Claude Codeを使用して、こんな経験ありませんか?
昨日、ようやく厄介なバグを潰した。
「このプロジェクトは Node 18 だと動かない。17.9 を使うこと」― そこに気づくまで2時間かかった。
翌朝、Claude Code を立ち上げる。
「昨日ハマったあれ、覚えてる?」
Claude: 申し訳ございません、殿。私には過去の作業履歴や記憶を保持する機能がございません。
…消えた。2時間の文脈が、一晩で。
これは Claude Code の bug ではなく、設計上そうなっている。セッション間で記憶を共有する公式機構が無いから、毎セッション 0 から始まる。
この記事は、「また一から説明する」を終わらせる方法を示す。
体感の Before / After
Before — 普通の Claude Code
You: 先週の deploy が落ちたあれ、どう直したっけ?
Claude: 過去のセッションは見えないので、まず状況を再現してください。
You: [30分かけて再説明 + log 探し]
毎週これを繰り返す。同じバグ、同じ説明、同じ時間ロス。
After — Memory 入りの Claude Code
You: 先週の deploy が落ちたあれ、どう直したっけ?
Claude: 保存済みの注意点を確認します。
🧠 [注意点] Node 17.9 以外では起動しない。
Node 18 にアップグレードすると即クラッシュするため、
バージョンを固定して運用。
この時の deploy 失敗ですね?同じ手順で対応できます。
You: そうそれ、ありがとう。
3週間前の注意点を Claude が自動で検索・引用する。説明し直す必要なし。
何が起きてるのか — 仕組みの説明
Claude Code の session memory は一時的だ。
- 会話履歴は session 内でのみ保持
- 次のセッション開始時に context が 0 リセット
- ローカルに自動保存される
CLAUDE.md系の auto-memory も flat な markdown で、「なぜその修正をしたか」(= WHY)を保持しない
つまり Claude Code は「何を編集したか」(= WHAT)は記録できても、「なぜそれが必要だったか」「どう失敗したか」「次回も同じ罠を踏まないために」という最も再利用したい情報が消える。
これを解決する MCP server が Linksee Memory だ。ローカルの SQLite ファイルに 6 層構造化メモリで永続化し、Claude Code / Cursor / Gemini CLI のすべてから同じ記憶にアクセスできる。
| 層 | 記録するもの |
|---|---|
goal |
このプロジェクト / タスクで達成したいこと |
context |
なぜ今これをやっているか、制約や前提 |
emotion |
ユーザーの tone(frustration / excitement) |
implementation |
何を試して、何が成功 / 失敗したか |
caveat ⚠️ |
「絶対に X するな」の教訓、自動忘却から保護 |
learning |
振り返って残った insight |
特に caveat 層は protected で、勝手に消えない。「同じ失敗を二度しない」を構造で担保する。
5 分で入れる手順
Step 1: Node.js が入ってるか確認
node --version
v20.x 以上が出れば OK。入っていない場合は nodejs.org からインストール。
Step 2: Linksee Memory を Claude Code に登録
claude mcp add -s user linksee -- npx -y linksee-memory
1行で MCP server として登録される。ローカル SQLite ファイルが ~/.linksee-memory/memory.db に自動作成される。
Step 3: 自動発動 Skill をインストール(推奨)
npx -y linksee-memory-install-skill
これを入れないと Claude が自分から recall / remember を呼ばない。「前に」「また同じエラー」「覚えておいて」のような表現を Claude が検知したら自動的に Linksee Memory を使うルールがロードされる。
Step 4: Claude Code を再起動
完全に閉じて開き直す(ウィンドウを閉じるだけでは足りない)。起動後、ツールが mcp__linksee__remember mcp__linksee__recall などの prefix で見えるようになる。
Step 5: 動作確認
新しいチャットで:
「Python が Java より好きって覚えておいて」
「Linksee Memory に保存しました」 と返ってくれば成功。
別のセッションを開いて:
「私のコーディング言語の好みは?」
「Python が好き」 と返ってくれば、永続記憶が動いている。
よくある失敗パターン
❌ 再起動を忘れる
claude mcp add 後にウィンドウを閉じただけでは MCP が認識されない。タスクマネージャーからプロセスごと終了して再起動する。
❌ Skill を入れずに使う
Skill なしでも手動で「覚えておいて」と言えば動くが、自動 recall が効かない。npx -y linksee-memory-install-skill は必ず実行する。
❌ 別マシンで同期を期待する
Linksee Memory はローカル SQLite のため、マシンをまたいだ同期はしない。チーム共有には別途設定が必要。
TL;DR
- Claude Code は session 跨ぎで記憶を持たない(= 設計上そう)
- Linksee Memory は 6 層構造化メモリの MCP server、ローカル SQLite で永続化
- 5 分で導入可能(
claude mcp add+ skill install + 再起動) -
caveat層が auto-forget から protected = 「同じ失敗を二度しない」構造保証 - Cursor / Gemini CLI でも同じ SQLite を共有可能 = cross-agent
さいごに
2時間かけて気づいた落とし穴を、翌朝 Claude に説明し直した経験は誰にでもあるはずだ。
Linksee Memory を入れてから、私の Claude Code は**「前回の続き」から始まるようになった**。セッションが切れても、文脈は切れない。
まず claude mcp add の1行だけ試してほしい。