ウイイレのデータ解析自動化してくよ! Part5
■はじめに
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どうもヤジュンです。
本記事は、「eスポーツ」x「エンジニアリング」を合言葉に、「ウイイレ用の解析ソフト」を作っていく記事 になります。
ご興味ありましたら バックナンバー もどうぞ~本記事のソフトはPythonで書いています。
参照したサイトは■参考URLにまとめてあります。
■2020年のeスポーツ国体
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最近のウイイレでは、2020年の鹿児島国体 に向けた練習を行うチームがチラホラ出てきました。
国体で採用されたのは 2on2 形式!
2人のプレイヤーで、11人の選手を操作します。
ウイイレでは、11人のプレイヤーで11人の選手を1人ずつ操作することも可能です♪複数人プレイで重要なスキルは、「ボールを持っていないときの動き」 です
サッカーでは オフザボール と呼ばれ、現実のサッカーでも重要な要素として研究されています。
ゲームでも、オフザボールの重要性が上がったということは、それだけゲームが現実サッカーに近づいてきたのかもしれない!!
▼ゲームでもオフザボールの研究したい
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私も国体に向けて練習を行うプレイヤーの一人です。
練習動画を見返して、選手のオフザボールを見ているときに、ふと思いました。「あれ、面倒くさくね!?」
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流動的に動く22人の選手を見るのは難しいです。。。
そのため、ソフトウェアでオフザボールの研究を楽にしたいと考えました。
■目的
- オフザボールの振り返りを行いやくなるソフトウェアを開発すること。
■設計
- 目的がざっくりとしすぎていますが、知りたいのは「各選手の位置情報」です。
位置情報のみさえ抽出出来れば、目的を達成できるでしょう!
▼データ
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入力データは、「試合動画」 としました。
出力データは、「選手とボールの軌跡」 としました。上のデータから、どうやって選手の軌跡を追跡するのか!?
試合画面の 「レーダーマップ」 を使用します。
下の章の ■結果 > ▼入力データ より、真ん中下に小さく映っているのがレーダーマップです。
▼処理の流れ
- ①「データのノイズ取り」
- ②「対象オブジェクトの認識」
- ③「時間方向に位置情報を積分」
- ④「データの出力」
■結果
- はい!出来上がったソフトで、実際に解析してみましょう!
▼入力データ
▼出力データ
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◆マーカーの軌跡をトラッキングした画像
おー綺麗!花火みたい!ボールだけは、ボールホルダーになった選手のマーカが変化することに引っ張られてぼやけてますね。
鬼滅の刃のタイトルみたいで、個人的には好き!笑
▼解析結果からの考察
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では、なぜこのシーンで失点しまったのか考察しましょう。
「いや、右SBがライン乱したからじゃん!笑」
「簡単すぎて草生えるんご!笑」という人が出そうですが、失点の直前に起きているだけの現象で、「失点の要因」ではありません。
大小様々な要因はありそうですが、目についた要因は2つです。①「相手の左OMFのマーカーがいない」
②「左CBがラインの上げ下げのタイミングを声がけしていない」前者は、こちらの右WGまたは右DMFのタスクですが、どちらもボールウォッチャーになってマークを外しています。
結果、右SBはポジション取りづらくなってますね。後者は、ボールホルダー側に近いCBにラインの統率権がありますが、
ラインを上げる意図が右CBと右SBに伝わっていませんね。
ラインを上げるという行為は、守備強度を上げますが、裏のスペースを広げるので注意が必要です。
▼必要な情報を絞る
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「選手の軌跡」という知りたい情報のみを抽出することで、解析が楽になりましたね。
また、チームメイトと反省会をする際も、議論したい対象だけに情報量を落とせば、話合いをスムーズに行えそうです。こうした方がもっと良くなるかも!?みたいなコメント大歓迎です!
個人の趣味で開発しているので、設計からテストまでレビューが一回も入ってないので、需要とのズレができちゃってるかも。。。
■おわり
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いかがでしたか?
今回は、動画解析に手を出しました。
ウイイレの多人数プレイが競技シーンで増えていけば、需要はあるのかなと思います。
他のゲームでも、配置とか動きに重きを置くゲームであれば、こういった解析は必須かなと思います。次の作業は、テスターのデータが貯まってきたので、データ解析レポート作成に戻ろうと思います。
■お小言
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私の勘違いでした。申し訳ございません。
勘違いしていた方からDM頂いて、私の誤解だと気づきました。汗 -
先日明らかに私の記事を読んでアイディアを真似たであろうサービスを見ました笑
原理とかならいくらでも転がってますが、それは「ウイイレを対象としたサービス」でした笑
権利とか別にないけど、一言欲しかったな~。。。労力を吸われるのは気に食わんので、技術的な話は控えめに記事を書いていきます。
ただ、参考にした技術やサイトのURLは参考URLにまとめていきます♪次の記事もお楽しみに!
■参考URL
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