はじめに
これまでも
https://qiita.com/jun2/items/496b492d3bbc95ceaf4c
などでエンジニア教育について触れてきましたが、数年たち私も少し大人になったところで改めてどのように教育すべきかを考えてみましたのでアウトプットしたいと思います。
ロードマップの必要性
こちらの記事
https://qiita.com/jun2/items/74560ce0c5cb7e9ef1fb
でも記載しましたが、やはりロードマップを作成しどのような役割として活躍してほしいか?
については重要であろうと考えます。
育った後どんな感じになったか?で役割を決めることはできるでしょうが、それは大所帯であれば現実的ですが、中小企業の人数では使い物にならなかった・・・ではその後どうしようもありません。
おそらくはできる人が大きな荷物を抱えていくことになろうかと思いますので、そうならないためにも例えば人の適性を見て、この人を支えられる人になってほしい。
リードする立場として育ってほしい、と定めていくことは大事であろうと思います。
これについては上記記事で思うことをもう少し深く記載してますので、こちらではここまでにしたいと思います。
せっかく育っても・・・
昨今良くも悪くも働き方についての多様性が広がり、若年層~非管理職の中間層についてはフットワークが軽くなってきたと思います。(簡単に転職を考えられる) 技術者の需要も売り手市場が続いているため、ずば抜けて技術力が伴っていなくとも初期教育が不要である場合は簡単に転職先は見つかるでしょう。
そうなってくると人の入れ替わりも激しく、教え切れていない・・・せっかく教えたのに・・・と教育に対するモチベーションもどんどん下がっていきます。
私たちにできることは、教育を通して相手との関係性を築くことでしょうか。
離職の問題は直接のエンジニア教育ではありませんが、企業として取り組むべきものとして検討する必要があると思います。
信頼を得る。親しみを持ってもらう。など教えてによってやり方は様々だと思います。
プロ意識
正直、動くプログラムを作るのは学生もできますし、なんなら最近ではAIが作ってくれます。 ただただプログラムを作ればよいのであれば、生業としている我々でなくともいいわけです。
ですが、実際はコスト・納期・人同士の関係・品質など作る以外にも色々と気にすることは沢山あります。
次に記載する弊害にも関わってくるのですが、どうしても最初は作ることに没頭してしまいます。そして作って満足してしまうのです。 やはり職業とするならば、そもそもこれは作るべきなのか?作り終えたときにこれは最適なのか?というのは考えなければいけません。
・・・というのを教えないといけませんね。
ある程度育つと発生する弊害
よくあることとして、ここがこうだったので直しておきました!!こういったことがあるわけです。
これが開発中であれば全然問題ありません。(できればテスト前・中が望ましいですが)
が、既に稼働しある程度の安定を見せているところであれば、ちょっと待った!です。
不良個所はどういったユースケースで発生するのか?そのユースケースはそもそもありうるのか?あり得るとしてどのくらい発生しうるのか?発生したとして相手への影響はあるのか?その影響に対して保守・運用でリカバリするコストと修正するコストはどの程度など稼働のものに手を加えるにはそれなりに分析・理由が必要です。
正しいことをしているわけですから何の問題もなさそうではありますが、やはりコスト面・デグレードのリスクも含まれるので何でもかんでも正しいことをすれば良いではないということだと「私は」思います。
いずれにしても何かするなら判断する権限を持っていないならちゃんと事前に報告・相談してねってことなんですよね。
発信力
多種SNSやそれこそQiitaのようなサービスが昨今では多く、発信の場が多くなってきました。
これにより承認されるという喜びはこれまでよりも感じやすい世になったと思います。
一方でこれが好きな人もいればそうでない人もいます。
華々しいインフルエンサーの陰には自己表現が苦手・したくない人が多数います。 人の属性にも依存しますが、こういった属性の人は成果をアピールすることも苦手です。
何か成し遂げたときもっとアピールしてほしいものなのですが、発信がなく成果を認めてあげられないということが多いと思います。
今もやっているところはあるでしょうが、朝会や月一のミーティングなど順番でヒトネタ!なんてことも最近では少なくなってきたのでしょうか? ハラスメント・コンプライアンスに抵触しない範囲で、こういった場に立たせるというのも一つのトレーニングであったのですが・・・
終わりに
前回の記事から数年たって教えていく角度も変わってきたと思います。
また 数年たつと別な角度で教育する立場にもなってくるでしょうから、その時はその立場としての視点でエンジニア教育について触れていきたいと思います。