はじめに
こんにちは、Juna1013です。
みなさんは授業でプログラミングを勉強する時、どのような開発環境を使用していますか?
VScode、paizaio、メモ帳など様々だと思います。
今回の記事ではGoogle Colabを実行環境としてC言語をプログラミングする際の手順についてまとめていきたいと思います。
なぜVScodeを使わない?
代表的な統合開発環境(IDE)としてVScodeが挙げられますが、昨今使わない授業が増えているそうです。理由としては環境構築の段階で必ずトラブルが発生するから教員の忌避感が大きいそうです(必ずやらかす学生が1, 2名、、、)。そのため、環境構築が不要なブラウザ上での実行環境を選択する教員が増えているそうです。
実装手順
それでは、Colab上で実装していきましょう。
1. Colabを立ち上げる。
自身のブラウザでノートブックを立ち上げてください。
2. ソースコードの記入
セルを作成して以下のようにコードを記述してください。
%%file hello.c
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
int main(int argc, char *argv[]) {
int a = atoi(argv[1]); // コマンドライン引数を整数に変換
printf("入力された点数は %d\n", a);
if (a >= 60) {
printf("合格\n");
} else {
printf("不合格\n");
}
return 0;
}
このコードは、コマンドライン引数で受け取った点数を判定して「合格」か「不合格」を出力するシンプルなプログラムです。
注意してほしいのが、Colab上ではscanf
が使用できないという点です。そのため、コマンドライン引数に実行時に事前に投げる形になります。
3. コンパイルと実行
次に、gcc を使ってコンパイルし、生成された実行ファイルを動かします。Colabではセル内でLinuxコマンドを直接実行できるので、以下のように書きます。
!gcc hello.c -o hello && ./hello 60
!gcc hello.c -o hello
→ hello.c をコンパイルして、hello という実行ファイルを生成。
./hello 60
→ コマンドライン引数 60 を渡して実行。
4. 実行結果
上記のセルを実行すると、次のように表示されます。
入力された点数は 60
合格
引数を 50 にすると以下のようになります。
入力された点数は 50
不合格
おわりに
今回の記事のまとめです。
- ColabでもC言語を簡単に実行できる
-
%%file
でソースコードを保存 -
!gcc
でコンパイルして./
実行ファイル で動かす
PythonだけでなくC言語の学習や実験もColab上でできるので、ローカル環境に依存せずに手軽に試すことが可能です。