KAGOYAのVPSでもDifyのアプリケーションセットアップ機能がリリースされました。
が、このDifyが本当に誰でもAIアプリ開発できる存在なのか、非エンジニアの私が身をもって体験してみることにしました。
Difyの準備
まずはDifyの準備から始めます。
DifyはSaaS版で無料で利用できるSandboxもありますが、折角なのでKAGOYA CLOUD VPSのDifyテンプレートを利用して構築します。
まずはインスタンス作成画面で「Ubuntu Server 24.04」を選択し、アプリケーションセットアップで「Dify」を選択。
次にスペックの選択ですが、Difyの構築には4GB以上である必要がありますので、4コア/4GBを選択します。
その後、キーやパスワードの設定を行いインスタンスの作成が完了すれば、トータル3分ほどでDifyの構築が完了しました。
実際にアプリ開発してみた
それでは早速Difyを使ったアプリ開発を体験してみたいと思います。
モデルプロバイダーをインストール
SaaS版のDifyでは事前にモデルプロバイダーが設定されていますが、VPSにオープンソースとして公開されているDifyを構築する場合は、モデルプロバイダーのインストールが必要になります。
今回はOllamaをインストールして進めます。
なお、Ollamaのインストールにはコマンド操作が必要になりますが、長くなりますので詳細は割愛します。
インストール方法については以下の記事で紹介しておりますので、解説が必要な方はご利用ください。
テンプレートが用意されている
すっかり忘れていましたが、Difyにはアプリのテンプレートが用意されています。
これを利用すれば、既に構築済のアプリを利用できますので、非エンジニアどころかクリックするだけで本当に簡単にアプリの開発が可能と言えるでしょう。
もちろん、そのまま利用するだけではなく、自己流にカスタマイズも可能です。
自力でアプリ開発してみる
テンプレートを使ったアプリ開発は本記事の主旨とズレてしまいますので、自力でも作成してみます。
今回挑戦するのは、ド定番の「翻訳アプリ」です。
まず、アプリは「最初から作成」を選び「チャットフロー」タイプで作成を開始します。
作成すると「開始→LLM→回答」の構成がスタジオが表示されます。
プロンプトの設定
LLMの(Ollama)のSYSTEM部分には以下の様なプロンプト設定を行います。
「回答」部分には、そのままLLMで生成された回答を表示させる状態のままでOK。
プレビューで確認
上記の設定が完了したのち、「プレビュー」から実際に翻訳が可能かどうかの確認を行います。
結果、以下の通り正確に翻訳された文章を返してもらうことに成功。
非エンジニアがDifyでアプリ開発ができた
今回作成したものは、本当に素人でも作成できるような練習用のアプリではありますが、様々なサービスのAPIを利用することで実務でも活かせるアプリの開発も可能だという事が証明できました。
私の場合、このアプリが初めてという事もあり、Difyを使っても30分はかかってしまいましたが、そもそもDifyが無ければ開発自体が難しかったでしょう。
もし、私と同じように非エンジニアの方で、Difyを触ってみたいという方がいましたら、少しでもこの記事が参考になればと思います。










