活用できるかはシンキング力によります。

・ロジカルシンキング
・クリティカルシンキング
・ラテラルシンキング

の3つを総称したものを「トリプルシンキング」と呼びます。この3つの思考法を身につけて活用すると一段階も二段階もスキルアップできます!

ロジカルシンキング

ロジカルシンキングとは、物事を矛盾なく、筋道を立てて論理的に考えることを指します。ビジネスシーンで特に重視されるスキルであり、問題解決や意思決定、効果的なコミュニケーションに役立ちます。ロジカルシンキングには、演繹法、帰納法、弁証法などの手法があり、それぞれ異なるアプローチで物事を考えるために用いられます

ロジカルシンキングを鍛えることで、分析力や問題解決能力、説得力が向上し、より効果的な意思決定が可能になります。ただし、前提条件が間違っている場合には、正確な結論にたどり着けないというデメリットもありますので、情報の正確性を確認することが重要です。

クリティカルシンキング

クリティカルシンキングとは、物事の本質を見極め、客観的な視点で分析し、問題を解決するための思考スキルです。この思考法では、与えられた情報や状況に対して批判的にアプローチし、事実に基づいた判断を下すことを目指します。クリティカルシンキングは、前提条件を疑い、異なる角度から物事を考察することで、新たな解決策やアイデアを生み出すことができます

クリティカルシンキングの実践には以下のようなメリットがあります:

1.事実に基づいた判断がしやすくなる:主観や周囲の感情に影響されず、中立的な立場から考えることができます。
2.矛盾点を見つけやすくなる:前提条件を疑いながら考えることで、問題点や課題を明らかにしやすくなります。3.リスクを回避できる:気づかなかったリスクを発見し、それを回避する機会を得られます。
4.コミュニケーションがスムーズになる:私情を含まない客観的な議論が可能になり、問題解決までのプロセスが加速します。
5.新たなアイデアが生まれる可能性がある:異なる視点で考えることで、革新的なアイデアや新規事業に役立つ可能性があります1。

クリティカルシンキングを身につけるためには、第三者の視点を意識する、事実を基に発言する習慣をつける、正しい情報を集めるスキルを高める、研修を受けるなどの方法があります1。また、ロジカルシンキングと比較すると、クリティカルシンキングは前提を疑うことに重点を置いており、論理的な思考法だけでなく批判的精神も含まれています2。このように、クリティカルシンキングは複雑で不確実な現代社会において非常に重要なスキルとされています。

ラテラルシンキング

ラテラルシンキング、または水平思考とは、従来の論理的な思考法(垂直思考)とは異なり、問題解決や新しいアイデアを生み出すために、直感を活かし、既成概念にとらわれずに物事を多角的に捉える思考法です。この思考法は、医師で心理学者のエドワード・デボノによって提唱されました。

ラテラルシンキングの特徴は以下の通りです:

・既成概念にとらわれない:伝統的な前提や制約から自由になり、新しい視点で物事を見ることができます。
・多面的な考察:問題を一つの角度からではなく、さまざまな角度から考えることで、より多くの解決策やアイデアを見つけることが可能になります。
・直感的な発想:論理的なステップを踏まず、直感を信じて思考を進めることができます。
・偶然の発見を大切にする:偶然に出会った情報や出来事から新しい価値を見出すことができます。

ラテラルシンキングは、特に新しいアイデアや創造的な解決策が求められる場面で有効です。ビジネスの世界では、イノベーションを生み出すための重要なスキルとして注目されています。ただし、論理的な検証を経ないため、提案されたアイデアが実用的かどうかは別途検討する必要があります

この3つを組み合わせるメリット

ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、ラテラルシンキングの3つの思考法を組み合わせることには、多くのメリットがあります。これらを組み合わせることで、より包括的で効果的な問題解決や意思決定が可能になります。以下にそのメリットを挙げます:

  1. 多角的な視点:ロジカルシンキングは論理的なアプローチを提供し、クリティカルシンキングは情報の検証と批判的な分析を促し、ラテラルシンキングは創造的で革新的なアイデアを生み出します。これらを組み合わせることで、問題を多面的に捉え、より深い理解を得ることができます。

  2. 効率的な問題解決:各思考法は異なるアプローチを提供するため、組み合わせることで問題解決のプロセスが加速されます。ロジカルシンキングで問題の構造を理解し、クリティカルシンキングで情報の妥当性を評価し、ラテラルシンキングで新しい解決策を探求することができます。

  3. 強化された意思決定:異なる思考法を用いることで、意思決定の際に考慮すべき要素が明確になります。ロジカルシンキングが論理的な根拠を提供し、クリティカルシンキングが潜在的なバイアスや誤りを指摘し、ラテラルシンキングが新しい選択肢を提示します。

  4. 革新的なアイデアの創出:ラテラルシンキングは特に、従来の枠を超えたアイデアを生み出すのに役立ちます。これにより、ビジネスや科学、芸術などの分野で革新的な発展が期待できます。

  5. コミュニケーションの向上:異なる思考法を理解し、適切に組み合わせることで、他者とのコミュニケーションがスムーズになります。相手の視点を理解しやすくなり、より効果的な議論が可能になります。

まとめ

これらの思考法を組み合わせることで、ビジネス、教育、日常生活など、さまざまな分野での活動がより豊かで効果的になるでしょう。トリプルシンキングとしての組み合わせは、個々の思考法を超えた大きな効果を発揮する可能性を秘めています。

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