LoginSignup
1
0

Karma Fog Box [Mardini2024]

Last updated at Posted at 2024-03-20

これはMardini2024のDay8 Karma Fog Boxの動画を視聴してまとめたものです。

動画

image.png

公式のサンプルファイル

Day7 Karma Material Builder | Day8 Karma Fog Box | Day9 Background Plate

Karma Fog Boxを使えば、シーン内に均一な濃度の霧や煙を作成できます。また、光線(ゴッドレイ)の表現も可能です。

要約

  • Karma Fog BoxノードはLOPコンテキストで動作する
  • ノードから均一な濃度のボリュームを出力できる
  • 濃度、影の濃さ、散乱具合などをコントロールできる
  • 光源との相対的な位置で、ゴッドレイ(光線)を表現可能
  • 濃度や色を調整することでゴッドレイのルックを変更できる

サンプルファイル

image.png

窓のあるシーンがStage上で構成されています。光源はKarmaPhysicalSky。
KarmaFogBoxすでに追加されている状態です。
image.png

image.png

操作手順

  • Solarisデスクトップを選択します

  • StageレベルでKarma Fog Boxノードを作成します

    • image.png
    • Displayフラグを立てると、シーン中央に立方体が現れます。それ以外は何も表示されません
    • image.png
  • KarmaFogBoxの下にDomeLightを配置して、KarmaXPUに切り替えます(KarmaXPUに切り替えるには照明が必要

    • これでボリュームが確認できます とはいえ、Density(密度)が0.1なので見えにくいです
    • image.png
    • Densityを10まで上げるとくっきり見えます
    • image.png
  • ではDensityが0.1が駄目かというとそうではなく、Densityはボリュームのサイズに依存します

    • 例えばBOXのスケールを1から15に変更してやると、上からだと密度に変化はありませんが、横から見ると距離に応じた濃淡が確認できます
    • image.png
    • image.png
  • Karma Fog Boxノードという名前ですが、Box以外の形状もあります

    • Shapeパラメータで出力形状を選択します(Box、Sphere、Torusなど)
  • 均一なボリュームをBOX内で生成するため、ノイズパターンは存在できません

ゴッドレイ (God Rays)

image.png

  • Karma Fog BoxノードをCameraノードの下に配置します
  • デフォルトではBOXが小さいサイズなのでScaleパラメータでボリュームのサイズを部屋を覆う程度の大きさに調整します
    • image.png
    • 作業途中はKarmaXPUは切っておき、Houdini GLにしておくのが良いでしょう
    • image.png
  • このままでは背景のディティールが潰れてしまうのでDensityパラメータで霧の濃さを調整します
  • Shadow Densityパラメータで、ボリュームが光源に与える影の濃さを調整します 動画では0.02にしています
    • Shadow Densityが高いと暗くなります
      • image.png
  • Scattering Phase(散乱位相)パラメータで、光の散乱具合を調整します
    • 光がボリュームに入ったあとの進行方向を表します・光がボリューム内でどのように跳ね返るかどうかの値です
      • Scattering Phase:-0.9
        • image.png
        • 光子が物質と相互作用した後、入射方向とは反対方向に散乱される現象です。散乱角度が大きいため、光の進行方向が大きく変化します
      • Scattering Phase:0
        • image.png
        • 光子が物質と相互作用した後、入射方向とほぼ同じ方向に進む散乱です。散乱角度が小さいため、光の進行方向はあまり変化しません
      • Scattering Phase:0.9
        • image.png
        • 光子が物質内部で多数回反射・屈折を繰り返す状態です。光子のエネルギーは徐々に失われ、拡散した光として物質から出ていきます

これらの散乱位相の割合によって、物体の見え方が決まります。

  • Colorパラメータで、ボリュームの発光色を変更できます
  • 光源の強度や位置、カメラアングルを変えることでゴッドレイの表現が変わります

まとめ

Karma Fog Boxを使い、シーンに自然な霧や煙、光線(ゴッドレイ)を表現することができます。パラメータを調整することで、ルックを細かく制御できます。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0