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ODC版のPersonal Editionを試してみる

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今年(2025年)のONEにて、ODC版のPE(Personal Edition)提供が発表された。PEというのはOutSystemsの個人向け環境のこと。

そこで、関連するリンクをまとめつつ、動作を見ていく。

Product Releases and Updates

Product Releases and Updates

いくつかポイントを見ていく。

A Personal Edition is a "forever free", dedicated and permanent space for your personal projects and learning.

無料、専用環境、個人プロジェクトや学習に使える。

Agent Workbench: Free access to OutSystems Agent Workbench and other powerful AI capabilities to build, test, and innovate.

AI系機能も使える。AIサービス自体は自分で契約する必要があると思うが……。ここは後で確認する。動作確認用の100回分のリクエストはできるのだろうか。

Forge contribution: Developers can now submit assets to Forge under their individual ownership.

Forgeコンポーネント開発と登録にも使える。これまでは作ったものも個人のアカウントでなく、集団としての名前(OutSystems MVPsとか)になっていたのが解消する。

Dedicated storage: 1GB of dedicated application data storage—no more "database full" errors.

データ領域が1GB。OutSystems 11の時は2GBだった代わりに、更新時などにシステム領域のデータが圧迫され、溢れることがあった。それが解消したということだろうか。

PEを取得する

Product Releases and UpdatesにあったPEのページにブラウザでアクセスし、OutSystemsのコミュニティアカウントでログインする。

利用条件を確認し、同意できるならチェックボックスをオンにして、「Start building」ボタンをクリック。
image.png

これで、しばらく待っていると取得したPEのODC Portalにリダイレクトされた。

ODC Studioから接続してみる

ODCの環境を用意できたので、次にIDEで接続し、適当なAppを作ってPublishまで試してみる。
ODC Studioを開き、ODCに接続するダメのダイアログが出てきたら、Organization欄に取得したPEのアドレスのホスト部分(「personal-自動で決まる文字列.outsystems.dev」の部分で、ODC Portalを開いているブラウザダブのアドレスバーからコピーできる)を入力。
image.png

ブラウザにリダイレクトされ、そちらでログインするのが本来の手順。今回はおそらくODC Portalにログイン済みなので自動で認証され、ODC Studioで接続できるはず。

Createボタンがドロップダウンリストになっているので展開し、Web appを選択。するといつものApp作成ダイアログが開くので、適当にAppを作成、Publishまでしてみた。
image.png

ブラウザで動作確認してみると、意外にもかなり高速に動作した。何なら、正規に契約された環境より早いような気がする。でもこれは一時的な現象かもしれない。

ODC Portalを触ってできそうなことと制限を確認

まず、MentorによるApp生成はできそう。ODC Portalにアクセスしたときに最初に表示されるポップアップから移動できたので。

Manage subscriptionをチェック

そのODC環境の契約(アドオンや追加リソースなど)を確認できるページ。
ODC Portal左上の、ドロップダウン(outsystemsロゴの右隣)を展開し、「Manage subscription」を選択して開く。
image.png

Overview

image.png

気になるところを拾ってみる。
同時に実行できるコンテナ数に相当するComputer instancesが8しかない。
External Logic(C#ロジック)の実行時間は1日1000秒のみ。つまり試行目的であっても、ちょっと長いバッチ処理をC#で組むとあっという間に上限に到達する。
Database storageが1GB。これは上でもみた制約。
内部のエンドユーザーが100まで登録できる。つまり動作検証程度ならエンドユーザーを複数登録というのもできそう。

Add-ons

image.png

Private Gatewaysが使えそう。これはクラウドにあるODCからオンプレミスのサービスに連携するための機能。

Stageは1つだけ

よってリリースもできない。
サイドメニューからDELIVER > Deploymentsを開いてみると、PEではデプロイできないというメッセージが出る。

image.png

Code qualityも使えそう

サイドメニュー ANALYZE > Code quality。これはOutSystemsの静的解析機能だが、メニューがあり、Activateボタンもエラーなく動作したのでおそらく使えそう?
image.png

後で動作確認するが、実際に使えたら、O11のPEから改善。

外部データソースへの接続もできそう

サイドメニュー INTEGRATE > Connectionsを開き、「Create connection」ボタンをクリックすると、接続先選択のダイアログが開く。つまり外部ソースに接続できそう。
image.png

Private gatewayの機能も使えそうなので、オンプレミスのDBアクセスもテストできそう。

TrialのAIモデルがデフォルトである

これは100リクエストまで試せるというあれかな。
image.png

API clientも作れそう→ODC REST APIを試せる?

サイドメニュー MANAGE > API clientsでAPI clientを作成できそう。これはODCの運用系APIの認証キー取得に使う情報なので、作成できるならそういうAPI(ユーザー管理や資産情報の取得など)を試せることになる。これは後で試してみよう。
image.png

その他

ログ系の機能はみんな使えそうだ。試しにLogMessageで出力したログも確認できた。
自分のアカウントにはOrganization scopeのAdministratorが付与されている。
Identity providerのページもアクセスできるので、おそらくOktaなどの外部IdPとの連携もテストできる。

感想

思っていたより高速に動作し、できることの制限も意外と少ない(リリースは試せない)。
現段階では、O11の頃のPEよりもかなり好印象。

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